



なかなか唐突かつハードな質問の突撃でしたね。それでは、これから「仕事を辞めること」について冷静に考えていきましょう。
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仕事が辛い。辞めたい。
仕事で使えない自分。
今年4月から入社した女の新卒です。
営業職なのですが、全く数字ができていません。本当に辛いです。
営業職にしても何にしても才能ある人って3ヶ月で成果出しますよね?
引用 yahoo知恵袋
新人看護師です。
仕事を辞めたいです。最初は勉強を頑張っていましたが、最近は帰りが遅くなることが多く、家に帰っても、倦怠感と疲労感からまったく勉強できません。毎朝行きたくなくて布団でもがいています。休日も布団から出れません。
勉強が進まず同期から遅れ、不安になり、また行きたくなくなる日々を送っています。
引用 yahoo知恵袋
働いて数か月で「仕事が楽しい」「やりがいがある」なんて思える新人はまずいません。
なれない環境、なれない仕事、なれない人間関係で、最初の1年は地獄の日々です。会社や上司に疑問を感じて「ここはもはやブラック企業!?」と全てをマイナスに考えてしまうこともあります。
そして新入社員は、溜まっていた不満やストレスが頂点に達した時に「もう無理だ!」と衝動的に辞めてしまうケースが少なくありません。しかし、退職後に「仕事を辞めるんじゃなかった」と後悔しないよう、仕事を辞めたいと思った時はまずは冷静になって考えてみましょう。
本当に辞めたほうが良い時

