残業時間の計算について割増のカウントシステムを解説します!

「残業とは勤務が継続されている限り、その日の労働・残業時間としてカウントすることができるもの」です。

残業に関る内容や問題は何かと勘違いしている人が多く、これら労働基準法や労働者の法律は学校では教えてくれません。

そのためとても詳しい人や過去に痛い目にあって労働基準監督署などに、お世話になった人でも無い限り、会社の言い分を鵜呑みにしたり勘違いしたままという場合があります。

残業時間の計算は勤務の形態や定時の扱いなどで変わったり、深夜の加給が加わったり複雑な計算方法になる場合がありますが、残業時間だけについてのみ言うならば。

重ねて言いますが、残業時間とは勤務が継続されている限り、その日の労働・残業時間としてカウントすることができるものとなります。

人によっては「元々みなし分で出しているから、10時間は定時扱いだから」といった企業独自の言い分ルールを信用してしまったり、「早出は業務時間前の個人の準備だから、残業扱いにならないよ」といったデタラメを鵜呑みにしてしまいます。

木佐貫
今は割りと調べたらすぐ分かりますが、昔は本当に調べるの公的機関まで足を運ばないといけなかったので、この辺を鵜呑みにする人が多かったんですよね。

あとは新卒者とか職場経験の少ない人とかも、「社会人なら当たり前だ!」と思い込んで従ってしまってましたね。

しかし今はスマートフォンなどの情報ツールがあるので、いくらでも調べられる時代です。その気になれば、通勤時間の合間に検索する事だって可能です。

そのため今回は働いていたらありうる状況での残業の発生について、どこまでが残業時間の割り増し賃金としてカウントされるのかをハッキリさせていきたいと思います。それにより正しい残業時間をご自身で把握して、残業代が正しく払われているか分からないなんてことの無いようにしましょう。

正しく残業の時間と、残業代加算のシステムを理解しなければご自身で正しく払われているかの把握やおおよその概算すら難しいので、是非とも今回改めてシステムを知っていただきたいと思います。

 

日付をまたいだ場合、残業時間は継続カウントされる!

日付をまたいで残業した場合、残業時間は継続して前日の業務時間からカウントされるものとなります。

定時が9時から18時までだとしたら、18時の定時後から日付が替わって次の日になっても業務を続けた時間がカウントの対象になります。

仮に定時を過ぎて18時から翌日の朝4時まで残業をしたとしたら、18時から朝の4時までの10時間が残業時間としてカウントされます。

なかなか日勤の定時に10時間の残業で翌日まで作業をするというのは中々、体力的精神的に厳しいものがありますよね。その日が代休や早上がりなどで、気を使ってもらえない限り相当厳しいものがあります。

木佐貫
そんなに辛い思いをしたのに、残業代を会社が誤魔化してくるってふざけるな!とおもいますよね。

そんな会社ならばむしろ残業時間のうち半分ぐらいは仮眠してやろうぐらいの気持ちになりますよね、そして翌朝も仕事ならそれを加味して上手く身体が持つようにしてやる感じですね。

中にはどうせ会社がくれないからと、最初から手を抜いてタバコ休憩に何度も行ったり、残業時間はひたすらいかに仕事を回しながらサボるかに主眼を置く社員もいたりします。

木佐貫
いわゆる「不良社員」ですね。

仕事をやらないわけじゃないので、クビにはできない。そもそも残業代をきちんと出していない時点で、会社としてどうこういう資格もないですしね。辞めさせたら人手不足でさらに、周らなくなってしまうだけですからね。

木佐貫
実際、まともな会社ならそういう勤務には滅多にならないでしょう。

一時的な繁忙期(はんぼうき)ならまだしも、そもそも定時が日勤で夜間の残業に及ぶ会社で残業を誤魔化なんてそのような会社は存在してはいけない会社ですね。

ちなみに深夜残業の場合は、残業代の割り増し加給に加えて深夜労働分の割り増し賃金も関ってきます。

木佐貫
某企業見たく『仕事とはお金のためにするものじゃない、相手を幸せにした分だけ「ありがとう」が帰ってくる。それを集めるためにするんですよ。』みたいな方針。

『人間は食べ物がなくても「感動」を食べるだけで生きていける』なんて人には関係の無い話かもしれません。どうぞ後で、『会社のカンボジアの慈善事業ビデオの感想を社長に提出』していてください。

冗談じゃないそんなのゴメンだという人は、是非ともご自分が損をしないためにも、残業時間をきちんと把握して給料明細と合っているかどうかを確認される事をお勧め致します。

 

有給を取得した場合の残業時間の扱い!

