2月の一大イベントといえば「バレンタイン」。
学生時代なんかははもらえるかもらえないか、そわそわしたもんです。しかし社会人になると、貰っても純粋な嬉しさだけではなくなりました。
私は複数の会社を経験していますが、いずれも女子社員多数がたっくさんのチョコやらお菓子をくれました。お返しが大変だから男子は大変なんだよな〜と妻に愚痴をこぼすと
もちろんバレンタインなどのイベントが大好きで、ワクワクしながらチョコを選んだり作ったりする方もいるでしょうが、私の妻のような考えの女性もいるわけですね。女性にとってのバレンタインは十人十色です。
妻の友人にはバレンタインに重きを置く社風に嫌気がさして、本気で転職を考えた人もいるみたいです。
たった1日のイベント•••と思うかもしれませんが、たかが1日、されど1日。この1日が、大きなストレスになりうるということがわかりました。楽しいはずのイベントも、頭を抱えて悩んでいる人もいる。でも、そのために仕事を辞めたいと思うまでに追い詰められるなんて勿体なさすぎる。
バレンタインって本当にやるべきなんでしょうか?今回、私は改めて必要性を考えてみることにしました。
もちろん会社の雰囲気や男女比など、必要性については状況による場合も多いでしょう。
ですがバレンタインについての考え方は本当に人それぞれ。様々な意見や動きがあるということを知ってもらうことでそのモヤモヤが少しでも晴れて欲しいという願いを込めて、まとめてみたいと思います。
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バレンタインに対する男女の意識について

たしかにバレンタインに向けて準備をする女性の気持ちを想像してみると、本当に大変なんだろうなと思います。女性が多い職場だろうが逆に男性が多い職場だろうが、イベント好きな人が一人いるだけでバレンタインをやるのが当たり前な風潮になる場合もあるでしょう。
女が義理チョコを配るのが当然のように思われているようじゃ、男女格差はなくならない。良識ある上司なら、バレンタインは本命以外禁止令とか出すべきだと本気で思っている。
— メリーさん (@natsuxnina) January 3, 2018
なぜか女性から発信しなければならないという日本の文化に、悩んでいる女性はたくさんいるわけです。
しかし、男性にとっても必ずしも手放しに喜べるイベントではないのです。
いい加減、職場における義理チョコシステムやめて欲しいわ。病院なんて女性職員の割合が多いし、仕事柄あちこちの部署から義理チョコもらって(ありがたいけど!)お返しが大変…。もはや数の暴力ですわ_:(´ཀ`」 ∠):#義理チョコ
— Taku@どっかの臨床エンジニア (@maataku_men) February 14, 2019
みんな抱えている思いはあるようですね。改めて、デメリットを挙げてみたいと思います。
男女ともにデメリットも非常に多いということがわかります。特に嫌いな異性相手だった場合、特にその人が目上の人であると、対応がめんどくさくなってしまうのは男性も女性も同じ悩みです。 職場でバレンタインデーのチョコレートをあげたいですか?という質問に対し、「はい」と答えた女性はわずか2割。「いいえ」が7割を超える結果となった。 (中略) 男性に行った調査でも、「職場でチョコレートをもらいたい」と答えた人はわずか3割。6割以上が「もらいたくない」と思っていることが分かった。 引用:職場のバレンタインデー、男女とも反対派が多数 マイナビニュース 職場のバレンタインに反対している人が男女ともに半数以上という結果も出ています。男も女も関係なく、職場に嫌いな上司がいると、バレンタイン時期は辛いということですね。 こんなに多くの労働者がバレンタインについて批判的な意見を持っているわけですから、当然それに対応する社会の動きも出てきているようです。 大手チョコレート会社ゴディバは近年のバレンタインに対する考え方の変化を鑑み、下記のような広告を打ちました。 バレンタインデーは嫌いだ、という女性がいます。 引用:ゴディバ「義理チョコをやめよう」 日経新聞に広告載せた理由を聞く withnews チョコレートを会社がこのような斬新な意見を出すことにかなり衝撃を受けましたし、確かに楽しいイベントであるはずのものが反対に苦痛な時間になってしまうのは皮肉なものだと思いました。 衝撃だったのは、「義理チョコ禁止」を掲げる会社が出てきたというニュースです。 義理チョコ禁止は、社員に好評のようだ。 引用:“義理チョコ”は本当に必要?禁止の企業も 日テレNEWS24 ここで出てきた「全研本社」は女性が男性へチョコレートを贈る、という日本独特の文化に慣れていない外国人社員が増えたことが主な理由のようですが、会社が動くのはやはり「パワハラ防止」を意識しているからではないかな、と個人的には思います。 パワハラ対策に国も企業も積極的に乗り出している今、バレンタインが要因になりうるならば、排除しようという動きが出てくるのは自然なことですね。 純粋な楽しいイベントなはずのバレンタインはここまで苦痛と感じる人が増え、日本社会自体が問題視していることがわかりました。それでもバレンタインをやる会社は、まだまだたくさんあります。 組織に所属する以上、やはりある程度の我慢は必要だったりもするわけです。 