退職届の書き方を紹介!パートを円満退職するには何が必要?

パートで働いている方の中でも、さまざまな理由で退職を考えている方は多いかもしれません。辞めるということを考えた時どんな手順を踏めばいいのか、どうやって退職の意思を伝えればいいのかなど、わからないことも多いのではありませんか。

また、辞めることを考えると、人間関係のトラブルが引き起こることを想定してしまって、なかなか行動に移せていないという方もいらっしゃると思います。できるだけ円満に退職をしたいですよね。

さらに、なかには、辞めたいと意思表示をしているのにも関わらず、なかなか辞めさせてもらえないといった悩みを抱えている方もいるかもしれません。

そういった場合、どうすればいいかわからないまま行動し続けるとトラブルを抱えてしまったり、辞めさせてもらえないことに疲れを感じてしまうことが考えられます。

不要な人間関係のトラブルを引き起こさずにパートを退職し、退職後も穏やかに過ごせるように、今回の記事では、退職の際に必要となる退職届の書き方を中心に、辞めさせてもらえない場合の対応の仕方、パートを円満退職する方法についてご紹介します。

こんな方におすすめ

  • パートを円満に辞めたいと思っている
  • パートを辞めさせてもらえなくて困っている
  • 退職届の書き方が知りたい
  • パートを辞めるまでの流れが知りたい

 

パートでも退職届は必要?

パートなのに退職届なんて必要なの?と思うかもしれません。

パートを辞める際、口頭での退職意思表示も法的な効力を持ちます。しかし、文章などの証拠が残らないという点で、辞めると言った、言っていないのトラブルに発展する恐れがあります。退職届を提出することはそういったトラブルの回避につながるのです。

また、口頭で退職の意思を伝えた場合、なかなか色々理由をつけて辞めさせてもらえないということもあります。これは、パートを辞めると伝えたのに辞めさせてもらえないという一例です。

仕事(パート)を辞めたいのに、辞めさせてもらえません。
人間関係で病んでしまって、今は薬をのんでます。
先日勤め先に「体調もよくならないので、退職させてください」と伝えたところ、上司から連絡があり「ほかの部署で働かないか。頑張らないといけないだろう。今は休んで、また数日後に連絡するから」と言われて、退職のはなしは保留という形にされてしまいました。
辞めたいと伝えたときに、ほかの部署で働かないかと、ほかの人にも言われたのですが、そのときも断ったのですが、なかなか辞めれません。
連絡がきたら、辞めるということを伝えようと思いますが、また同じことを言われ結局辞められないような気がします。
どうしたら、辞めることができますか?

引用:教えて!goo

この例では、保留にして、先延ばしにしてなかなか辞められないような状況を作ったり、辞めさせないように条件交渉を持ち掛けてたりしています。

退職をするのに許可はいらないはずなのに、会社がなかなか退職の意思を聞いてくれないということがあるのです。そんなのどう考えてもおかしいのですが、よくある話です。

特に人手が足りない職場では、引き留められることが多いようです。辞めたいと思っている本人もそんな状況を知っていると辞めたら迷惑がかかるんじゃないかと思って辞めにくいと考えてしまうかもしれません。

私の知り合いは、人に頼まれたことは断れない性格で、他の人がやりたくない業務を押し付けられたり、就業時間を延ばされたりするといった理由でパートを辞めようとしていました。上司に口頭で切り出したところ、うまく言いくるめられて辞められないと言っていました。

結局、あれから1年以上経ちますが、今もそのパートを続けています。

特に、うまく言いくるめられてしまう、人に頼まれたことを断るのが苦手というような方は退職届を提出し、パートを辞めることを強くおすすめします。

 

退職届·退職願·辞表の違いとは?

仕事を辞める際に提出する書類としてよく耳にするものに「退職届」「退職願」「辞表」などがありますよね。それらは、どのような違いがあるのでしょうか。違いについてまとめてみました。

  • 退職届=退職することが決まってから退職手続きをしてもらうために提出するもの
  • 退職願=退職したいという意思を伝えるために提出するもの
  • 辞表=社長や代表取締役などの役職についている人がその役職を辞める時に提出するもの

パートを辞める際に提出するのは「退職届」または「退職願」です。「退職願」は退職希望を表明するものであり、撤回することも可能です。「退職届」は退職が決まってから提出する書類で、受理された時点で労働契約が解除されるため、撤回することができません。

退職が確定している場合は「退職届」を提出するようにしましょう。

 

パートを退職するまでの流れ

退職をいつまでに伝えなければならないのか

退職をいつまでに会社へ伝えればいいのかについては、就業規則で「退職する場合は〇ヵ月前までに届け出ること」などと定められていることが多いです。原則としてはその時期までに退職の意思を上司へ伝える必要があります。一般的には「1ヵ月前までに伝える」としている会社が多いです。

