転職エージェントを使って転職したけど、どこか違う。失敗だったかな?
なんて感じてるあなた、どうしますか。
転職エージェントを使ったので、すぐ退職したら違約金や損害賠償が発生するのではないかと心配していませんか。
転職エージェントを通じて紹介、内定、入社した会社を退職する場合、損害賠償などは発生する事がありますか?
先日、某最大手転職エージェントを通じて内定をもらい、入社したのですが、退職を考えています。
この決断の良し悪しは別として、その転職エージェントの規約には、紹介した人材が一年以内に退職した場合、入社した会社に一定の割合で報酬を返却するとありました。
逆に言えば、私が退職することによって転職エージェントは一定額の金額を入社した会社に支払う事になる(実質の損害?)のですが、こういった事が原因で、私に損害賠償請求が発生する事などはあるのでしょうか。
引用:ヤフー知恵袋
心配ご無用、あなたが転職エージェントから損害賠償を請求されることはありません。金銭的な問題は発生しないとしても、さらに転職となった場合に不利益になることってないのでしょうか。そもそも転職エージェントを使ったのになぜうまく行かなかったのでしょうか。
ここでは、転職エージェントを使って転職する場合のありがちな失敗の事例と、それを通して失敗しない転職エージェントの使い方について考えてみたいと思います。
Contents
転職エージェントを使ったのに失敗する理由

そもそも転職がうまく行くように、専門家である転職エージェントにお願いしたはずなのに、なぜ失敗してしまうのでしょうか。そこにはいくつかのパターンがあるようです。
- 転職エージェントに丸投げ
- 転職エージェントのアドバイスを聞かない
- 転職エージェントの担当者とのアンマッチ
- そもそも転職の理由が自分自身にある
転職エージェントに丸投げ
転職エージェントを利用するのだから、自分の希望する条件だけを伝えたらあとは転職エージェントの担当者がすべてうまくやってくれると信じて任せてしまい、自分は受け身の対応しかしないようなパターンです。
転職エージェントの担当者は転職のプロかもしれませんが、求職者が希望する職業・業界のプロではないことが多いと思います。このため、求職者が担当したい業務に対する希望条件をうまく先方企業に説明できない、あるいは先方企業の条件とマッチングがうまくできないといったことがあり得ます。
このため、内定を貰って入社してみたら、転職エージェントの担当者から聞いた話と割り当てられた仕事の実態が違うといったことが発生する可能性があります。また、給与や労働条件も担当者との面談でうまく伝えられなかったら、実態と違うなんてことがないとは言えません。
転職エージェントのアドバイスを聞かない
転職エージェントの担当者は転職市場のプロです。転職市場におけるあなたの価値をあなた以上にわかっていると思ってください。あなたがその価値以上の希望を出したら、担当者はどうすると思いますか。
- まずはあなたの市場価値をあなたに説明し、希望を下げてもらう。
- それが受け入れられない場合、あなたの希望通りの求人を紹介し、求人企業から不採用を出してもらう。
- あまりにもあなたの希望が高い場合には、先方企業に応募せず、担当者の中であなたに不採用と回答する。
「え!転職エージェントの担当者ってそんな不誠実なことするの?」って思いましたよね。でもこれは、あなたが転職エージェントの担当者のアドバイスを聞かずに希望を下げなかった場合です。
通常は、担当者は誠実に対応してくれます。このような行動をとるのは、不採用を繰り返しているうちにあなたが自分の希望が高すぎることに気付くことを待っているからです。なぜならば、あなたを無事に転職させて初めて報酬が手に入る仕組みになっていますから。
考えてみてください。転職エージェントは一般に求人企業から成功報酬として年収の約30%を受け取る契約となっています。求人企業との信頼関係は、あなたとの信頼関係以上に大切に思っているはずです。求人企業の希望に合わない求職者を紹介して、求人企業との信頼関係を壊したくないと思うのは当然ではないでしょうか。
転職エージェントの担当者とのアンマッチ
転職エージェントの担当者とそりが合わない、何となく信頼できないといったようなパターンです。
担当者は接客のプロとはいえ人間ですので、あなたとの相性はあるはずです。また、担当者の経験が浅く、あなたの言うことをうまく理解してくれていないといったことも考えられます。このため、あなたとのコミュニケーションに齟齬が生じ、あなたの希望には少し外れた求人企業を紹介されるといったこともあります。
上の担当者のアドバイスを聞かないといったケースも、経験豊かな担当者であればうまくあなたをリードしてアドバイスに沿って転職活動を進めてくれるかもしれません。あなたがアドバイスを受け入れないとしたら、それはアンマッチの一例ともいえるでしょう。
更に、担当者が自分の実績を上げるためにあなたを希望とは少し外れた紹介しやすく入社に至りやすい求人企業に無理やり応募させようとするかもしれません。