有給と残業時間の関係性について、一見関係の無いようにも見えますが実は大きく関係があります。

例えば二日間の有給をその週に有給を取得して、残りの週を出勤して残業をしたとします。残業時間としてカウントされるのは、「1日8時間・週40時間」を超えて働いた時間です。

有給休暇を取った場合はその分が労働時間としてカウントされないため、他の週とは残業時間のカウントが異なることがあります

そのため、2日間同じ週に有給を取ったとして、月曜と火曜を休んだとします。残りの水木金土を出たとしても、週40時間を越えないので1.25倍割り増し賃金が付かない形となります。

普段から土曜日も出勤していると仮定します。

木佐貫
この場合、土曜日も基本出ているので、土曜日が丸まる割増賃金の計算になっております。

しかし、月曜と火曜に有給を入れた場合、週40時間を超えないので、土曜日も所定労働時間内に収まってしまうので割り増し賃金の計算の適用にはなりません。

もし普段から残業があって、有給をとっても40時間を越える残業が発生する場合があれば、40時間を越えた分からその週の1.25倍の割り増し加給の残業代が付くこととなります。

勿論、滅多にある話ではありませんしそれだけの繁忙期に慶弔休暇(けいちょうきゅうか)以外で有給が取れるとも考えにくいので、滅多に起こり得ないレアケースにも思えます。

ただ製造工場で機械の故障などで製造遅れとかで玉突き事故のように色々な要因が重なってしまった。作業工程の遅れみたいな形で全体スケジュールが狂ってしまうなど無くはないので、一応触れるだけ触れてはおります。

そして翌週にはまた、40時間を越えるまで振り出しに戻る形となります。

木佐貫
普段の業務で定時後にどれだけ残業が多いかで、所定の労働時間40時間をすぐ過ぎてしまいやすくなります。

それにより、割り増し残業代の発生がいかに多いかがきまりますね。週40時間は1日8時間労働を5日やれば届いてしまう時間です、1日2時間の残業すればあっという間でしょう。

勿論、早出出勤も残業扱いになりますので、この部分は見落としたり誤魔化したりしやすい部分です。私としても注意する必要もあると考えております、給料明細はマメにチェックされるほうがいいでしょう。

記憶に自信が無いのなら、出勤時間や退勤時間などメモしておいてもいいかと思います。スマホに記録するのも手軽でしょうね。

 

定時より早く退勤した場合!

体調不良や感染症の疑いのある疾患の可能性などで、場合により業務の途中で早退するという事があります。

契約社員や正社員でも社内の感染を懸念して、また機械作業や肉体労働などの労働作業の場合は労働災害の可能性もあります。そのためブラック企業のように一人が欠けたら会社が回らないという、激務薄給システムの会社以外だとほぼ帰されることとなるでしょう。

木佐貫
勿論帰れるからホワイトというわけじゃありません、残業代を誤魔化されたり、早退や欠勤や有給などを理由にあの手この手で誤魔化してくるのもアウトです。

ただ週40時間を越えたものを残業手当の割り増し計算とするので、毎週兼務時間や出勤体型によって変わります。そのため規模や体制によっては故意じゃないミスが発生する場合もあります。

なので会社のミスで起きる計算違いもあるので、残業代の確認と時間の把握は私個人としてもお勧めするところであります。

それでは業務中にやむ終えず早退した場合の残業の扱いがどうなるか説明いたします!

