退職から1年?失業手当で損をしないための手続きと期間って?

転職活動に励んでいる皆さん、順調でしょうか。

首尾よく決まりそうな方もいれば、思いのほか長期戦を余儀なくされる方もいると思います。その場合、生活費の蓄えは大丈夫でしょうか?

えっ、早くも心もとない?そんなあなたのために失業保険はあるのです。サポートを受けるためには今すぐ行動しましょう。

というのも失業保険が貰えるのは退職日の翌日から1年間だけなのですが、この事を知らない人が意外といるのです。

あるサラリーマン
今の会社をそろそろ辞めようと思って、次の会社を探してるんですけど、なかなか次の仕事が見つからなくて
木佐貫
いいところが見つかるといいね、ところで、失業手当のことって考えてる?
あるサラリーマン
えっ、失業手当ですか?特に考えてなかったけど、仕事が見つからなかったら考えてみようかな
木佐貫
それじゃあ手当が貰えなかったり、損をしてしまうかもしれないよ。これを見てみて

失業保険の受給について質問です。

前の仕事場を2018.8/31に退職してます。
そこで質問が何個あります。

1.辞めてから9ヶ月たっても受給できますか?
2.前の職場から送って貰った失業保険の書類をすべて無くしてしまった

引用:ヤフー知恵袋

木佐貫
この人は失業手当を貰えない可能性が大きいと思うなぁ
あるサラリーマン
えっ、なんで貰えないんですか?
木佐貫
最初に言ったように、失業保険を貰うには手続きや期間があるんだよ。あんまり手続きが遅いと損をしてしまう可能性があるんだ。それじゃあ、私がいつまでになにをしないといけないか教えてあげよう
あるサラリーマン
ぜひ、お願いします。

みなさんも失業手当を、手続きや期間を知らずに気づいたときには貰えなくて損をしてしまう人もいるので、学んでおきましょう。

こんな方にオススメ
  • 仕事を辞めたいと思っている人
  • 自分が失業手当を貰えるか知りたい人
  • 失業手当は後でいいやと思っている人

 

失業手当とは

失業手当とはなんらかの理由で仕事がなくなった時に、次の就職先が決まるまでの生活を不安なく過ごし、新たな仕事を探すことに専念できる為の手当(お金)を貰える制度です。正式名称は雇用保険と呼ばれるもので、大抵の場合は、会社などで勤務をしている間に給与から天引きされています。

会社に働いている人は、雇用保険という名前で給料明細に書かれていると思います。

 

失業手当が貰える条件

  1. 本人に就職する意思と能力がある。
  2. 積極的に求職活動を行っている(行う予定である)
  3. 被保険者期間が一定期間以上あること

特に2は重要です。失業手当が次に働く場所をスムーズに探すためのものなので、働く意志がない人は貰えません。例えば、 病気やケガですぐに就職することができない人、家事に専念する人、学業に専念する人などです。

1. 自己都合退職の場合

その名の通り、自分の都合で退職をした場合をいいます。例えば、あの上司のいる会社で働くのなんてもう嫌だ、辞めてやるといった場合です。「正式な理由がある場合」と、「正式な理由がない場合」の2つに分けられます。

正式な理由がない場合とは

上記のように自分の都合で辞める場合は

【貰える条件】
・仕事を辞めた日より以前の2年間に、被保険者期間が1年以上あることで簡単に言うと、仕事をして1年経っていれば大丈夫です。

正式な理由がある場合とは

働くことができないなんらかの事情により、自分から離職する場合です。例えば、結婚相手の転勤に同行するために仕事を辞めた場合や親の介護のために仕事を辞めた場合、怪我や病気による就業困難で仕事を辞めた場合などです。

【貰える条件】
・仕事を辞めた日より以前の1年間に、被保険者期間が6カ月以上あることで簡単に言うと、仕事をして6ヶ月以上経っていれば大丈夫です。

2.会社都合退職の場合

会社側の経営不振やリストラ、または倒産などの理由で一方的に労働契約を解除し、労働者に退職を余儀なくさせること。労働者が早期退職制度に応募して会社を辞めた場合も、会社都合退職となります。

