転職エージェントを利用している人の中には、担当キャリアアドバイザーとの距離感に悩む人もいるようですね。
初回面談を終えてから、応募企業を紹介されて面接を受けた。
その後は担当者の連絡を待っていればいいのか、何か自分でアクションを起こしたほうがいいのかと心配していませんか。
ネットの情報で、面接のお礼状を企業に送ったほうがいいと目にしたりして、あせっていないでしょうか。
また、手厚い転職サポートを受けたのに無料だなんて申し訳ないと、転職エージェントにお礼をしないといけないのではと考えている人もいるようです。
対人間のサービスなので、感謝の気持ちがわいてくるのも自然なことですよね。
今回の記事では、面接後の転職エージェントへのフォローについて解説します。
こんな方におすすめ
- 転職エージェント経由で紹介された企業面接の後、何をすればいいか知りたい
- 内定をもらったあと、転職エージェントにお礼をしたほうがいいのか知りたい
- 転職エージェントのキャリアアドバイザーと食事に行っていいのか知りたい
Contents
企業との面接終了後にすること

面接後の感想を担当キャリアアドバイザーに報告しましょう
企業との面接後に限らず、転職エージェントを利用する時に心がけるポイントがあります。
それは連絡があったらなるべく早く折り返し連絡をすることです。
なんだ、そんな当たり前のことかと思ったかもしれません。
この「連絡をする」という行動そのものが、転職をしたいあなたの意思表示になります。スピード感を持って連絡をすれば、あなたの転職意思は担当者へはっきり伝わります。
あなたの目的は、転職を成功させることですよね。エージェント担当者の目的は、あなたの転職を成功させて会社の売上にすることです。
シンプルですが、こまめな連絡を心がけることで「この人は本気で転職したいと思って頑張ってくれているんだ。絶対に成功させてあげて、自分も売上に貢献するぞ」と担当者もやる気がでるものです。
企業との面接が終わったらなるべく早く、エージェントの担当者に電話で連絡をしましょう。
電話がつながらない場合はメールでもかまいませんが、電話で伝える方がいいですね。直接話すほうが、あなたの面接の出来具合や温度感が担当者に伝わりやすいです。
「落ち着いて自分の気持ちを伝えたいからメールで連絡したい」でもよいのですが、メールを作成する時間を要します。電話でサッと済ませてしまうほうが効率もよいですよ。
エージェント担当者に伝えることを下記にまとめました。
事前に連絡してほしいと言われている内容があれば、そちらを優先してください
- 面接を受けてみての自分の感想
- もしあれば、事前にキャリアアドバイザーから聞いていた情報と異なっていた点
- 面接担当者に伝えたかったけれど伝えられなかったこと
- 面接を受けた企業を志望するかどうか
→もし内定をもらえるなら他の選考中企業は断るぐらい本気度が高いのか、第一志望ではないが候補の一つなのか、志望対象外なのかを伝えましょう
面接後のフォローにより状況が好転することもある
転職エージェントを使っているんだから、とりあえず面接の感想は報告しておいたほうがよさそうだぐらいに感じたでしょうか。
いえいえ、面接後のフォローは事務的な意味ではなくて、こんなメリットもありますよ。
食品系で総務的なことしてるよ〜!転職エージェントはdoda使ってたけど、面接後に企業からの感想フィードバックしてくれたり他のライバルの状況も教えてくれたりして手厚かった!相性あると思うけど、1人でやるより気分的にも楽やったからおすすめー!
— おぎす (@sigh31n) June 23, 2019
エージェント担当者から企業の面接後の感想を聞けることもあるんです。これ、1人で転職活動をしていたら絶対に聞けません。
さらに他の応募者の状況まで教えてくれると、今後の方針も立てやすいですよね。
もちろん自分1人で転職サイトの求人に応募して面接を受けてもよいのですが、何がいけなくて何がよかったのかが知れるというのは大きなメリットです。
特に転職活動が行き詰まっていると感じている人は、転職エージェントのサポートを受けることで客観的意見をもらえる機会が増えますので、対策も立てやすくなりますよ。
そういえば今回書類選考を通過したのは大手転職エージェントA経由なんだけど、担当が本当に素晴らしい方。
面接前日の電話相談の時間が設けられており、過去の質問事項や面接官の印象、その企業に適したファッションまで教えてくれた。
面接後にも電話ください、僕が更にフォロー入れます、って。— 🦋ジャスミン@ハープ経験0から4年目 (@jasmin77harp) June 4, 2019
第一志望の企業との面接だったのにうまく話せなかった点があれば、担当者に伝えておきましょう。
面接終了後は、応募企業から転職エージェントに連絡が入ることが多いです。
面接で失敗したことを事前に担当者に伝えておくと、企業から連絡がきた際にフォローしてくれて状況が好転することもあります。
また応募企業側は、転職希望者が「第一志望で面接に来ています」と言っても本心ではないと思っています。転職希望者はエージェントには本心を伝えるだろうと踏んでいるので、企業から志望度の探りが入るんですね。
そのため、転職エージェントを経由して志望度が高いことを伝えてもらうのが効果的です。本気度が伝わり、次の段階に進める確率が上がります。
面接のお礼は企業に送ったほうがいいの?
応募企業に面接のお礼を伝えるお礼状やメールは送ったほうがよいのか、悩んでしまうかもしれません。答えとしては必ず送る必要はありません。
送ったほうが熱意を持っている印象は与えますが、お礼を伝えたからと言って選考が有利に進むということはありません。
ただし、下記のようなケースの場合は担当キャリアアドバイザーに相談の上、送るかどうか検討しましょう。
- 面接で伝えきれなかったことや、補足をしたいことがある
- 第一希望の応募企業で、志望度合いが強いことを念押しでアピールしたい
- 最終面接を終え、もし内定をもらえたら受理するつもり
転職エージェント経由で応募している場合は、直接応募企業へ連絡をしてしまうと都合が悪いこともあります。
エージェントに企業宛のお礼メールを送り、転送してもらう対応をとることもありますので必ず担当者に相談しましょう。
文面例は各転職エージェントのサイトでも紹介されていますので、参考にしてみてください。

