職場の人間関係って、会社に所属する限りずっとつきまとう問題ですよね。
「会社の人間関係?悩んだことないな、みんな仲良し!サイコー!」みたいな話もたまに聞きますが、ごく稀ですね。私は転職しまくってることから、多分人一倍、様々な人間関係の形を見てきています。そして過去の在籍していた会社の知人の悩みとか人間関係についての話をたくさん聞いてきました。
そこで私が思ったのは、女性の方が人間関係の悩みを抱えている人が多いんじゃないか?ということ。
職場の人間関係なんて男女関係なく存在するとは思いますが、世間的には「女性の人付き合いはめんどくさいもの」とか「女性ばかりの職場は揉め事が多い」とかよく言われますよね。
私の友人に保育士の子がいますが、上司も後輩もみーんな女性なので、「人間関係がしんどくて辞めたい」と別業種への転職について相談を受けたことがあります。その子曰く、周りの保育士の友人や、看護師の子も人間関係に悩んでいる場合が多いとのことです。



女性の人間関係の悩みを相談された時は、私にも限界があるので(笑)妻にアドバイスをもらっています。妻自身も職場の人間関係で悩んだ経験があり、それは大体「女性特有の悩み」が起因するものだと言うのです。
この記事では妻が過去に悩んだ人間関係のトラブルと、そこから無事解放されるまでの実体験を元に、あなたのストレス解消にお役立ていただければと思います。
Contents
女性の人間関係はめんどうくさい?

私の肌感覚だけではなく、実際に女性の人間関係についてアンケートデータがありましたのでご紹介しておきます。

引用:9割以上の女性が経験あり! 女同士のトラブル 日経doors
この調査では面倒だと感じる状況で最も多かったのは「相手に合わせるのが疲れる」、その次に多かったのは「立場や価値観が違うとき、気を付けて発言や行動をしないと傷つけてしまうことがある」でした。
これは中学や高校の頃に自分も感じた気持ちだなあと昔を思いだします。空気を読まないと、なんとなく仲間外れにされたり、「あいついるよしらけるよな〜」とか陰口言われたり。
人間関係をうまくやっていくためには、「空気を読む」ことが何より大切だと、多くの方が実体験を元に痛感しているのではないでしょうか。


女性の人間関係がこじれる原因は、結局すべて「嫉妬」である。
妻曰く、人間関係がこじれる原因って、嫉妬が大半なのだそうです。私が過去話を聞いた人間関係の悩みを挙げてみます。
- 男性も小さな発言により上司のプライドを傷つけてしまった結果、仕事を割り振ってもらえない/自分だけ仕事量が多く一人で残業させられるようになった
- 同僚より自分の方が上司に褒められて期待されていることで無視やいじめにつながった
確かに、「妬み」の感情から発生しているいざこざが多いように感じます。女性と同じく、「相手に合わせる」とか「相手の機嫌を損なわないように発言や行動に気をつける」ことで人間関係に疲労感を感じるんですよね。
一方女性の方はというと・・・
- 毎日毎日噂話や愚痴ばかり言う同僚・お局がいて聞いているのが辛く、耐えられない
- 婚約した途端同僚から嫌味を言われるようになり、職場にいづらくなった
噂話や愚痴が大好きな人っていますよね。特に女性はそういった「プライベートに踏み込んだ話」が好きだと妻は言います。そしてそういうのを言い始める人って、だいたい自分のプライベートがうまくいってない人とか、劣等感を感じている。噂話や愚痴は、嫉妬から生まれているものだということです。
なるほど、たしかに人間関係の悩みは男女とも似たようなものだけど、男性は仕事上の自分の立場が大きく関わっているのに対し、女性は自分自身のプライベートの充実度が影響していることが多いんですね。
プライベートの充実度は妻の言う「女性特有の悩み」が大きく関係しているようです。
結婚について
→適齢期になっても結婚できない、相手がいない 周りがどんどん結婚しているのに自分だけできない 等
妊娠について
→親族に妊娠を急かされる、なかなか出来ない、年齢的なタイムリミット
ライフステージの変化について
→仕事を続けたいけど結婚したら夫が全国転勤になるからキャリアの継続が難しい、
結婚妊娠と出世を両方実現することが困難な環境(職場)
容姿、ファッションについて
→容姿に自信がなく交際経験が少ない、周りの恋愛話についていけない
ファッショントレンドについていけない、周りがブランド物ばかり持っている