【貰える条件】
・自己都合の正当な理由ありと一緒で仕事を辞めた日以前の1年間に、被保険者期間が6カ月以上あることでこちらも仕事をして6ヶ月以上経っていれば大丈夫です。

 

失業手当を貰うための書類

必要な書類は7点です。「雇用保険被保険者離職票(1)、雇用保険被保険者離職票(2)、雇用保険被保険者証、本人確認書類、印鑑、写真、普通預金通帳」が必要です。これについては別記事に詳しく書いています。

失業保険の手続きでハローワークに持っていく必要書類とは?

2019年7月18日

 

手続きの流れと期間

もう一度、話しておくと、失業保険を貰える期間は原則、退職日の翌日から1年間です。なので、事前に以下の流れを把握し会社を辞めたらすぐに実行しよう。

①会社から離職票が届く 期間:退職後1〜2週間後

雇用保険被保険者離職票(1)と雇用保険被保険者離職票(2)が基本的には郵送で自宅に届きます。1〜2週間で届かない場合は、働いていた会社に問い合わせを行いましょう。

②住所管轄のハローワークに行く(受給資格の決定) 期間:退職した後に離職票が届いたら

初めてハローワークに行く日となります。この日は自分の都合の良い日に「求職申し込みの登録」と「失業手当の受給資格の確認」の2つを行います。受給するには求職していることが条件のため、手当の受給資格の手続きだけでなく、仕事を探すことへの申込みも必要です。住民票の住所を管轄するハローワークで手続きを行う必要があり、ハローワークは平日の、8時30分~17時15分まで開いています。管轄のハローワークは厚労省のホームページで確認することができます。

②雇用保険説明会に参加する 期間:ハローワーク初日の1〜2週間後

説明会では失業手当の受け取り方や、就職活動の進め方などについて学ぶことができます。ここでは、大まかな全体の説明とビデオでの説明、配布された資料の説明が行われます。雇用保険受給資格証明書と失業認定申告書が配られます。この証明書は今後必ず必要になるのでなくさないようにしましょう。ここで最初の失業認定日が決定します。

※失業認定日とは、ハローワークから失業状態であることを認められる日のことです。

③待機期間 期間:7日間

待機期間とは受給資格決定日(ハローワークに最初にいった日)から7日間のことです。この受給資格決定日から「失業状態にあった日」が通算7日間ないと、失業保険の給付金を受け取ることができません。本当に仕事をしていないかを見られる期間なのでこの間は絶対にバイトなどでもしてはいけません。

④給付制限 期間:+3ヶ月 ※自己都合退職の場合のみ

自己都合退職者の場合さらに3カ月の給付制限が過ぎないと失業手当を貰うことができません。

※しかし、例外もあり、例えばセクハラやパワハラでの退職など自己都合でもハローワークに相談することで、会社都合退職に変更出来る場合があるので、ハローワークに相談してみましょう。

⑤求職活動を行う 期間:次回の失業認定日まで

仕事を探した記録をハローワークに提出する失業認定申告書に記入する、受給するためには、原則2回以上求職活動を行う必要があります。また、受給したいからといって、嘘の内容を書いてしまうと、不正受給となり、受給額の2倍を払わないと行けないので、実際に行ったことだけ記載するようにしましょう。

⑥初めての失業の認定 期間:雇用保険説明後の1〜3週間後

失業状態であることの確認で認定されると、4〜7日後に給付金を貰うことができます。

⑦2回目以降の失業の認定 期間:28日に1回

その後も、原則として4週間に1回、指定された「認定日」にハローワークへ行って、失業状態であるという認定を受ける必要があります。この28日の間に2回以上の求職活動をしていることを申告しなければなりません。この繰り返しを行うことで失業手当を受け取ることができます。

あるサラリーマン
僕の場合は自己都合だから退職してから大体4ヶ月程度後に貰えるんですね
木佐貫
そうだね、期限は退職日から1年だから、遅れてしまうとその分をまとめてもらうことなどできないから早くしておいたほうが良いんだ

