職場のいじめが酷くて、「もうこんな仕事を辞めたい!!」と思ったことはありませんか?
実は私の友人が実際にいじめにあったそうです。度重なる上司からのいじめ(パワハラ)が酷くて一時期は会社を辞めたいとさえ思ったそうです。
毎日意味もなく、依頼の内容を変更したり、仕事を達成できなかったら「あいつは本当に無能で使えない」と更に上の上司に報告したり、「俺は出勤しないが、休日出勤しろ」と本当にひどい内容ばかり。
それも被害を大きく受けていたのはその友人だけでした。同じ配属の同僚がいましたがその方は被害を受けることはありませんでした。毎日毎日なぜ自分だけがこんな目に合わないといけないんだ!!と思っていたそうです。
それでも自分がやりたいと決めた仕事なので、ここで辞める訳にはいかない!と思い自分で行動を起こすことにしました。
この記事では皆さんに実際に友人が行ったことを伝えたいと思います。
法律的にはどうなの?

まず、会社に相談する前にいじめ(パワハラ)が法律としてないのか調べてみました。
テレビでは「職場のいじめに関しての法律はないのですよ」と報道されますが、結論からいいますと法律的にはもちろん問題があります。下記に関連する法律を書いておきます。
“民法709条(不法行為)”
故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
引用:重次法律事務所
これは、対個人に対しての損害請求となります。
今回の件だと、上司からの不当ないじめを受けているため、これに該当すると考えました。
しかしこれだけでは会社は動いてもらないだろうと思ったので、社員同士のいじめが会社にも不利益になるという点で調べることにしました。本当にそんな法律があるのだろうか?と思い調べてみたところ対会社に対する法律もありました。
“労働契約法第5条(安全配慮義務)”
使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。
こちらは「社員は安全で健康に働くことが出来るように配慮しなければならない」という会社の義務となります。友人はこの調べた内容を元に会社に相談することにしました。
会社に報告したら改善するもの?
上記で調べた法律を元に、会社の上層部に相談することにしました。
今までやられたことをすべて包み隠さずに報告しました。話す度に思い出す辛い記憶などを押し殺して、上司からの不当な扱いや成果の略奪についてなど話し合いは1時間ほど続いたそうです。
友人は「これでやっと上司も解雇され、安息を手に入れることができる」と思っていましたが、現実はとても厳しいものでした。結論として、会社は上司を解雇することはしませんでした。
納得がいかなかった友人は再度会社に抗議しました。
会社の言い分としては、「会社はいじめと認識しておりません」「一社員の単なるわがままでは?」「そうでなければ他の社員からはそういう報告がありません」と友人の言い分を聞いてくれませんでした。
結局会社は、友人の言うことを聞かず上司の暴挙は更にエスカレートしていきました。
結局どうなったの?
その後も友人だけでなく、周りの同僚などは友人が上司からいじめられていると報告してくれるものの、会社は一切に取り合ってくれませんでした。
会社としては、一社員に対してそこまでの労力をかけるべきではないという判断だと思いますが、あまりにもひどい対応だったのと上司のいじめ、業務的なストレスによって精神的病にかかってしまいました。
それでも自分の好きな仕事だったのと同僚がとても良い方たちだったので、病になりながらも仕事を続けることになりました。一年が過ぎ、上司の評価は上がり友人の評価は落ちていく一方だったそうです。
その後、上司の下に新たな部下(友人の後輩)がつくことになりました。
後輩は最初はいじめを受けなかったのですが、上司の命令を一度だけ守れず案件に失敗してからは友人と同様のいじめを受けることになりました。その際、友人は上司のいじめの対象者から外されました。
本音で言えばほっとしましたし「もうあんな辛いことを味わらなくていいんだ!」と思ったそうです。後輩には悪いですが、初めの頃は後輩がいじめられていても手助けすることはしませんでした。自分のことでいっぱいいっぱいというのもありました。
しかし、いじめが一ヶ月続いた時、後輩の顔色は悪くなりいじめられていた当時の自分を思い出すかのようでした。そこで「このままではいけない」と思い後輩を連れ、再度会社に報告をしました。この際前回行うことができなかった上司との会話録音などを後輩に録ってもらい提出しました。
そうしたところ会社もやっと状況を把握し、上司は解雇とはなりませんでしたが階級を大幅に降格することになりました。
まとめ
ここまでの内容をご覧になれば、会社という組織は社員間のいじめに関しては法律的に問題があったとしても、会社にとっては些細なことで済まされる傾向があります。
もちろん会社を退職することは簡単ですが、自分で選んだ会社をそんなに簡単にやめていいのか、と考えてみてください。そこで思いとどまるのなら、なんとしてでもいじめをしている社員を処罰してもらえるように会社に相談していくことが重要だと思います。
この際に、いじめ相手との録音や証拠などを提示できればなおいいかと思います。
こちらはパワハラを受けたときの対策ですが、職場でのいじめ対策の参考になりますので是非ご覧ください。
そして、いじめられていなくても周りにいじめられている方がいるのであれば、手を差し伸べてあげてください。それだけでその人の精神的負担は解消されます。
また、今後はパワハラに関する防止策が5月に国会の法改正で可決されましたので、企業としてもいじめやパワハラに関しては無視できなくなると思いますので友人みたいな思いをしなくて済むかもしれません。


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