皆さんは今の仕事をどのように思っていますか。人によっては向き、不向きを感じながら、働いていると思います。
かつての私もその一人で、今の仕事にやりがいや仕事をしている意味を見出せないなかで、仕事をしていました。今にでも仕事を辞めたいと感じながら、眠い目を擦って朝起き、出勤時間に間に合うよう出社し、勤務時間をなんとかやり過ごし、定時に帰ると行った生活を続けていました。
仕事はやりがいがないと続かないものです。自分が何のためにいるのか、役割が見出せないと、会社にいる意味がないと感じてしまうと思います。






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転職マスターの私木佐貫が、社内失業中の過ごし方や、その状況から抜け出すにはどうすればいいかについて、掘り下げて説明していきたいと思います。
こんな方におすすめ
- 会社に行っても無意味な時間を過ごす事が多く、悩んでいる
- 会社に行ってもやる事が無さすぎて、出勤したくない
- 今の状況から打開したいが、どうすればいいかわからない
Contents
社内失業者は全体の約2割もいる!?
社内失業って聞き慣れない言葉ですよね。社内失業とは、職場でやるべき仕事がない状況で過ごす事です。失業といっても雇用契約上は継続しており、給料も入ってきている為、生計を立てる事が出来ている状況です。
一般的には聞かれない言葉ですが、この様なデータもあります。
社内失業という言葉を知っていますか?

引用:エンジャパン
エンジャパンが1000名以上の大手企業を対象に、800社に聞いたアンケート調査です。その内半数以上が社内失業という言葉を知らないと回答しています。
社内失業中の社員がどのくらいいるかというアンケートでは、この様な結果も出ております。