法律上、「退職を申し出た2週間後に辞めることができる」となってはいますが、2週間前に辞めると言われても、代わりの人を見つけるのは大変だし、職場を混乱させることになるかと思います。他のスタッフの負担が大きくなってしまったら円満には退職できません。

退職日を決める際には、会社への配慮が大切です。円満にパートを辞めるためには、人手が必要な時期や繁忙期を避けてパート辞めるようにする必要があるでしょう。

理由があっても、忙しい時期に辞められると他のパート仲間や社員から反感を持たれる原因になりかねません。できるだけ職場が忙しくない時期を選んで辞めるという配慮をするようにしましょう。

退職届の書き方

退職届の書き方がパート先の会社によって定められている場合もあるので、もし決められたテンプレートやフォーマットがあるのであればそちらを使用して作成してください。

退職届は手書きで作成するのがいいのか、パソコンで作成するのがいいのかと迷うかもしれません。どちらでも構わないと思いますが、手書きがおすすめです。理由は、手書きであると手間がかかっているため誠意を見せることができるからです。また、本人が書いたものであるという証明にもなるので手書きで書くようにしたほうが良いでしょう。

手書きで退職届を作成する際に用意するものを以下にまとめました。

用意するもの
  • B5またはA4の白い便せん(罫線はあってもなくてもよい)
  • 白い封筒
  • 黒のボールペンまたは万年筆(摩擦で消えるボールペンやシャープペンシルはNG)

便箋のサイズはB5でもA4でもどちらでも大丈夫ですが、B5が一般的です。便箋や封筒のことでお悩みの際は、こちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。

退職届の書き方、用紙サイズはA4?B5?どちらが適切?!

2019年5月8日

また、摩擦で消えるボールペンで書いてはいけない理由は、時間が経過すると消えることがあり、会社から再提出を求められる可能性があるためです。退職届に限らず、大切な書類には摩擦で消えるボールペンは使用しないようにしましょう。

続いて、書き方です。縦書きか横書きかで迷うかと思います。どちらでも大丈夫ですが、縦書きが一般的です。テンプレートをお見せします。

縦書きの場合

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横書きの場合

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引用:退職届 テンプレート フォーマット

テンプレートでは平成となっていますが、2019年5月1日から元号が「令和」に変わったので書き間違えないように注意してくださいね。来たる令和〇〇年〇月〇日の部分には退職日を記入します。

封筒に入れる際は、文面が内側になるように3つ折または4つ折にします。退職届の右上の書き出し部分が封筒の裏側の右上にくるように丁寧に入れましょう。

退職届の出し方

一般的な退職届の提出方法は直属の上司へ手渡しです。しかし、どうしても受け取ってもらえない場合や病気などで直接提出するのが困難な場合もあるかと思います。そのような場合には、郵送をするという方法もあります。

退職届を郵送する場合
  • 退職届と添え状を退職届の封筒よりも一回り大きい封筒に入れる。退職届の上に3つ折りした添え状書き出し部分が上になるように入れる。
  • 右下に赤字で「親展」と書く。(親展判子でも可。)決して「退職届在中」とは書かないようにしましょう。
  • 封筒の裏面には自分の名前と住所を書く。
  • 封をした部分に〆マークを入れる。

郵送方法は「普通郵便」か「内容証明郵便」があります。会社から郵送の許可や指示があった場合は普通郵便で構いませんが、退職届を受け取ってもらえないという場合は、「内容証明郵便」で送付をします。

内容証明とは
いつ、いかなる内容の文書を誰から誰あてに差し出されたかということを、差出人が作成した謄本によって当社が証明する制度です。
当社が証明するものは内容文書の存在であり、文書の内容が真実であるかどうかを証明するものではありません。
内容文書とは、受取人へ送達する文書をいいます。
謄本とは、内容文書を謄写した書面をいい、差出人及び差出郵便局において保管するものです。
また、電子内容証明サービス(e内容証明)では、インターネットで24時間受付を行っています。

引用:日本郵便

普通郵便の料金に一般料金の加算料金と内容証明の加算料金がプラスされるため、料金は高くなってしまいます。しかし、退職届は受理されないと意味がありません。辞められないという状況から早く抜け出すためにも内容証明を利用しましょう。

退職の理由を尋ねられた場合

退職届には、一身上の都合と書きますが、実際のところは退職届を出して終わりというわけではないので、どうして辞めるのか理由を上司から尋ねられることが多いのです。

パートを辞めたい理由にはさまざまな理由があるかと思います。家庭の事情や引っ越し、職場の人間関係が辛い、フルタイムで働きたいなど理由は人それぞれあるかと思います。

円満にパートを辞めることを考えた時、どのような理由をいうのが良いのでしょうか。ここで、理由として伝えても問題ないものと、伝えないほうが良いものに分けて紹介します。