嫉妬からパワハラへつながる場合も
パワハラって男性が加害者なイメージが強いと思うのですが、女性が加害者であるパターンもあるんだそうです。特に女性上司から女性部下へのパワハラの事例を見つけましたが、2件ともとても状況が似ているというか•••やっぱり原因は「女性特有の嫉妬」が絡んでいると思われます。
でもそういう嫉妬から、パワハラにつながる場合もあるので、「めんどくさい」で終われないことも覚えておかなければなりませんね。
安川さんはサービス業の会社に一般職で入社後、35歳の時に試験を受けて総合職への転換を果たした。総合職入社で未婚、40歳代前半のその女性課長は、安川さんの働きぶりに対して「総合職の自覚が足りない」などと、何かとケチをつけ、課員のほとんどが席に着いている機会を見計らっては、皆に聞こえるような大声での叱責を毎日のように繰り返した。
さらに、課内外の社員や派遣スタッフの女性たちの間に、安川さんが「取引先の男性に媚びを売って取り入っている」などと根も葉もないうわさを流され、彼女は社内の女性たちからも距離を置かれたり、無視されたりするような状況に追い込まれていったのだという。
引用:女性上司が女性に行う理不尽パワハラの恐怖東洋経済オンライン
裕子さんは、近い将来の管理職候補として期待されていた。第1子を出産し育休を取得後に職場復帰してから1年余り過ぎた時、異動を命じられた。異動先の課長は社内の女性でいち早く管理職に就いた人物で、部長からは「女性課長の仕事ぶりを間近で学べるいい機会」と背中を押されたという。
ところが、その既婚で子どものいない40歳代半ばの女性課長は、子どもが幼いため社内制度を利用して残業をせずに帰宅する裕子さんの仕事ぶりに対し、「責任感が足りない」などと事あるごとに非難し、課の社員の大半が着席している機会を見計らっては、皆に聞こえるような大声でたびたび叱責した。
さらに、社内では慣例として避けることになっている取引先企業幹部と女性社員、つまり裕子さんとの2人だけの夜の会食を、女性課長が直前にキャンセルするかたちで故意に設定し、後から「(裕子さんは)女を武器に仕事を取ろうとしている」などと根も葉もない噂を流したという。
引用:深刻化する職場での「女同士のパワハラ」一体どうすれば?現代ビジネス 講談社
・被害者は会社に期待された出世候補で、仕事力の高い女性
・加害者は子どもなし、仕事にすべてを捧げてきた
・「女を武器に」「媚を売っている」など男女差別と思われるような発言が飛び出している
せっかく努力で勝ち取ってきたキャリアなのに、それに嫉妬した女性により壊されてしまうなんて、こんなに悔しいことはないですよね。本来は同じ女性として理解しあえるはずなのに。
これも、男女の雇用機会のあり方が発展途上であることも原因のひとつかもしれません。


パワハラってさまざまな形があり、定義も曖昧な部分があるんですよね。意外と身近に潜んでいるかもしれませんので、状況が悪くなる前に対策を立てておくことをお勧めします。
職場の人間関係を改善する方法

さて、次に具体的な改善方法についてお伝えしていきます。
軽い悩みの方向け:人間関係をこのまま良好に保つ方法
女性の人間関係に疲労を感じるものの、このまま波風を立てずに職場でやっていけたら一番いいですよね。次のようなことを意識して過ごすことにより、良好な人間関係を継続していけるでしょう。
- 周りの女性の”地雷”を知っておく
- あくまで仕事関係である、と一線を引く
- プライベートで楽しみを持つ
- 気を使いすぎてストレスを溜め込まないようにする
- 人の悪口を言わないよう意識して努める

結構悪化してる人向け:現状から人間関係を改善、脱却する方法
すでにこじれた人間関係の中で過ごしている方もいるかと思います。「もう辞めたい」「転職しようかな」と考えていますか?
その前になぜ人間関係が悪化しているのか理由を考えましたか?理由を分析しないと、今の仕事を辞めて他の会社に転職したとしても、同じことを繰り返す可能性があります。