担当者が合わないと思ったときは、転職エージェントに担当者を変えるように申し入れてみてください。聞き入れてもらえないときは、いったん退会してしばらくして入会しなおすというのも手です。
そもそも転職の理由が自分自身にある
あなたが転職しようとした理由は何ですか。それは勤めていた会社に原因があることですか。
ブラック企業である、仕事の内容に対して給料が安い、など明らかに会社に原因がある場合はすぐ転職すべきかもしれません。今の会社ではやりたいことをやらせてもらえない、レベルの低い仕事ばかりやらされる、といったような場合はどうでしょうか。
もし自分自身に原因があり、それが会社あるいは現職への不満となっているような場合には、転職エージェントを使って希望通りに転職してもまた同じ原因で不満を持つことになりかねません。
次のような転職理由に思い当たりませんか。
- 自分が評価されないことへの不満
同僚と同じような仕事をしているのに、自分だけ評価が低いと思っていませんか。その原因は本当にあなたの仕事の仕方やアウトプットにないと言えますか。
- 上司や同僚とそりが合わない
職場の上司や同僚とそりが合わない事の原因はあなたの言葉や態度にはないと言い切れますか。報連相はちゃんとやっていますか。
- 希望と違う仕事をやらされる
どこの会社でも100%あなたの希望通りの仕事をしているだけでいいところはないと思います。少なからず希望とは違う仕事をやらされると思いますが、それに耐えられませんか。
- 仕事が忙しい
程度の差はあるにしても、どの会社・どの業務でも仕事が忙しい時期はあると思います。それとも、全くの閑職をお望みですか。
失敗したかなと思ったときに

転職エージェントを使って転職したけど、どうもこの転職は失敗だったなと思っていませんか。そんなときどうすればいいでしょうか。
最初に書いたように、転職先を退職してもあなたに違約金や損害賠償などのペナルティが課されることはありませんのでご安心ください。ブラックリストに載せられて次の転職活動がしにくくなるといったこともありません。
以下では、転職エージェントを使って転職したけど失敗だったかなと感じたときにとるべき行動について考えてみます。
利用した転職エージェントに連絡
転職するにせよしないにせよ、先ずとるべき行動は利用した転職エージェントに連絡することです。
あなたが利用した転職エージェントは、あなたが退職することで求人企業に受け取った報酬を返還する必要が生じるかもしれません。また、転職した人がすぐ辞めることで求人企業からの信頼を落とすかもしれません。どちらも転職エージェントにとっては不利益、担当者にとっては実績を落とすことになります。
このため、連絡を受けた転職エージェントは、不利益を最小限にするためにすぐに動いてくれるはずです。
あなたが担当者から聞いた求人企業の条件と入社後の実態が違った場合には、この解消に動いてくれるはずです。例えば、聞いていた担当業務と入社後割当てられた仕事が違う場合には、聞いていた業務に付ける申し入れてくれるはずです。給与や福利厚生面でも、違いを解消するよう申し入れてくれるでしょう。
それでも問題が解決しなければ、その時は退職して再び転職活動をすればいいのです。その時失敗した転職エージェントを使うかどうかはあなたの判断ですが、一度失敗してあなたの考えをよく理解したので、今度はうまくやってくれるはずという考え方もあります。
早めに次の転職先を探す
もう今の転職先に固執せず、次の転職先を探すというのもアリだと思います。傷が浅いうちに行動したほうがいいかもしれません。
繰り返しになりますが、利用した転職エージェントに対するペナルティや不利益は発生しないので、自由に転職活動を行うことができます。再び一度失敗したものも含めて転職エージェントを使うかどうかはあなたの判断になりますが、使って問題はない、むしろ積極的に使えばいいと思います。
但し、今回の転職が失敗した理由の分析はキチンと行って、同じ轍を踏まないようにしてください。次の「失敗しないために」で説明する事柄を参考に行動してください。
もう少し頑張ってみる
上にあげたように転職したいと思う原因が自分自身にある場合には、転職しても同じことの繰り返しになる恐れが多いと考えられます。むしろ、今の職場環境の中で問題を解決すべきでしょう。
自分自身に問題があるかどうかわからないような場合には、もう少し時間をおいてよく考えてみてはいかがでしょうか。その間、問題解決に向けてもう少し頑張ってみるということです。上司や同僚とのコミュニケーションを今より密にして、お互い理解しあえるよう努めてください。
今まで別の会社にいたのですから、急にすべてが分かり合えるなんて考えられません。話してみると誤解だった、新しい会社・職場でのやり方がわかっていないだけだったなんてこともあると思いますよ。
失敗しないために

転職エージェントを使ったのに転職に失敗した!なんてことがないようにするにはどうすればいいでしょうか。ここでは、失敗しないために行ったほうが良いことを挙げてみます。
