「転職してキャリアアップしたい」「寿退社して、家事育児に専念したい」などと、自分のライフスタイルに合わせるための退職があります。このような退職は、とても喜ばしく、おめでたいことですね。その後の人生をぜひ応援したくなります。
一方で、会社に起因する退職は、誰にとっても思いがけないことです。
今まで何回か就職、退職をしましたが、今回働いている個人病院から会社都合での退職(解雇)通知を受けました。
突然怒鳴られ怒られた事、私が一方的に悪いと言われた事、それが2か月前、その後無視し続けられつい最近突然通知を受けました。
怖くて何も言えませんでした。
残念です。#会社都合退職— Ka (@kazu07460589) 2019年4月15日
こんな事があっては、これから先いったいどうしたらいいのかと思い悩んでしまいますよね。特に、お金の面が心配な人が多いはずです。
この記事では、会社都合で退職することになった方へ向けた、失業保険についての情報をご紹介したいと思います。
こんな方におすすめ
- 会社都合で退職してしまった人
- 会社都合退職に当てはまる条件を知りたい人
- 会社都合退職と自己都合退職の違いを知りたい人
失業保険の受給期間

失業保険の受給期間は、原則退職の翌日から1年間となっています。これは、会社都合退職・自己都合退職どちらの場合でも変わりません。
そのため、失業保険の手続きが遅れてしまうと、受給日数がまだ残っていたとしても受給できなくなる場合があります。受給資格があるのにもらえないというのは、とてももったいないお話です。
しかし例外として、受給期間中に病気やけが、妊娠などの理由で30日以上働けなくなった場合は、働けなくなった日数の分だけ受給期間を延ばすことができます。最長で3年まで延長できます。
人生は突然の出来事もありますので、少しでも猶予があると安心ですね。
とはいえ、生活費の補填となる給付なので、早く失業保険を受給したいですよね。退職後は、手続きに必要な書類をそろえて、なるべく早めにハローワークへ行きましょう。
失業保険の受給日数
失業保険の受給日数は、自己都合退職か会社都合退職かで大きく変わります。
表からわかる通り、会社都合退職の場合は、自己都合退職の場合よりも長い受給日数なのです。仕事を探す余裕がなかった人へのありがたい制度ですね。
また、被保険者であった期間が長いほど、受給日数が長くなっています。20年以上働いていた人を見てみると、自己都合退職は150日なのに対し、会社都合退職は最大330日となります。
失業保険を受給できる期間が長いので、その間に職業生活の再スタートにぴったりなお仕事が見つかるといいなと思います。
会社都合退職ってなに?

そもそも会社都合退職とは、どういう理由の退職なのでしょうか。
実は、倒産や解雇という理由だけではないのです。
いわゆる「会社都合退職」となる条件は、「特定受給資格者」か「特定理由離職者」に当てはまるかどうかです。
それぞれの条件を見ていきましょう。
- 会社が倒産や破産した
- 1ヶ月に30人以上、もしくは従業員の3分の1以上が会社を辞めた
- 事業所が廃止してしまった
- 事業所が移転し、通勤が困難となった
- 解雇された(懲戒解雇を除く)
- 契約時の労働条件と事実が明らかに違っていた
- 給料の3分の1以上の額が、支払期日までに支払われなかった
- 給料がこれまでの85%未満になった、もしくは85%未満になった
- 6ヶ月間のうち、連続で3ヶ月45時間残業をした
- 妊娠・出産した人、家族の介護をする人などが、不利益な扱いをされた
- 事業主が職種を変え、仕事が続けられなくなった
- 契約社員として3年以上働いたが、契約更新されなくなった
- 契約更新が約束だったはずが、更新されなかった
- ハラスメント被害を受け、会社も被害を把握していたのに改善されなかった
- 会社から退職を勧められた(早期退職優遇制度を除く)
- 会社の責任で、3ヶ月以上休業せざるを得なくなった
- 会社が法令違反をした
- 契約社員で、契約更新を希望したが、更新がなかった
- 体力不足、心身の障害などで働けなくなった
- 妊娠、出産、育児を理由に退職し、受給期間延長措置を受けた
- 父母の死亡・病気などで家庭の事情が急変した
- 別居生活(単身赴任など)が困難になった
- 住所変更や公共機関の廃止など、通勤が困難になる事情ができた
「なんだかいろいろありすぎて、よくわからない」という方もいるかもしれません。事細かに決められているので、無理もありません。
一貫して言えるのは、自己都合にも見えるけれど、働きたいのに働けない事情が発生したということだと思います。ぱっと見た感じでも、「これは仕方ないよな。」と思える理由ばかりなのがわかります。
もし、自分が「会社都合退職なるのかな」と気になった場合は、気軽にハローワークで相談してみましょう。最終的にはハローワークでの判断になるので、解決の近道になることでしょう。
ここも変わる!給付制限の有無

失業保険において、会社都合退職か自己都合退職かで変わることとして、給付制限の有無もあげられます。
失業保険の手続き後、7日間の待期期間を経て失業認定を受けますが、自己都合退職の方はさらに3ヶ月間の給付制限があります。失業保険を受給できるのは、最短でもおよそ4ヶ月かかるということです。
しかし、会社都合退職の場合は給付制限がないため、待期期間を終了したあと、1週間前後で失業保険を受給できます。これは大きな違いですよね。受給できるまでの待ち期間が、約2ヶ月も変わるんです。
この給付制限がないことは、会社都合退職の方が失業保険を手続きする上で、もっとも大きなメリットと言えます。
これも知っておこう!再就職手当

失業保険には、失業中に受給できる手当だけではないことをご存じですか。
再就職手当と言って、失業保険の受給資格がある方で、早く就職できた場合にもらえる手当です。これなら、仕事が決まった安心感と、お祝い金がもらえたラッキー感があって、就職に対するモチベーションがアップしそうですよね。
このお祝い金についてや、失業保険の受給資格に関することは、別の記事で詳しく紹介しています。知って得する情報なので、ぜひご覧くださいね。
まとめ

- 受給期間は退職の翌日から1年間(例外で、延長できる場合あり)
- 受給日数(会社都合の場合)
失業保険の被保険者であった期間が
1年未満 90日
1年以上5年未満 90~180日
5年以上10年未満 120~240日
10年以上20年未満 180~270日
20年以上 240~330日
(年齢によって、受給日数が変わります。)
- 会社都合退職の条件は、働けなくなった事情ができた人に当てはまる
- 失業保険には、再就職手当というものもある
仕方なく退職することになり、本当は働き続けたかった方もいるかもしれません。しかし、より良いお仕事とめぐりあい、収入アップできるチャンスかもしれませんよ。



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