ブラック企業
ブラック企業とは、極端な長時間労働や過剰なノルマ、残業代・給与等の賃金不払など、コンプライアンス意識が著しく低く、離職率が高く、若者の「使い捨て」が疑われる企業の総称とされています。
しかし近年、「ブラック企業」という言葉だけが独り歩きし、会社で少し嫌なことがあると「うちはブラック企業」と過剰反応する若者たちが増えているのも実情です。何をもってしてブラック企業というのか。さまざまな観点がありますが、特に重要な特徴が、長時間労働と低賃金です。
長時間労働
日本には、「過労死ライン」というものがあります。
過労死ライン(かろうしライン)とは、日本において、健康障害リスクが高まるとする時間外労働時間を指す言葉。労働災害認定で労働と過労死・過労自殺との因果関係判定に用いられる。
(1)発症前1か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね45時間を超える時間外労働が認められない場合は、業務と発症との関連性が弱いが、おおむね45時間を超えて時間外労働時間が長くなるほど、業務と発症との関連性が徐々に強まると評価できること
(2)発症前1か月間におおむね100時間又は発症前2か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね80時間を超える時間外労働が認められる場合は、業務と発症との関連性が強いと評価できる
引用 wikipedia
月80時間の残業時間を超えると、命の問題になってきます。月に80時間以上残業する月が続くようでしたら、ブラック企業の可能性が高いでしょう。
低賃金
労働時間と共にブラック企業と判断できるポイントが、給料の低さです。
高給取りの会社で年収1,000万円を超える人は、長時間労働でも関係なく働きます。それは高い報酬という対価がしっかりとあるからです。
しかし、ブラック企業はどうでしょう。働かせるだけ働かせて、労働時間に見合った賃金を払いません。労働者に支払われる賃金は、厚生労働省の定める「最低賃金」を上回っている必要があります。2018年10月より最低賃金の改正があり、例えば東京都なら「985円」が最低賃金時間額になっています。
自分の会社と比べていかがでしょうか。大事なことはブラック企業の定義をきちんと把握した上で、自分の会社を判断することです。
上司から怒られたことでパワハラだ、ブラック企業だ、だから辞める、となるのは早計です。
まずは、先輩や同僚などの仕事ぶりを見て、自分と比較してください。周りの人間が何の苦もなく仕事をしているようならば、そこはブラック企業ではなく、自分に何かしらの問題がある可能性が高いです。
パワハラやセクハラ、いじめ
【天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず】
誰しも人格を尊重されるべき社会で、パワハラ、セクハラ、モラハラは、個々の人格を自己都合で否定する行いです。また、これが集団になるといじめになります。いじめというと、小学校や中学校で未成熟の子供たちの世界だけかと思いますが、残念なことに大人の仕事の世界にもあります。
未成熟の大人集団によるいじめ。それは狡猾で陰湿でとても辛いものです。
複数人からのパワハラ、セクハラ、モラハラやいじめが職場にあり、被害を受けた場合、まずは加害者ではない別の上司に相談したり、部署の移動願いを出しましょう。それでも改善されなかった場合、精神が病んでしまう前に転職を考えたほうが良いかもしれません。
新入社員の離職率
「まだまだ新人なのに、自分だけが会社を辞めたいと思っているのかな」「自分はダメな人間なのかな」と、悩むこともあるでしょう。
しかし厚労省の調査によると、2015年3月に大学を卒業して就職した新入社員のうち、31.8%が入社3年以内に離職しています。
新入社員の離職率は高いのです。これは「ゆとり」「さとり」世代といった近年の若者に限った傾向ではなく、平成7年から20年間連続で、大卒新入社員の3年以内の離職率は30%を超えています。
実際に辞めた人だけで30%を超えているのが現状です。ということは、「辞めたい」と悩んでいる人はもっと大勢いるということです。あなただけではないのです。あなたが特別弱い人間ということではないのです。
3年は仕事を続けないと転職先がない?
仕事を辞めたいのですが、1年目で辞めることはやはり良くないのでしょうか?
3年は続けた方がいい、といろんな所で聞きますが、3年も我慢出来る気がしません。
決してブラックという訳では無いですし、職場の人たちも悪い人では無いのですが、人間関係や仕事内容、賃金など色々と思うところがあります。
仕事なんてそんなもの、と諦めた方がいいのでしょうか。
仕事にエネルギーを使いすぎて、生きがいのようなものだった趣味も全く出来ず、友達とも遊べず、勿論恋人も出来ず、疲れきって帰宅しても誰もいない部屋が待っているのが辛くて仕方ありません。
今の仕事を続ける限りもしや一生このままなのかと思うと気が狂いそうになります。
それでも我慢して、何年か続けないといけないのでしょうか?
引用 yahoo知恵袋
正直申し上げれば、そんなことはありません。3年は我慢して勤めろというのは、終身雇用が当たり前だった時代の話です。
労働力の流動化が進んだ現在では、本当に今の仕事が嫌ならば、早めに見切りをつけ、労働力としての商品価値が高い若い内に、第二新卒として転職した方が有利の場合も多いです。
もう少し頑張ってみる時