転職の動機・理由を再確認
どうして転職したいと思ったか、自分の中で一度整理してみてください。上で挙げたような自分自身に原因があるケースに当てはまりませんか。その場合には、先ずは現在の会社・職場の中で解決できないか考えてみましょう。自分自身に原因があるままで転職すると、再び退職することになりかねませんから。
自分の中でうまく整理ができなかったら、転職エージェントに登録して面談の時に担当者に説明するというのも一つの手です。他人に説明することで、自分の頭の中が整理できますから。転職エージェントの担当者はあなたをうまくリードして転職の動機・理由を引き出してくれると思います。
また、転職の動機・理由を明確にすることで、転職先の希望条件も明確になってくると思いますよ。
転職先の希望条件を再確認
転職の理由・動機が整理できれば、それの裏返しが転職先への希望条件になります。下の表は、厚生労働省平成28年調査の転職入職者が前職を辞めた理由から抽出した転職の理由・動機と、それから導かれる希望条件の例です。
転職の理由・動機 | 転職先の希望条件例 |
給料等収入が少ない | 年収XXX~YYY万円は欲しい |
労働時間・休日等の労働条件が悪い | 年間休日nnn日以上、完全週休2日
時間外勤務は月間nn時間以下 |
仕事の内容に興味が持てない | ワンランク上の仕事がしたい
ZZZ(例えば、コンサルティング)の仕事がしたい |
能力・資格・個性を活かせない | 能力や資格に相応しい業務を担当したい |
職場の人間関係が好ましくない | 良好な職場環境 |
会社の将来が不安 | 安定した大企業 |
オレンジ色で表記した条件は、あなたのスキル・能力との天秤でバランスのとれたもの、すなわち市場価値に相応しいものでなければ応募しても採用されないはずです。これらの条件については、転職エージェントの担当者のアドバイスを素直に聞いて、あなた自身も納得したうえで設定してください。
自分でも調べる
あなたは転職エージェントの担当者の紹介企業に対する説明を鵜呑みにしていませんか。
担当者はあなたの転職希望先についてあなた以上によく知っているとは限りません。特に同じ業界内で転職を考えている場合、あなたの方が内情をよく知っている可能性もありますし、調べる手段を持っているかもしれません。
少なくとも紹介された企業のホームページを見て、紹介された企業の内容や業績を調べてください。自分で調べてみて担当者の説明に疑問を持ったら、遠慮なくその担当者に問い合わせればいいのです。その担当者は、必要があれば紹介した企業に直接尋ねてくれます。
転職活動を担当者に丸投げして、うまく行かなかったら担当者のせいにするのは間違った態度です。あくまで責任はあなた自身にあるので、自分が納得できるように調べることが必要です。
セカンドオピニオン
上の紹介された企業の情報を調べるにあたって、自分だけでは十分な情報を得られなかったら他の転職エージェントに聞いてみるというのも一つの手です。このためにも、複数の転職エージェントに登録することをお勧めします。病気の時に医者のセカンドオピニオンを聞くのと同じです。
転職エージェントの担当者も転職経験者であることが多く、今は会社は違っても以前は同じところに勤めていたりして顔見知りの可能性もあります。また、別会社の人同士が同じ転職希望者や求人企業を担当していたりして、お互いを知っていることもよくあります。
即ち、会社が違う担当者同士も横のつながりを持っている可能性があるということです。このため、転職活動をしているときに転職エージェントの担当者から「他社からはどのような会社を紹介されましたか?」と尋ねられることもあるでしょう。同様に、「別の転職エージェントからXXXを紹介されたけどこの会社をどう思いますか」と聞くこともアリだと思います。
あなたに紹介してくれたところはその会社のいいところを、セカンドオピニオンを尋ねたところは良くないところを中心に言ってくれるでしょうから、あなたはそれを総合的に判断できます。
まとめ
転職エージェントを使ったのに転職に失敗した!なんてことにならないための方策について考えてみました。
「もう失敗しちゃったよ」というあなた、今の会社をすぐに辞めて転職活動を始めても大丈夫です。ペナルティは発生しません。今度は失敗しないように、今回失敗した理由を一度整理してみてください。
これから転職エージェントを使って転職活動を行おうと思っているあなた、転職の成否の責任は最終的にはあなた自身にあるということを忘れないようにして下さい。つまり、
- 人の責任にしない
転職エージェントに丸投げしない、退職の原因がどこにあるかを確認する - 転職エージェントを賢く使う
必要な情報収集や交渉は任せるが、最終的には自分で決める
ということで、うまく転職が成功することを祈っています。


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