職場で周囲のコミュニティとうまくなじめない。
普通に仕事の話はできるがそれ以外の会話はない。
ふと周りを見ると、ほかの社員同士は楽しそうに雑談をしている。自分が話に入ろうとすると水を打ったように会話が途切れ、静かになってしまう。それがイヤで昼食はいつも一人で食べている。
この記事を読んでいる方の多くは、似たような経験をしたことがあるのではないでしょうか?
毎日行かなくてはならない職場にうまくなじめず、孤立感を感じてしまう。孤立した状況におかれたら本当に辛いことでしょう。これでは仕事での身体的な疲労に加え、精神的な疲労も増えてしまい本当に参ってしまいます。
そういった方たちが「どうにか今の状況を変えたい!」と思ってインターネットで検索をすると、職場・孤立感というワードでそれはもうたくさんの記事がヒットします。
多くの記事では、初めに「それはあなたの勘違いだ。あなたのコミュニケーションを見直すべきだ」といったことから始まっているものが目立ちます。
孤立してしまう人にももちろん原因はあります。否定するわけではありませんし、直せるところは直していくべきとは思います。しかし孤立感を感じて悩んでいる人が、悩みに悩んでふとそんな記事を見てしまったときどう思うでしょうか。
「ああ。自分が孤立してしまったのは自分自身のコミュニケーションが悪かったのか」
「自分が働きかければ、職場で孤立しないのだ」と自分を責めてしまうでしょう。
私がまず言いたいのは、職場で孤立感を感じるのはあなただけのせいではないということです。他にも原因がある場合には、あなたの努力だけで周囲が心を開いてくれるとは限りません。だから自分を責めるのはやめてください。
自分を責めていても状況は改善されません。この記事では、職場で孤立感を感じた時の改善策をお話します。
Contents
職場で孤立してしまう理由

形成されたコミュニティに入る難しさ
本人側の原因だけで孤立してしまうわけではない、と先程お話しました。それは、すでに形成された職場のコミュニティに入ることは難しいことで、コミュニティ側にも原因があるからです。
新卒で入社する場合は、たいてい同期がいますね。
同期は、同じ学校の出身といった特別なことがない限り、同期間でのコミュニティはまだ形成されていません。同期入社という括りになり、むしろ同期コミュニティが形成されやすいです。
転職での中途入社の場合は、同期がいません。すでに存在する組織のコミュニティに、自分が割って入らなくてはならないのです。そして、加入するときにはすでにコミュニティを形成している側の感情が最も大きな要素です。こちらからコミュニティにあわせていく必要があります。
挨拶をしない、足並みを揃えない、自分勝手に行動するといった自己中心的な部分は見直す必要があるでしょう。しかし、孤立感に悩みどうにかしたいと思っている人が、人付き合いの基本的なことを見直さないことがあるでしょうか。
孤立感で悩む人は、基本的な人付き合いのマナーを実践していながら、なお人間関係に悩んでいるのではないかと思っています。
本人に原因があっても、変わる必要はあるのだろうか
孤立しやすい人の例として、「暗い」「距離感が遠い」「話しづらい」「会話が続かない」などの印象を持った人が挙げられます。確かにそういった人とはコミュニケーションが取りづらいことかもしれません。
しかしそれは本当に変える必要があるのでしょうか。
先程挙げた例は、あくまで受け取る側の感覚なのです。
例えば、「距離感が遠い」の例について取り上げてみましょう。フランクな感じで他人との距離間を詰めてこれる人と、同年代であっても言葉遣いが敬語で一定以上距離を詰めてこない人がいるとします。
友人としてのコミュニケーションは、圧倒的に前者のほうが取りやすいと思います。多くの方はそう考えるでしょう。
しかし逆の考えを持つ人もいます。距離を詰めてこられるよりも、適度な距離感を保ってほしいと考える人もいるでしょう。職場でのコミュニケーションに限ると、後者の方が適切な対応とも取れます。
皆さんの周りにもそういった人が一人ぐらいはいませんでしたか。
自己中心的な考え方を持っていたり、素行が悪いわけではないけれど、真面目過ぎて関わりづらく、暗い印象の人。その実直さを果たして変える必要があるのでしょうか。自分を変えるだけの価値が、そもそも職場の人間関係にありますか。
最低限、仕事上必要な情報共有とコミュニケーションが取れていれば、変わる必要はないと私は思います。
職場で孤立感を感じて悩んでいる人は、人間関係に気をつかいすぎてうまくいかなかった可能性があります。
職場で孤立してしまったらどうする?