私も1年目の頃毎日仕事場まで泣いて行き仕事場から出たら泣いて帰るの繰り返しでした。
信号待ちや電車で飛び込もうと思ったりもしました。
毎日求人サイトを見てため息ばかりでした。でも仕事場の方がすごくいい人ばかりで辞める勇気がなくなんだかんだしてるうちに1年2年と過ぎていき4年目になりました。
今では結婚し育休をとり子供も産まれあのとき死ななくてよかったと思えるようになりました。
新入社員のうちは慣れない部分も多いので、辞めたい、この仕事が合わない、と感じることは多いです。「辞めたい」という理由の中に、労働時間など会社の違法性やハラスメントがなければ、辞めずに続けるほうが、もちろん良いです。
仕事を始めたばかりの時はミスがつきものです。先輩から呆れられたり、怒られたりすると「自分はできない人間」と落ち込みます。しかし最初から完璧にできる人なんていません。指導している先輩も忘れているだけで昔はペーペーでミスもたくさんしたことでしょう。
「仕事に慣れていない状況でのミスはよくあること」「慣れれば仕事が楽しくなる」と割り切って、前に進むことも大切です。継続することでその仕事のスキルを十分積むことができます。それは自分の財産となり、大きな自信にもつながっていきます。
仕事には向き不向きもあるが自分次第でもある
たとえば営業職は、いい意味である程度「いい加減・楽観主義」な所も必要です。「生真面目」すぎる人は、ノルマや駆け込み営業がとても苦痛で苦手です。
反対に、「いい加減・楽観主義」な人は、適当すぎて事務職には向きません。事務職にとっては、「生真面目」な人が大いに評価され、頼りにされます。
同じ人間でも、働く内容によって「できない人」「できる人」になるのです。そして仕事を始めた最初ほど、この向き不向きが仕事の出来具合を左右してしまいます。
しかしここで「私はあの人ほど成果が出ない」「向いてない」とあきらめずにコツコツ努力を続けると、最初の成果を逆転する可能性があります。自分の特性に加えて、自分が持っていなかった特性を努力で身につけることで、周りの人よりも自然と抜きんでてくるのです。
最初に「この仕事は合わないかも」と思っても、環境も良く、頑張れそうでしたら、コツコツ続けてみてください。
仕事を辞めた自分の姿を想像してみる
「何も考えずにボーっとゆっくり過ごしたい」「好きな時間に起きて好きなことだけしたい」
仕事を辞めた自分を想像すると、夢はいくらでも膨らみますよね。良いことばかりに思えて余計に仕事を辞めたいと思ってしまいます。
でも現実は、ややこしいこと、めんどくさいこと、しんどいこともあります。退職後のそんな自分を想像してみることも大切です。
それは、たとえばこんなことだったり。
退職後に必要な手続き
退職後は、「健康保険」「雇用保険」「年金」の各手続きが必要になります。
- 健康保険では、社会保険の継続か、国民健康保険への切り替え、家族の扶養に入るかの、いずれかの手続きをする
- 再就職先が決まっていない人は、ハローワークで雇用保険(失業保険)の申請をする
- 再就職の予定がない人は、退職後14日以内に厚生年金から国民年金への変更手続きをする必要がある
保険証は退職した翌日から使えなくなります。保険証がない状態でも病院で診察を受けることはできますが、医療費はこれまで通り3割負担ではなく、全額自己負担になり高額になります。
その月の内に新しく加入した保険証を病院に提示すれば、7割分を返してくれる病院も多いですが、それ以外の病院や、新しい保険証が月をまたいでの用意になると、加入している健康保険に用紙を出して直接返還の請求をする手間が出てきます。
無職が続く時
無職では銀行口座、クレジットカードも作れず、引っ越しも難しくなります。
また、金銭的に苦しくなります。自己都合退職の場合ですと失業保険の給付までに3ヶ月も掛かりますから、その間は貯金を切り崩しての生活となります。続く家賃、生活費。そして税金です。
退職後に前年の地方税の請求が来ます。また、住民税、国民年金は「前年度の収入」をベースに算出されるため、辞めた次の年の住民税・国民年金の支払いが高額になります。
これまではすべて給料から引かれ、会社がしてくれていた税金関係のことを、自分でしなくてはなりません。また、その金額も無職には想像以上に大きいです。
会社を辞めた瞬間は「解放された! 自由だ!」と幸せな気分ですが、じわじわと負担と不安がやってくることを理解しておいてください。
転職活動をしながら続けてみる時