面接の結果が出るまでの流れ
面接終了後、企業の採用担当者から選考に1週間〜2週間かかると言われるケースがほとんどです。転職エージェントを経由して応募しているので、結果はエージェントから聞くことになります。
傾向として企業側に前向きな採用の意思があれば、1日〜3日以内に次の面接の日程調整の連絡があります。
逆に選考に漏れた場合は言われたとおりの1週間程度期間があき、選考見送りの連絡がくるパターンが多いです。
結果が出るまで日数があくということは、補欠として保留されているような状態です。他に選考中の人次第となりますが、期待しすぎないほうがよいでしょう。
エージェントを経由して面接を受けた場合は合否に関わらず、選考に際して判断したポイントを教えてくれますので、真摯に受け止めましょう。
特に選考に漏れた場合は理由を知り、できることなら対策をして次に臨みたいところですよね。
残念ながら選考落ちした場合
残念ながら選考落ちした場合は、次に案内できる求人があればエージェント担当者から紹介があります。
しかし、連絡がぱったりこなくなってしまうこともあります。
「自分にあう求人はないということか」とがっかりしたり、エージェントへ不信感を持つかもしれません。
一度新しい求人が出てきたかどうか、担当者へ連絡してみましょう。ほとんどのケースで1日以内に新しい求人を紹介してくれるはずです。
理由は、エージェント担当者が複数の転職希望者を担当しているため、あなたの優先順位が下がっていることもあるからです。どうしてもすぐにアクションを起こしてくれそうな人や、面接に通りそうな人が優先されがちです。
また、あなたの転職先の希望が経歴と大きく異なっていると紹介ができないこともあります。例えば「事務経験しかないが、研究職に就きたい」という場合などです。
心当たりがあるなら担当者へ率直に聞いてみましょう。
それでも求人紹介がなく進展がないようであれば、担当者を替えてもらうか、別の転職エージェントの利用を検討しましょう。あなたに合っていないのかもしれません。
面接を取り消したいとき

転職エージェントから紹介された企業にエントリーして面接の日程が決まったけれど、取り消したい。こういう場合はどうしたらよいでしょうか。
なるべく早めに、エージェント担当者へ電話で連絡しましょう。
転職エージェントはあなたがなぜ面接を取り消しし、辞退したいのかを企業に説明しなければなりません。
転職エージェントとしても、面接を取り消すような人材を紹介したとなると、企業との信頼関係に影響します。一度面接を受けることを希望したら、安易に断れないことを念頭に置いておきましょう。
こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
晴れて内定!転職エージェントへのお礼は必要か
転職エージェントにお世話になり、晴れて内定を獲得。
転職が決まった喜びのかたわらお礼をしたほうがいいのかなと悩む人もいますが、転職エージェントへのお礼は必要ありません。
もちろん、感謝の気持ちを電話やメールで伝えることは悪いことではないです。お礼を言われた担当者が嫌な気持ちになることはないですからね。
エージェント担当者の立場に立てば、転職希望者の転職先が決定し売上を立てることが喜ばしいことなので、あなたが内定を獲得できた結果そのものが一番のお礼になります。これ以上のお礼はないですよね。
転職エージェントのサービスはビジネスですから、あなたは転職を実現することだけを考えて利用しましょう。お礼をしなかったからと言って失礼にはあたりません。
リクルートエージェントのように、お礼は不要であることを公式に言っているエージェントもあります。

近況報告も兼ねて、気持ち程度のお菓子ぐらいが無難ですね。
転職エージェント担当者と食事に行っても大丈夫?