男女の思いが同じ方向に向いている可能性が高い事、そして日本全体で職場のバレンタインについて考え方を改めようとしている事。この2つは悩んでいるあなたにとって大きな追い風になることは間違いないと思います。 それでも拭えない職場のバレンタインへのモヤモヤ感を抱えるあなたには、なんとかして乗り越えるアイデアをいくつかまとめましたので、ご紹介します。 嫌いな上司やなるべく関わりたくない上司がいる方は、「その人にだけ渡さないのはアリなのか?」と悩んでいるかもしれません。しかし、仕事上の関係がある以上、その人にだけ渡さずに他の人にはあげるというのはまずいでしょう。 義理チョコは感謝の気持ちを持って渡すもの。いくら嫌いでも、お世話になっていると1%でも思っているならあげてもいいのではないでしょうか。 「なんであんなやつに渡さなきゃいけないの‼︎」という気持ちでモヤモヤする時間は、結局嫌いな上司に対して割いている時間になってしまうので、もったいないです。大人なので、割り切りましょう。 どうしても渡したくないならもうバレンタインイベント参加を辞退しましょう。 その日は気まずいかもしれませんが、次の日には過ぎ去ったこととして忘れます。特に仕事に問題があるとは思えません。逆に私はバレンタインもらっていない女性にもホワイトデーを用意しました。「その子にだけ渡さないのもな…」とみんなにお菓子を配ることにしたのです。 また、イベント参加辞退の先駆者になることで、会社全体のバレンタインに対する雰囲気がガラッと変わるきっかけになるかもしれません。 これは実際に発言した女性社員がいたので使えるなと思いました。セクハラパワハラを気にしてそれ以上つっこめなくなるからです。逆に「本命」について色々聞いてくるような人は「パワハラですよ」と一蹴できます。ハラスメントに敏感な現代社会だからこそ、自分を守る手段の一つとしてアリだと思います。 同じ袋にしてしまえば、中身がわからないし、男性は何をもらったかより「貰ったか貰ってないか」が重視されます。 嫌いな上司にはチロルチョコとか、まずくて有名なチョコを渡し、こっそり他の人との差をつけてしまうのはどうでしょう。スカッとするでしょうし、角もたたないから関係性も維持できます。 参考:Fazer ファッツエル サルミアッキ チョコレートamazon.co.jp イベント事自体は嫌いでない方であれば、いっそチョコ配るのを一斉にやめて、バレンタインを掲げた飲み会をやるのはどうですか?日時を指定したイベントならば、やりたい人がやればいいし、もともと予定があれば参加しなくてもいいし。初年度だけ企画してしまえば、翌年以降は後輩に任せればいいんです。 子どもの頃や学生時代はあんなに楽しかったバレンタインは、女性は「やりたくない」、男性も「貰いたくない」と悲しいほどにつまらないイベントに変貌を遂げました。 ストレス社会の今、バレンタインに対し企業も対策をたてているくらいなので、職場で義理チョコを配るのは無くしてしまった方がいいでしょう。 「チョコを通じて交流をしたり業務を円滑にする」ことを目的にイベントを重視している考えは、まだまだ根強く存在しています。考え方は自由なので、自分の価値観のもとに行動をすればいいのですが、「みんながやっているから•••」という気持ちから悩みやストレスが溜まっていってしまいますよね。 ですが周りに合わせてチョコを用意し、嫌いな上司にも渡すのは、決して正解ではありません。 今回お伝えしたように、「職場のバレンタインはやらなくていい」という価値観はどんどん広がっています!周囲の意見に惑わされず、自分の考えで行動できる社風を、あなたが作っていってくださいね。
・お金がかかる
・周りが用意するから自分も渡さなきゃというプレッシャー
・どんなチョコにするか?色々考えなければいけない
・隣の部署にも渡さなきゃダメ?あげる範囲が難しい
・嫌いな上司にあげたくないけど、あげないと社内での関係性が悪化するかもしれない
・もらったものがチロルチョコでも、お返しがそれなりのものを用意しないといけない(ような雰囲気を感じる)
・実はあんまり甘いものが好きじゃないのにもらっても処理に困る
・好かれているのかと勘違いする(笑)
・嫌いな女性上司からもらうとちょっとめんどうくさい
・義理チョコを要求するとパワハラ認定されるバレンタインに関連する社会の動き
ゴディバの広告「義理チョコをやめよう」
その日が休日だと、内心ホッとするという女性がいます。
なぜなら、義理チョコを誰にあげるかを考えたり、準備をしたりするのがあまりにもタイヘンだから、というのです。
気を使う。お金も使う。でも自分からはやめづらい。
それが毎年もどかしい、というのです。義理チョコを禁止にする企業が出現
『全研本社』人事広報課 橋本歩惟さん「女性の方からは、義理チョコ禁止になったことでちょっと楽になったという声があったりもしますし、礼式的な制度がないってところに関しては、すごく開放的になったという声はある」
さらに別の会社では、義理チョコやそのお返しを自粛したりなくしたりするかわりに、募金活動を行い、西アフリカ地域で水田をつくる費用になっているという。バレンタインを乗り越えるために
あげるなら全員に、あげたくないならイベント参加をきっぱりやめる
「今年は本命にしか渡さないんです」と言い訳してみる
渡すチョコのランクを付ける
社内全体のバレンタインイベント(飲み会)にシフトする
まとめ