転職エージェントを利用する前に必ずと言っていいほど行われるのが、キャリア面談です。このキャリア面談は、転職活動の方向性を決めるために行われる、とっても大事な活動です。キャリア面談で自分のことをうまく伝えられてこそ、スムーズな転職活動につながります。
こんなことを言われると、初めて転職エージェントを利用する方にとっては緊張しますよね。「うまく伝えなきゃ!」と焦ってしまう気持ちは分かります。
また、近いうちにキャリア面談をする予定のある方は「ちゃんと準備したいな」と思っているのではないでしょうか。
そんな方のために、この記事では、キャリア面談の際にすべき質問と事前準備についてまとめました。
こんな方におすすめ
- キャリア面談の予定がある方
- キャリア面談の準備をしたい方
- 優秀なエージェントを見抜きたい方
Contents
転職エージェントの面談で伝えるべき気持ち

キャリア面談では、「今すぐに本気で転職したいという気持ち」を伝えましょう。
この気持ちを伝えると、エージェントが本気になってサポートに力を入れてくれるようになります。誰だって本気になっている人に手を差し伸べたいと思うからです。
また、エージェントにはノルマがあるので、短期間で内定をとれる見込みのある求職者には全力を注ぐのです。
なので、これから先は、今すぐに本気で転職したいという気持ちを伝えることを前提としてお話を進めていきます。
キャリア面談は何のために行うか
情報共有
キャリア面談は、求職者とエージェントの間で情報を共有することを目的に行われます。
情報を共有することで、求職者とエージェントで同じ方向を向いて転職活動ができるようになります。満足のいく会社に入社するために、できる限り多くの情報は伝えておきたいですね。
どんな準備をしておくべきか

服装は清潔感があればOK!
「面談当日はスーツでなければいけないのか?」と困る人は多いですが、スーツである必要はありません。カジュアルな服装でOKです。
理由は、ビジネスカジュアルを認めている企業が多いからです。そういった企業の社員が仕事終わりに面談に来れるよう、特に指定を設けていないのです。
ただ、清潔感だけは忘れないようにしてください。エージェントも人間である以上、不潔な人と接するのは嫌だと思うからです。
清潔感はエージェントに対する心遣いです。
履歴書と職務経歴書をあらかじめ送付しておく
履歴書と職務経歴書は事前に送付しておくことをおススメします。
これは、履歴書と職務経歴書に事前に目を通してもらうことで面談をスムーズに行うようにするためです。
また、これは私の意見ですが、その場で求職者の情報を把握するよりも事前に求職者の情報を知ってもらったほうが、エージェントが事前に質問を用意できて、お互いの理解が深まると思います。
ただ、完璧にすべての欄を埋める必要はありません。書けるところまで書いて、後はエージェントのサポートを受けながら少しずつ充実させていけばいいです。
時間帯は柔軟に対応してくれる
仕事終わりに面談に来る求職者は多いので、面談時間は融通が利きます。
土日祝日に対応してくれるエージェントもありますね。これはありがたいです。
- リクルートエージェント
- DODA
- マイナビエージェント
等
土日にも対応してくれるエージェントについては、以下の記事をご覧ください。
筆記用具と、資料や求人票が入るサイズのカバンを用意する
面談当日には、資料や求人票を渡されることがあります。それに備えて、資料や求人票が入るサイズのカバンは必ず持っていきましょう。
A4サイズの用紙が入る大きさが無難だと思います。
面談の流れ