コミュニケーションの基本である「思いやり」を改めて意識することで、改善していく場合があるということです。ありきたりな言葉ですが、人を変えることは難しいけれど自分を変えることはすぐに実行できます。
まずはちょっと試しに周りを観察して「この人にどんな言葉をかけたらいい気分になってもらえるか?」を考えてみましょう。これは決して媚を売ったりごますりをするということではありません。お互い気持ちよく仕事をするために必要なことです。お互い思いやれる関係性を構築しましょう。
それでももうどうしようもなく、パワハラまがいのことをされているなど、現状の改善が難しい場合は、職場を変えることを検討してください。
ストレスを溜め込み過ぎると体を壊します。詳しくストレスが原因で起こる症状をまとめていますのでこの記事もぜひご参照ください。
人間関係にストレスを感じない仕事は存在するのか

非常にめんどうくさい、職場の人間関係を見てきましたが、最後に誰もが思う「人間関係のストレスから解放される方法がないものか?」という疑問について考えます。
「もう人間関係に悩む日々は嫌だ!ストレス0の仕事に転職してやる!」と思う方もいるかと思いますが、結論から申し上げますと、ストレス0の仕事なんてない!です。
たとえば違う仕事に転職して、人間関係に悩まなそうな穏やかな職場だったとしても、めちゃくちゃ家から遠かったり年収ガタ落ちしたり。何かしらストレスが生まれます。それに会社は人の入れ替わりが多かれ少なかれ発生しますので、ずっと穏やかな人間関係の中で過ごせる保証もありません。
解放されるには、「人と関わることが少ない仕事」に就くことが方法のひとつとして挙げられます。
・工場や倉庫の作業
・新聞配達
・在宅ワーク
・イラストレーター
・小説家
・清掃 等
みてわかる通り、1人で黙々とする仕事になります。資格やセンスがなくても始められるものもありますが、体力が必要ですし、誰でもできる仕事ではありません。
もし今自分がやっている仕事にそれなりにやりがいを感じているのならば、人間関係のせいで辞めてしまうのは勿体無い気もします。今の仕事のやりがいと、人間関係の悩みのレベルによっては、半年でも1年でも、期限を決めて頑張ってみるのもアリではないでしょうか?
転職すべきかどうか、これって甘え?
職場の人間関係の悩みは大小さまざまだと思いますが、あなたのストレスってどの程度のものでしょうか?例えば、誰かに話して聞いてもらうことで、そのモヤモヤは少し晴れますか?それとも、仕事を辞めたいくらい追い詰められていますか?
自分のストレスレベルを、客観的に見てみることをお勧めします。簡単にストレス度をチェックできるサイトや、気軽に相談できる窓口がありますので是非ご活用ください。
参考:5分でできる職場のストレスチェック 専門相談機関・相談窓口 こころの耳
よく聞くのは、「こんな理由で退職・転職するのは甘えじゃないか」という考え方。「甘え」というワードが出ている時点できっとすごく責任感の強い人なんじゃないかと思います。
退職や転職の理由なんてなんでもいいんです。自分がどうしたいのか明確なビジョンを持っているのならば、理由が人間関係の悩みだろうがそれが他人にとってはちっぽけなことだろうが全部一緒。
だってどっちみち、転職理由には「人間関係がしんどくて前の会社辞めました」なんて絶対書けないですからね。


まとめ:女性同士はめんどくさいけど、理解し合えるのも女性同士だけ!
女性の人間関係について、「なんでこんなにめんどくさいのか?」を考えました。いかがでしたでしょうか。
女性同士の間がこじれるのは、結婚について、妊娠について、ライフステージの変化について、容姿、ファッションについてなど女性特有の悩みから生まれた嫉妬によるものが多いことがわかりました。
男性の私からしたら理解したくてもできないことばかりなので、女性同士であればわかってあげられることってたくさんあるよなあと改めて思いました。
ストレス0の仕事はありません。転職も一つの手ですが、女性同士で思いやって人間関係を築くことで、めんどくさいながらもよりよい職場環境を作ることはできるのではないでしょうか。


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