迷っているだけで解決に向かっていかない場合は、仕事を続けながら新しい仕事を探す方法もあります。転職活動をすることで、知らなかった自分の持ち味を発見できたり、今の職場の良さに気づいたりすることもあります。
実際に転職活動をして自分の価値を知ってみる
自分の市場価値はどんなものか。自分で正確に把握できている人は少ないです。
自分の市場価値は、転職活動をしてみるとよく分かります。また、転職サイトには、無料で適正チェックができるものも多くあります。自分の市場価値を正確に把握することで、間違った方向や分野に長時間悩んでしまう時間を減らすことができます。
また、自分の強みを客観的に把握し、これからの生活で意識して自分の市場価値を高める努力をしていくと、いざ本当に転職活動を行う時に、今よりも良い条件の会社で働ける可能性が広がります。
転職活動の方法
転職サイトを見る
夜中でも自分の好きな時間に、自由に幅広い仕事を探していくことができます。
ハローワークに行く
ハローワークに行く時間を昼間に用意しなくてはなりませんが、ハローワークは地元の求人に強いです。地元に転職したい方にはお勧めです。
転職エージェントを利用する
実際に面接を受けていく覚悟をした時、仕事を続けながらの面接の日程調整や、履歴書作成・面接の練習などは想像以上に大変です。そんな時に助かるのが転職エージェントです。
一般的に、無料でアドバイザーが求職者一人ひとりに付き、求人の紹介から履歴書の添削、面接対策までサポートを行ってくれます。面接の日程調整や応募企業との連絡も行ってくれるので、1人で行う転職活動よりも負担が少ないです。
業界や職種、年代に合わせたエージェントが多くあるので、自分に合うところを探してみてください。
会社を辞める前にすること

転職先の確保
心身ともに病気でない限り、次の職を見つけた方が資金的にもやはり良いです。やっと仕事から解放されたのにまたすぐ働くなんて絶対嫌だという方は、資金をしっかりと貯めてから退職し、各種手続きを忘れずにしてください。
会社の退職規定を確認する
会社の社内規定を見て、退職の何か月前に退職の意向を会社に伝えないといけないか確認してください。
違法なブラック企業の場合、早めに伝えると退職届を受け取ってもらえなかったり、損害賠償を請求するといった脅迫を受けることも少なくありません。
しかし、民法627条において、2週間前に退職を申し出れば無条件に雇用契約を解除できることが定められています。上司が退職届を受け取ってくれない場合は、内容証明郵便で会社の人事部へ送るようにしてください。2週間後には退職できることになります。
この場合、「退職願」ではなく「退職届」を送ってくださいね。この2つの違いについてはこちらの記事が詳しいので、参考にしてみてください。
資金の準備
すぐに転職先で働けるならば問題ないですが、「内定取り消し」をされたという事例もありますので、資金を貯めておくにこしたことはありません。
転職先が決まっていない場合、自己都合退職の場合ですと失業保険の給付までに3ヶ月掛かりますから、その間の生活費、税金に加え、転職先が予想以上に決まらない時に備えた貯金もしっかりとする必要があります。
親の不安の解消
「成人して独立したんだから、親は二の次。事後報告。」それではあまりにも勝手です。親世代の上司もいる会社でうまくやっていけるはずもありません。そんな人はどこに行っても成功しません。
今まで育ててもらい、ちゃんと成人できた。それは当たり前ではなく、親の努力と愛情の賜物です。そして親はいくつになっても子供が心配で幸せを願うものです。
できれば会社を辞める決断をする前に、悩んでいる時に両親に相談してみましょう。猛烈サラリーマンだった父親には理解されず叱咤されるだけかもしれません。でも悩んでいる現状を伝え、アドバイスにも耳を傾け、そして決断したら報告しましょう。
会社を辞める際は、転職先が決まっているのか、しばらくゆっくりするならいつ頃から働く予定なのか、資金に余裕はあるのかなどを伝えましょう。親に心配させないことが、まずは「ちゃんとした社会人」への第一歩です。
まとめ

長かった学生生活を終え、「やっと一人前の社会人だ!」と張り切って入った会社で、自分の自信を打ち砕かれると、誰でも「自分はできない人間だったのか」「自分には向いてない」と一気にマイナス思考になってしまいます。
でも今できないのは、まだ環境や仕事に慣れていないだけかもしれません。誰だって最初はできないのです。違法な会社ではなく、一人でも尊敬できる先輩がいるなら、「最初はできなくて当たり前」「来年は今とは違う自分」と前向きに捉えて、コツコツ前に進んでみてください。
そして本当に辞めたくなったら、まずは辞めた時の大変さを理解し、転職活動をして自分の市場価値を知ってみてください。そうすれば転職するにせよしないにせよ、自分の現状を知ることができ、モヤモヤ悩んでいる道が開けてくるかもしれません。




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