面談の流れは、どこのエージェントでもだいたい同じです。なので、この章では一般的な面談の流れをつかんでいきましょう。
ステップ1:自己紹介
当然ですが、まずは自己紹介です。ここでは、エージェントと求職者の間で互いの人となりを知ってもらうことを意識しましょう。
エージェントからは、略歴、サポートの流れなどを説明されます。
求職者としては、サポート実績、得意な業界、転職エージェントで働いている理由等、エージェントの実力や人間性が分かるような情報を知ることができるとベストです!
ステップ2:自分の経歴や仕事内容等をエージェントと共有
このステップでは、今まで自分がどのような仕事で、どういった工夫をして成果を出したのかをできるだけ具体的に説明できると良いですね。そして、自分のアピールポイントを共有しましょう。
なので、客観的な事実を伝えることを重視すると良いと思います。
エージェントと自分のアピールポイントを共有できると、「どういう業界・職種であれば求職者の強みを発揮できて、よりよいキャリアが歩めるか」が見えてきます。
転職先にアピールできる材料がエージェントに伝わることを目標にしましょう。
ステップ3:なぜ転職したいのか、目指すキャリア、転職において重視する項目を共有
ステップ3では、転職したい理由、思い描いているキャリア、転職において重視する項目をエージェントと共有しましょう。
ここでは、自分の思っていることを最大限伝えるのが目標です。
転職において重視する項目というのは、給与や残業時間、福利厚生などのことです。
自分の考えを最大限エージェントに伝えて希望に沿った求人を紹介してくれることを目指しましょう。
ステップ4:希望条件を共有
ステップ4では、ステップ3までで共有した内容からエージェントが求職者の希望条件を具体的な形に落とし込んでいきます。
たとえば、「完全週休2日制」や「ボーナス年2回」という条件を共有します。
ステップ5:求人情報を紹介してもらう
ステップ5では、エージェントが求人票を提示します。
「この時点で紹介された求人には必ず応募しなくてはいけないのか」と悩む方がいらっしゃいますが、その必要はありません。
なぜかというと、ステップ5で紹介された求人は常に人を募集しているような深刻な人手不足に陥っていたり、離職率が高い企業であることが多いためです。もちろん、ここで紹介された求人全部が悪いわけではないですよ。
参考程度に見ておくのが良いということです。
キャリア面談はだいたい60分から90分の間で行われるので、そんな短時間で紹介された求人は危険だと認識しておくと自分の身を守れます。
面談で必ず聞かれる質問

なぜ転職したいのですか?
マイナスな転職理由も包み隠さず伝えるべき
転職したい理由は当然聞かれます。ポジティブな理由であればエージェントに良い印象を与えられるのはもちろんですが、必ずしもポジティブな理由だけではないと思います。
「人間関係が悪いや給与が低いからといったネガティブな理由は言いづらい」と考えている方もいらっしゃいますが、私はネガティブな理由も正直に言うべきだと考えています。
ネガティブな理由にこそ、求職者が本当に求めていることが表れるからです。たとえば、「給与が低いから」という理由であれば、エージェントには「この人は給与を重視しているんだな」ということが伝わります。
エージェントは求職者の不満を真剣に受け止めようと努力してくれます。でも、不満ばかりをぶちまけられるとさすがに不快になります。なので、不快にさせないように不満は最小限に抑えましょう。
どの業界・業種に転職したいですか?
興味のある仕事を共有するための質問ですね。
未経験の業界については相談しづらいかもしれませんが、念のため共有しておくと良い求人が見つかると思います。
他社のエージェントは利用していますか?
この質問には、他のエージェントが紹介した求人と被らないようにしたいという意図があります。
正直に答えたからと言って不利に働くことはありませんので、ご安心ください。
転職活動の状況はいかがですか?
エージェントは、転職活動の状況を聞くことで現時点で選考が進んでいるかどうかや悩んでいることを知りたがっているのです。
この際に、転職活動における悩みは相談してしまいましょう。
面談当日でのNGなふるまい