早退した場合の残業時間

普段の9時から18時が定時で月曜から土曜の勤務と仮定します。

★この場合、土曜日の勤務が必然的に残業の割り増し扱いとなります。

月曜日に出社して、4時間は業務をしたけどもその後早退した。(又は通院などにより遅刻して4時間遅れて、4時間勤務した。)

土曜日の4時間は40時間を越えるので1.25倍の割り増しにあたります。正確には8時間のうちの4時間が普通の1.0倍の割増率の残業代、残りの4時間が1.25倍の割増率の残業代となります。

 

残業代と割り増し残業代の違いが分からないという方へ!

上記で「普通の1.0倍の割増率の残業代」というキーワードが出てきて、思わず「ん?」と首を傾げた方もおられるかと思います。「残業代って割増賃金のことじゃないの?」と思われた方もおられるかと思います。

木佐貫
これにはカラクリがあります、週の所定労働時間が40時間を越えるかどうかという問題です。

パート・アルバイトや契約社員の場合、週労働が保険加入の週時間を越える場合がありますが上記40時間を越えない場合があります。その場合普通の残業の扱いになり、割り増しの義務が企業や会社にありません。

ポイントは「所定労働時間<法定労働時間(週40時間)」になるかどうかで、割り増しの義務があるかどうかというお話になります。

そのため、一週間で計40時間を越えた分からが1.25倍の義務がある残業代になります。

木佐貫
〆日と払い日にもよりますが、これは知人のやり方です、毎週の末に所定の時間を越えた残業時間を記録しておくと把握しやすかったります。

勿論、毎日の出勤時間で週ごとでまとめて給料明細と照らし合わせるというのもやりやすいと思います。

大企業や管理がしっかりしているグループ企業だとほぼ無いですが、重ねて週40時間毎に切り替わって計算が替わったりするので個人企業や経理を個人で任せている中小企業なんかは、ミスで残業代や給料の計算ミスをしてしまう事が起こり得ます。

ですので良くも悪くも信用せず、一応自分でも給料明細などはチェックする必要はあります勿論大企業など本社から明細が送られてきて計算がされている場合は滅多に起こり得ませんが・・・。

 

まとめ

よく残業代が正しくもらえていますか、と適正額をもらえておりますかとテーマになる事がありますが・・・。

それを知るためには相場を知るだけでは足りません、残業代の1.25倍になるとされている加算がどこからついて、どこからその残業加算のカウントとして扱われるかシステムを把握しないとおおよその計算もできません。

また有給や早退や遅刻のケースはどうなるか、そうしたケースの扱いもあらかじめ把握しておかないとそのときに正しい残業代がもらえているかがわかりません。

振り返ります
  1. 残業時間の加算となるカウントシステムについて解説いたします!
  2. 残業代の1.25倍の加算は週の40時間超過分から対象となります。
  3. 週の40時間については欠勤や有給、早退などで差し引きして調整される。
  4. 残業時間のシステムを知らないとおおよその残業代の概算を自分で計算できないので、システム理解は必要です。
  5. 週40時間で替わるので中小企業など、故意じゃない計算ミスが発生する場合もあるので自分でも計算するのは必要のある事です。

近年は人事などの働き方が変わっていくと言われております。給料計算会社などの需要が出てきているので、恐らく5については専門業者を挟む場合は減ってくるかと思われます。

ただ、個人でやる以上ヒューマンエラー、人間なのでミスは発生します。良くも悪くも信頼しないで、自分でも確認できるようにしましょう。

残業代は自分の時間と身を削った対価です、そのためちょっとぐらいいいかとスルーするのは勿体無い上に、ちりも積もれば山となります。また再発防止のためにも自分でチェックするのはいい事です。

時間の問題なら、スマホ、手帳などに出勤と退勤時間をメモしておけばそれほど難しくありません。あとは週40時間を飛び出ているかいないかで見ていけばよろしいでしょう。

過去記事で役に立つ残業代のエクセルでやる計算方法記事もありますので、そちらも載せておきますのでよろしかったらご参照ください。

その残業代合ってる?エクセルでできる残業代の計算方法!!

2019年7月30日

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