引用:エンジャパン
社内失業状態の社員の存在について、「いる」と答えたのは全体で6%。「いる可能性がある」と回答したのは17%でした。社内失業者やその予備軍がいる企業は合わせて23%もいるという結果です。
約2割もの社員が社内失業である可能性もしくは、社内失業中であるかもしれないのです。社員数が大きい規模の企業対象とはいえ、私の時代は就職氷河期と言われてきている時代であったため、この数字には正直驚きました。
なぜ社内失業が起こるのか?
そもそも社内失業とは、どのように起こるのでしょうか。
よく聞いた事がある言葉として、窓際族というものがあります。定年直前のサラリーマンが、年功序列に伴ってその役職に存在するといったお気楽な存在を窓際族と言います。これらと社内失業は異なります。
社内失業とは、主に20から30歳代前半と若い社員が影響を受けているということです。定年直前で役職も確約されている窓際族とは違い、仕事が出来ないため賃金が上がらず、社外の人脈を作れなかったり、業績も作れないといった負のスパイラルに陥ってしまうため、転職もできないといった現状があるのです。
新人時代に陥りやすい問題
入社してから1年目は右も左もわからないことばかりで、基本業務から先輩に教えてもらいながら成長して行くと思います。ここで先輩から教えてもらう事が出来ない状況が問題となります。
新人はミスをするものですが、ミスが多すぎると仕事を任せてもらえなくなります。仕事を覚えられないと判断された場合、他の先輩などが業務を肩代わりして、仕事を与えてくれなくなってしまいます。また決められた納期までに仕事を終わらせる事も大切な事です。丁寧に仕事をしていても、納期に間に合わなければ先方に迷惑がかかってしまう事にも繋がりかねないため、期日を間に合わせる事を第一として、仕事の優先順位を組み立てて行く必要があります。
上司との関係性も大切です。自分は意識していなくても、周りにどう見られているか意識しておく必要があります。特に職場環境に慣れていない新人時代なら、なおさら必要だと思います。上司から「こいつ態度悪いな」と思われたら、二度と教えてくれたりしてくれなくなってしまいます。
私も新人自体に業務が多忙で、周りのことが見えていない時期もありました。周りが見えていないので、仕事を周囲に頼むことを知らなかった為、ミスも多くて上司に叱られることも多かったです。周囲の人も親切心で言ってくれた言葉に対して冷たく返してしまったりなど、周囲に対して素っ気ない態度をとってしまう事もありました。それでも新人の頃から上司とコミュニケーションを取るよう意識していました。
結果として、一緒のプロジェクトに参加させてもらえたり、社内での立ち回りかたなどを教えてもらうことができました。
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職場環境の問題
中小企業やベンチャー企業などの場合は、研修ができないため新人が育てられないといった環境に置かれる人もいます。部署の人員が少なく多忙なため、上司や先輩が後輩指導に当てる時間を持てないなどの時間的な制約ができてしまう所もあるでしょう。会社の教育上のシステムが悪いといえばそれまでですが、新人にとっては教えてくれる人が「不在」になる訳なので、駒を進める事が出来なくなってしまいます。
最悪の場合、うつ病になる事も
25歳、OLです。
現在、社内でニート状態です。今年の4月に部署移動をし、社内で誰もやったことがない仕事をすることになりました。
(マーケティング系です。)教えてもらっている人がいない状態で、私も初めて行う分野なので
なんとか認めてもらえるように仕事を行っていたのですが、、。最近になって、私のやるはずの仕事を別の人が行っていたり、
私のいないところで明らかに私の仕事内容のものが話し合われ決定しています。
最近だと、私まで話が下りてくることはなく、もはや他の人が片手間で担当している状態です。
なんとかそれは私がやる、という風に主張したりもしたのですが
私の知らないところで話が決まっていたり、私の担当している仕事を
上長が相談もなしに他の人に振ったり。。
自分のことを不要だといわれている気がして、だんだんと仕事を取りにいかなくなってきました。
(まず、このようなことが多すぎて収拾つかない状態です。)自分でやることを探してなんとか仕事をしているのですが、
他の人は忙しいのに比べて私だけかなり暇なので周りの目が痛いです。
引用:Yahoo!知恵袋
この方の場合、部署移動をして経験していない仕事内容であったり、教えてもらう人が周囲にいない状況からのスタートであり、慣れていない仕事や頼れる環境がなかった事により、ストレスがかかってしまったんだと思います。実家に帰って転職活動をしようかと悩んでいるようですが、我慢し続けるとうつ病にかかってしまうリスクもあります。
うつ病になりやすい人は頑張り屋さんが多いと言われています。仕事を頑張ろうと、本人は一生懸命だけど、打開策がなく、どうして良いか分からずに路頭に迷ってしまうのです。
うつ病かもと思ったら、この3つの症状が出てないかをチェックしてみましょう!
- 夜眠れないが、朝布団から起き上がる事が出来ない
- 食欲がなく、何に対しても無気力になってしまう
- 仕事上でのミスが多くなる。悪い方向ばかり考えてしまう
このような症状に当てはまるようであれば、うつ病になっている可能性が高いです。一日の中での気分の浮き沈みがある事は、誰でもあることだと思います。このような症状が続き、日常生活に影響が出るようであれば、精神科を受診する事をおすすめします。

布団から起きれずに無断欠勤になるくらいの状況になってしまうと、重症です。決して甘えではなく、こうなる前に早めのケアが必要です。まずはストレスチェックをしてみましょう。こちらのサイトで無料でできるストレスチェックサイトを紹介しています。
実際に労災認定を受けた人も?
業務における強い心理的負荷による精神障害を発病したとする労災請求件数は、平成 29(2017)年度は 1,732 件で、前年度比 146 件の増加。労災支給決定(認定)は平成 29 年度は 506 件(うち未遂を含む自殺 98 件)
精神的な理由で労災を受けた人は、どのくらい居るのでしょうか?厚生労働省ではメンタル疾患による労災請求件数は、増加傾向というデータもあります。これは業務量が多い、少ないに限らず、仕事上で生じた強いストレスにより、労災請求まで至った件数という事です。その内、実際に申請が通った件数は506件もあります。
労災を受けるほどなので、ただ事ではない状況というのがお分かりいただけたのではないのでしょうか。社内失業は、精神的な安定を脅かす可能性があるのです。
社内失業したときのすぐにできる過ごし方