「社会人としてどうなの?」と思われたらマズイ!
エージェントには「この人はまともな人だ」と思ってもらえるように努力しましょう。
まともだと思ってもらえないとエージェントのやる気がそがれてしまいます。
それだけではなく、求職者にとっての転職先は、エージェントにとっては取引先です。なので、取引先に「なんでこんなしょうもない人をうちに紹介してきたんだ」と思われるとエージェントとしての信用にかかわってしまいます。
極端な場合、「この人はさすがに紹介できないよ」と思われてしまいます。
でも、そんなに気を張らなくて大丈夫です。基本的なマナーができていれば問題ありません。
そこで、社会人としてのNGな、具体的なふるまいを見ていきます。無意識にやってしまっている人は改善していきましょう。
- 無断で遅刻
- 身だしなみを整えていない
- あいさつしない
- エージェントに丸投げする
- 今の職場環境の不満をぶちまける など
ここであげた例は一部にすぎません。「こんなのは当たり前だ」と思われたかもしれませんが、特にやってしまいがちなのが職場環境の不満をぶちまけることです。
何かしらストレスを抱えていて、それを取り除きたくて転職するのはよく理解できるのですが、不満を延々と聞かされたエージェントにとってはたまったもんじゃありません。
キャリア面談はエージェントにとってはビジネスです。ビジネスの場であまり感情的になるのはよろしくありませんね。
優秀なエージェントを見分ける質問

転職活動を円滑に進めるために、ぜひとも優秀なエージェントに担当してもらいたいですよね。実は優秀なエージェントを見分ける質問があります。
あなたの得意な業界は?
「あなたの得意な業界は?」と質問すると、自分の志望している業界とズレがあるかどうかが分かります。
自分が転職したいと思っている業界とエージェントの得意な業界が同じだった場合、希望に沿った企業を提案してくれる可能性が高いからです。
ぜひとも聞いておきたい質問ですね。
なぜその会社をオススメするのですか?
「なぜその会社をオススメするのですか?」は求人を紹介された後に必ず聞いておきたい質問です。
その企業についての知識を持っていることを確かめるためです。
おススメする理由をはっきりと答えられなかった場合は、エージェントの実力やきちんと求職者に寄り添った提案ができているかが不安になりますね。
また、エージェントがそんなにおススメしていない企業に入社してしまったら、転職後にどうなるか分かりません。恐ろしいですね。
勧めてきた理由をはっきりと答えられなかったり、「なんか怪しいな」と思ったりした場合は、他のエージェントを利用するか、別の求人を紹介してもらうようにしましょう。
今までに何人くらいサポートしてきましたか?
エージェントの経験値を知るために「今までに何人くらいサポートしてきましたか?」と質問しましょう。
経験の浅いエージェントより経験豊富なエージェントのほうが安心しますよね。
面談の日程はこの日にしていただけませんか。
これは、エージェントが日程を柔軟に対応してくれるかどうかをみる質問です。キャリア面談の前にしておくと効果的です。
優秀なエージェントは日程を調整するのが得意であるため、求職者に都合のいい日程に変更してくれます。
逆に、「どうしてもすぐに内定を決めたい」と焦っているエージェントは不自然に早く面談を受けさせようとするのです。
あなたのノルマは厳しいですか?
エージェントは必ずと言っていいほどノルマを抱えています。
ノルマ達成に焦っているエージェントは、離職率が高くて常に人手不足に陥っているような企業を紹介して内定を稼ごうとすることがあります。短期間でノルマを達成するのに必死になっているのです。
そういうエージェントは「とりあえず受けてみましょう」と焦らせてくるかもしれませんので、紹介された企業をよく吟味して受けるかどうかを考えましょう。
まとめ

キャリア面談の事前準備と質問についての説明しました。
この記事のポイントをまとめてみます。
- キャリア面談では「今すぐ本気で転職したい気持ち」を伝えよう
- 面談の時だけ本気ではダメ。しっかり準備してこそ本気度が伝わる
- 面談で必ず聞かれる質問には答えられるようにしておこう
- 優秀なエージェントを見抜く質問をしよう
キャリア面談は面接ではありません。なので、そんなに緊張する必要はありません。
でも、社会人としてちゃんとしているかどうかは見られていると考えてください。基本的なマナーができていれば、あなたのことを悪く思うエージェントはいません。
エージェントの話を聴いて気になったことはどんどん質問できると良いですね。自分の人生を決めるかもしれない人ですから、信用できないのは怖いですよ。
能力のあるエージェントがあなたを担当してくれるといいですね。


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