伝えても問題ないもの
  • 家庭の事情によるもの
  • 引っ越し
  • 体調不良で仕事が続けられない
  • 資格の勉強がしたい

家庭の事情や引っ越し、体調不良は仕方がない理由であると判断されるため、問題ないでしょう。ただし、嘘をついて引っ越しをすると伝えるのは避けたほうが良いです。たまたまパートを辞めた後にパート先のスタッフとばったり遭遇なんてことも考えられます。想像しただけで冷や汗が出てきちゃいますね。

また、資格の勉強がしたいという理由は、前向きな理由であると捉えられるでしょう。今の仕事が嫌だからではなく、自分の夢を叶えたいんだという気持ちが前面に出ていることが重要であると思います。

伝えないほうが良いもの
  • 職場の人間関係が良くない
  • 仕事内容が精神的·体力的にきつい
  • シフトの融通がきかない
  • 待遇や労働条件が良くない
  • 時給が安い

これらの理由で辞めるという場合でも、本当の理由は伝えないほうが良いです。これらはすべて会社に原因があって辞めると言っているようなものです。

いくら会社に原因があっても、本当のことを伝えたらあなたが辞めた後に悪い噂を広められるなど、円満退社とは程遠い状況を作ってしまいます。

円満退職のポイントは辞める理由は自分にあると伝えることです。「自分の勝手な都合で辞めることになって申し訳ない」くらいの気持ちでいたほうが印象が良いですね。

引継ぎをしっかりする

今自分が行っている仕事を引き継いでから辞めるのが社会人としてのマナーです。円満に辞めるという場合にも大切になってくるでしょう。

自分が担当していた業務を次の人に伝えることは業務を滞りなく回すために必要なことです。ちゃんと引継ぎが行われていない場合、次の人が困ってしまい、業務に混乱を生み出すことになりかねません。

自分の仕事をマニュアルなどでまとめておくと次の人も業務に入りやすいと思いますよ。最後まで責任をもって引継ぎを行うことで、パート先に迷惑を掛けることは何もないし、パートを辞めた後の心配もいりません。

有給休暇の消化

パートでも所定の条件を満たすことで、有給休暇が取得できるというのはご存知の方も多いと思います。今のパートを辞める前に、自分の持っている有給休暇を消化するようにしましょう。

実は、パートに与えられている有給休暇を「使っていない」という人が最も多いのです。

アンケート結果【回答数】
使い切っている:27
一部使っている:33
使っていない:40

引用:ボムスbyバイトル編集部

本来使えるはずの有給休暇を使っていないなんて、なんだかもったいないですよね。他の人のシフトとの折り合いをつけるのが難しかったり、人手が足りなかったりでなかなか有給休暇を取得するのが難しくなってしまっているんですね。

ですが、有給休暇を取得できるように社会も変わってきているようです。

働き方改革法案の成立により、2019年4月1日から有給休暇が義務化されるようになりました。これによって、会社側が最低5日の有給を消化させなければいけないとされました。これを守らなかった場合、会社側は違法行為ということで刑事罰を与えられることになります。

4月から義務付けられた「年5日の有給休暇の取得」の対象となるのは以下の通りです。

〇週30時間以上勤務の場合

 

〇所定労働時間が週30時間未満で、かつ、週所定労働日数が4日以下または年間の所定労働時間が216日以下の場合(表中太線で囲った部分に該当する労働者が対象)

引用:厚生労働省

自分が有給休暇をもらえる条件を満たしているのに有給休暇を取得できていないという場合には、パートを辞めるまでの間に取得できるようにパート先の会社に話をすることが大切です。会社も罰則があるということで、有休を拒否することはできません。

せっかく有給休暇が取得できるのであれば、しっかり消化しておきましょう。その際も人手が必要な時期や繁忙期は避けるよう配慮が必要です。

 

まとめ

この記事では、退職の際に必要となる退職届の書き方を中心に辞めさせてもらえない場合の対応の仕方、パートを円満退職する方法について紹介してきましたがいかがでしたか。

パートを何のトラブルもなく辞めるためには、以下のことに気を付けましょう。

  • 口頭で退職の意思を伝えるよりも退職届を提出する
  • 退職届はテンプレートを参考に正しく作成する
  • 退職の意思は退職の1ヵ月前までに伝えるようにする
  • 退職日は人手の必要な時期や繁忙期を避ける
  • 退職届は直属の上司へ直接手渡し
  • 退職届を受け取ってもらえない場合は内容証明郵便で送付
  • 辞める理由を尋ねられたら、自分の都合で辞めるということを伝える
  • 引継ぎをしっかりする

これらのことに細心の注意を払うことができれば、パートを円満退職することができるでしょう。新しい生活を気持ちよく送るためにも常識ある大人としての行動を心がけましょう。

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