 

失業手当のもらえる期間は

失業手当が貰える期間は年齢と自己都合か会社都合かの退職理由、働いた年数によって変わってきます。

1.自己都合退職の場合

被保険者であった期間
1年以上
10年未満
10年以上
20年未満
20年以上
90日 120日 150日

引用:ハローワークインターネットサービス

2.自己都合でも正当な理由がある場合

被保険者であった期間
1年未満 1年以上
離職時年齢 45歳未満 150日 300日
45歳以上
65歳未満
150日 360日

引用:ハローワークインターネットサービス

3.会社都合退職の場合

 

被保険者であった期間
1年未満 1年以上
5年未満
5年以上
10年未満
10年以上
20年未満
20年以上
離職時年齢 30歳未満 90日 90日 120日 180日
30歳以上
35歳未満
90日 120日
(90日(※補足2))
180日 210日 240日
35歳以上
45歳未満
90日 150日
(90日(※補足2))
180日 240日 270日
45歳以上
60歳未満
90日 180日 240日 270日 330日
60歳以上
65歳未満
90日 150日 180日 210日 240日

引用:ハローワークインターネットサービス

あるサラリーマン
自分の都合で退職した場合より、会社の都合で辞めた場合の方が手当がもらえる期間が長いんですね
木佐貫
そうだね、会社都合の場合のほうが急だろうし、就職を決めるのも大変だからね

 

まとめ

今回は、失業手当の貰える為の手続きと期間を紹介してきました。ヤフー知恵袋にあった例のように、仕事を辞めた後でなかなか仕事が見つからず、そこから失業手当を貰おうとしたけど、貰えないなど損をしないようにしましょう。そのためには辞めた後1年という期間は決まっているので、辞めた後はすぐにハローワークに行けるように準備をしていきましょう。

リクルートエージェントと言えば業界最大手の転職エージェントです。求人数も日本最多を誇り、転職がはじめての人はまずこちらに登録しておくと間違いないでしょう。 転職成功者数が毎年約2万3000名もいながら、その半分以上が年収アップに成功していると言うのだから驚きです。支店は全国にあるので、都市部から地方にIターンやUターンで転職する人にも使いやすいでしょう。
リクルートエージェントのここがすごい
  • 1年で年間1万3000社以上の求人が出る、中小から大手まで幅広い求人、外資系企業も1400社以上
  • 累積45万名以上が転職に成功、転職決定者は年間約2万3000名以上
  • 62.7%の人が年収アップを経験

dodaはリクルートエージェントに次ぐ大手総合転職エージェントです。国内2位とあって求人数も多く、とりあえず登録しておいて間違いありません。 都心部が中心になりますが、無料セミナーや転職イベントが豊富なのも嬉しいポイントです。リクルートエージェントに比べてサイト内のコンテンツが充実しており、転職コラムやQ&Aは読むだけで勉強になります。
dodaのここがすごい
  • 公開求人数/非公開求人数  約6万6千件/約13万6千件
  • 業界№2の大手
  • スポーツキャリア、ウーマンキャリアなどdoda独自の働き方を提案
  • 「年収査定」「キャリアタイプ診断」「レジュメビルダー」など転職に役立つ無料セミナーが好評。

2019年オリコン顧客満足度1位を獲得しています。 各分野のエージェントが親身になってカウンセリングをしてくれることで定評があるエージェントです。エンジニア系の転職にめっぽう強く、専属のエージェントが存在しています。 転職回数が多い人でも、親身になって活路を見出してくれる貴重なエージェント会社なので、特に転職回数が多くお先真っ暗感が漂っている方は要チェックです。
パソナキャリアのここがすごい
  • 公開求人数 50,000件以上
  • 求人の特徴 80%が非公開求人
  • 2019年オリコン顧客満足度1位、年収アップ率67.1%以上
スポンサーリンク

こちらの記事もよく読まれています!



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です