まず自分の考え方を転換してみる
もし職場で孤立してしまったら、最初にすることは自分の考え方を転換してみることです。
孤立している時間は、人生で過ごす時間の中でほんの一部だととらえてみるのです。こういった話をすると、生涯勤労時間というもが引き合いに出されることがあります。22歳から60歳まで、1日8時間働いたとして、生涯労働時間は8万時間弱です。
人生で8万時間弱働くのだから、職場での人間関係を大切にしなくてはいけないと思うかもしれません。
でも考えてみてください。労働時間の8時間は1日の3分の1でしかないんです。
あなたは8時間、絶えず孤立感を感じているのでしょうか。休憩時間や、仕事がひと段落ついたとき、仕事終わりなどに孤立感を感じるかもしれませんが、仕事に追われていればそれほど気にならないはずです。
1日24時間の中で、孤立感を感じる時間を相対的に見ると短く感じませんか。そのぐらいの時間なら気にしなくていいや、という気になってきませんか。
仕事上必要な人間関係を維持できればいい
仕事の人間関係は、仕事の中のみと考えれば、仕事に支障が出ない程度の会話ができていれば十分です。
会社で孤立しているということで、そんなに自分を追い詰めなくてもいいのです。
とはいえ、簡単に考え方をシフトできない人もいるかもしれません。それはなぜかというと、職場で孤立している自分に劣等感を感じているからではないかと思います。
周囲は和気あいあいのコミュニティを形成しているのに、自分にはできない。仕事上のつきあいだから、と言ってみてもどこか言い訳のような、負け惜しみのようなものに思えてしまう。
劣等感を感じているなら、その必要はありません。
あなたも会社を一歩出れば、会社以外のコミュニティを持っているのではないでしょうか。趣味の仲間や、学生時代の同級生、家族。そういったプライベートのコミュニティの中でも、あなたは孤立感で辛いと思うことがありますか。
あなたは、コミュニティになじむことができる能力をもともと持っているのです。
会社には仕事をするために行っている。8時間、仕事をこなして帰ってくればいい。職場の人間があなたに何か言っているかもしれないが、言わせておけばいいんです。陰口を言うような人たちに気にいられたいでしょうか。無理に職場のコミュニティに合わせなければならない理由はないはずです。
いかがでしょうか。少し、気持ちが軽くなりませんか。
ここで一つ、私の友人の話を紹介します。
大学を卒業し、新卒で就職した友人は、初めて就職したその会社で孤立感を感じていたそうです。
同期とうまく付き合おうにも自分を含め3人しか新入社員はおらず、友人以外の2人は高卒の女子社員でした。なかなか話も合わなかったそうです。
先輩たちは先輩たちのコミュニティが完成しており、その中に入っていくこともできない。直属の上司は気にかけてくれるものの、シフトの関係もあり昼食で一緒になることもない。
1年経つ頃には会社になじみ、孤独感を感じなくなってきたそうですが、特段何かをしたわけではなく日々の業務の中で自然と孤独感は消えていったそうです。
その友人は入社して2年ほどで転職しました。転職にあたり、せっかく築き上げた人間関係をまた新しく構築し直さなくてはならないことを心配していたそうです。
転職先の会社は、地方の小さな会社でした。一回り以上年上の社員しかいなかったそうです。
友人は「年の近い社員がいないから、上司と部下以上の関係になることが想像できない。そしてその必要もない」と思ったそうです。転職先のコミュニティになじめかったそうですが、会社で孤立することが辛いと思うようなことはなかったそうです。
先輩社員との年齢差があった、というきっかけはありますが、合わない人とは無理に合わせる必要がないんです。職場では仕事上最低限のコミュニケーションが取れれば十分。そう考えれば気が楽になってくるはずです。
それでも辞めたいなら転職を考える

考え方の転換を提案しましたが、とは言えそんなに簡単に考え方が変わらないという人もいるでしょう。
また、考え方を変える余裕がないほど心身共に追い詰められている方もいるかもしれません。そういった方は1度転職を選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。
転職を検討するなら、下記の記事が参考になります。
相いれない人であったり、自分に合わない職場環境は実際あるものです。そういった場所では、今後も仕事を続けていくことはあなたにとって苦痛でしかないでしょう。それならばいっそ環境を変えてしまうのも一つの手です。
よりよい環境の職場が見つかるかもしれません。私の友人のように考え方を変えるきっかけに出会えるかもしれません。
一番避けたいのは、今のままの状況を続け心身共に壊れていってしまうことです。確かに時間が解決してくれることもあるでしょうが、それより先にあなたの限界が来てしまっては元も子もありません。
まとめ
くりかえしになりますが職場で孤立しても、あなたがすべて悪いのではありません。自分を責めて、自分を追い込まないでください。そうしたところで今の現状がよくなることはありません。
過去のことを気に病むのではなく、これからどうしていけばいいかを前向きに考えましょう。
頑張りすぎなくて大丈夫です。今の状況に耐え得られなくなった人は、転職を検討してみてください。転職は逃げではありません。自分の身を守るための方法の一つです。
このサイトでは、転職の手助けとなる記事をいろいろ執筆しています。他の記事も参考にしてみてください。


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