転職エージェント担当者から、食事に誘われるということがあるようです。
また、内定のお礼に自分から担当者を食事に誘いたいと考える人もいるようです。
転職支援は人の縁で成り立つサービスなので、食事を通して交流をもつことでよい関係性が生まれることもあります。
ですが内定をもらう前は、エージェント担当者との食事は避けるのが無難だと私は考えています。
あなたは転職を希望する人で、担当者は企業へ人材を紹介し成功報酬を得るビジネス上の関係です。その関係に食事がからむと、面倒なことになりがちです。
担当者が食事に誘う意図がわかれば警戒しすぎなくてもいいのですが、行っても平気かどうか判断がむずかしいケースが多いのです。
行きたくないのであれば食事は断ってOKですし、行くのであればどうなっても自己責任であると覚えておきましょう。
次にいくつか例をあげますので、参考にしてみてください。
セーフな食事のお誘いケース
担当キャリアアドバイザーが純粋に内定をお祝いしたい
転職エージェントの人が食事連れてってくれた。単純に就職のお祝いってことらしいのでドラえもんトークして終わった笑
「なぜ食事に誘う?裏があるのでは?」と考えて断る人が多いらしいけど、普通にお祝いしてくれるだけなので、もし誘われても心配しなくてOK。 pic.twitter.com/e75LO4WmfH
— ヤマグチタケヒロ@3DCG (@take2_mbh) September 20, 2018
実際に食事に誘われて行った人の感想を聞いてみると、普通にお祝いしてくれて終わったケースもあるようです。
内定がもらえていて、日頃からコミュニケーションが円滑にとれている、信頼している担当者から誘われたのであれば問題ないでしょう。
売上を上げたことは担当キャリアアドバイザーの成績になり、企業からも報酬が得られるため、転職希望者への純粋なお礼の意味で食事に誘うんですね。
裏の意図としては入社後にすぐ退職されてしまうと困るので、「入社後困ったことがあったらいつでも相談してください。がんばってくださいね」と応援の気持ちを伝えたいということもあります。
入社後即退職されてしまうと、転職エージェントは企業へ報酬を一部返金しなくてはなりません。このあたりの事情は下記の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。
あなたがエグゼクティブクラスの人材として期待されている
エージェントが食事に誘う他の意図としては、あなたが優秀な人材として期待されているエグゼクティブクラスのケースがあります。
エグゼクティブクラスの転職の場合には、エージェント担当者との面談が食事の場になることがあります。
面談は基本的にエージェントの拠点で行われますが、市場価値が高いハイスペックの人材は成功報酬も高額になるので、逃したくない想いからエージェントが出向くこともあるそうです。
この場合、食事の誘いを承諾するかどうかはあなた次第で問題ありません。
食事を断ったからといって期待されている人材である扱いは変わらないですし、食事をしながらの面談でもかまわないのであれば応じて大丈夫です。
ただ、人間なので一度食事に行くと余計な恩を感じてしまう人もいるでしょう。その恩が今後の転職の判断を邪魔してしまうこともあります。
あくまでもエージェント側が売上につなげたいという意図があって食事に誘ってきているので、自分の意思をしっかり持っておく必要があります。
アウトな食事のお誘いケース
転職エージェントの担当の男性から何度も食事誘われたり、LINE聞かれたりで、もはや普通の連絡返すのすら面倒くさくなってきた。
— マホ (@ice_kattekite) April 21, 2019
エージェント担当者が、あなたに個人的な感情を抱いていて食事に誘ってくる可能性もあります。
初回面談の段階で応対に違和感を感じていれば気づけるのですが、このケースは判断が一番むずかしいです。
担当者が異性のときだけ注意すればいいとは限りません。同性でも特別な感情を抱くこともあります。担当者と私的関係を望まないのであれば、断ったほうが無難でしょう。
あなたの転職の実現をサポートすることがミッションなのに、自分の私的欲求を満たすために仕事の関係性を利用するのはプロとしても失格です。
私的感情がもちこまれると、そもそものあなたの目的である転職について正常に判断できなくなったり、別の問題が引き起こされることになります。
あなたから食事に誘いたいケース
あなたがお礼をしたくて、担当者を食事に誘いたいと思うこともあるかもしれません。
また、キャリアアドバイザーは美男美女が多いので、担当者を異性として意識してしまう人もいるようです。
誘う場合は、迷惑にならないかどうか相手の立場を考え、内定をもらってからにしましょう。



こういう誤解もされかねないので、恋愛感情を抱いてしまった可能性があるときはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ

面接後の転職エージェントへのフォローについて解説しました。
社会人として最低限のモラルをもった対応をしていれば、トラブルになることはありません。
エージェント担当者も人間です。普段からねぎらいと感謝の気持ちを伝えつつ、あなたの転職意思を伝えれば必ず力になってくれるはずです。
- 面接の後は転職エージェントへ連絡してフォローを入れる。面接の感想などを伝えよう。スピード感を持った行動があなたの転職意思をストレートに伝える
- 内定後に転職エージェントにお礼をする必要はない。内定したということが最大のお礼になるので、感謝の気持を伝えれば充分
- エージェントの担当者との食事は、内定後以外は避けるのが無難


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企業側は複数の応募者の対応や日常業務に追われていることも多くて、いちいち目を通していられないところもあります。1次や2次面接であれば無理に送る必要はありません。