自分の立ち振る舞いを振り返る
自分が社内失業になった原因は何だと思いますか。会社の環境が原因で仕事を振ってもらえないという場合もありますが、自分自身はどうでしょうか。
自分のミスが多かったり、日ごろから不愛想でそっけない適当な態度なら、それは完全に自業自得です。まずはミスが減るように教えてもらったことはメモしたり、笑顔でコミュニケーションをとるように心がけましょう。
上司に相談する
自分を振り返ったら上司に相談しましょう。よく「報・連・相」なんて言いますよね。自分がどんな状況に悩んでいるのか、どうしたいのかを直接上司に伝える事で問題を解決する事が出来るかもしれません。
部署数が多い会社の場合、社員を全員把握する事が難しい所もあるからです。出来れば立ち話ではなく、ゆっくりと話し合ってくれる機会を作ってもらうようにすると良いでしょう。
自主性をアピールする
仕事がないからと言って、先輩から言われた事だけをやり続けるといった姿勢はあまり良いイメージを生みません。周囲から注目してもらうには、「自主的に動く事」が必要です。
仕事がないときは「何か私でもできる仕事ありませんか」など上司に自分ができる仕事はないかを聞いた回ったり、どんなに小さな仕事でも積み重ねてやる事によって、周りから「あいつはコツコツ真面目に頑張っているな」と良い評価をされて、仕事をまわしてもらいやすくなると思います。
資格勉強をする
これはどこでも良く言われる事だと思います。部署移動したくても、転職したくても自信がないと思ってしまうことはありませんか。
資格を取っていれば、もしもの転職時に有利だったり、今まで出来なかった仕事ができるようになるなど、自分の為の資産となります。自分に必要な資格を調べて取得する事をおすすめします。
いっそのこと過ごし方じゃなくて環境を変える
上記のような過ごし方できっと社内失業ではなくなるかと思います。しかしそれでもなお変わらない場合は環境を変えることをおすすめします。
部署移動を希望する
上司に部署移動を相談しましょう。自分が得意な分野や、教えてもらえる先輩がいる部署など、自分に有利な部署へ移動できるベストです。環境を変えることは「甘え」ではなく、自分を守るための「自己防衛」なのですから。
転職する
企業自体に問題がある場合や、どうしても自分に合わないと感じたのであれば転職を選ぶ事も良い選択でしょう。自分なりに努力をした結果状況が好転していなければ、ぜひ検討していただきたい選択です。
転職するためには情報収集が不可欠ですよね。情報の集め方や、現状から打開する為に参考記事ものせておきます。
まとめ
社内失業者は年々増加傾向ですが、現状では社内失業者を守る制度や仕組みなどは存在しません。仕事がない状況や、周囲の状況を見て焦り、うつ病などの精神疾患を併発しやすい状況も確かにあります。
改めてですが、社内失業だと思ったらまずこれらをやってみましょう。
- 自分の立ち振る舞いを振り返る
- 上司に相談する
- 自主性をアピールする
- 資格勉強をする
自分がどんな立ち位置であるかや、普段の振る舞いを振り返ってみましょう。全て自分で抱え込んでしまっていたり、周囲の人に素っ気ない態度を取ってしまっていたりなど、自分自身で問題を大きくさせている事が原因かもしれないからです。
原因が見えてきたら、相談することが大切です。まずは上司に相談し、打開策を考えましょう。大きな企業の場合、上司はあなたの状況を知らない可能性もあり、相談する事によって見えてくることがあるかもしれません。
最後に、上司も会社も対応してくれない場合として、転職を考えてみましょう。何度も言いますが、転職を考える事は「甘え」ではなく、「自分を守るため」なのですから。



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