人間。それは比べずにはいられない生き物
自分の年収って世間ではどのくらいの位置にいるのか。あなたは気になりますか?私は気になりますよ。
「隣の芝生は青い」とはよく言いますね。人間ってどうしても自分と他人を比べて一喜一憂してしまうもの。
それがお金、しかも一年間に貰うものとなればなおさらです。自分の年収は世間並みなのか、他の業界と比べてどうなのか、もっと貰える所があるのなら調べてみたい、そう思うのも無理ないですよね。
それを知らずに過ごしていたら、気が付いたら低賃金で働き盛りの15~20年を損しますよ。蓋を開けてみたら、同期の友達と生活やお金の価値観がズレていて、飲み屋に行っても妬んで終わりとか、嫌ですよね。
その上でさらなる年収アップを目指すにはどうしたらよいか、考えてみましょう。
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稼げる人たち 稼げない人たち 世の中こんなに理不尽です

まず世間のサラリーマンと呼ばれる人たち(公務員を除く)ってどのくらい貰っているんでしょう。
国税庁のデータによると
1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は467万円であり、前年に比べて1.4%の伸びとなっている。
これを男女別にみると、男子577万円、女子279万円で、前年に比べて、それぞれ1.5%、1.1%の伸びとなっている
引用:平均給与|国税庁
一方年齢別の分布でも
引用:平均給与|国税庁|年齢階層別の平均給与
となっています。
このグラフでは分かりづらいですが、年収300万円台は男女ともだいたい17%くらい、男性の平均年収400万以上〜500万以下が18.1%、女性だと200万〜300万以下あたりが24.7%という比率になっています。
国税庁 事業所規模別の給与階級別分布
ちなみにこの調査は派遣社員とか契約社員などのいわゆる「非正規雇用」も対象に含まれています。確かに今では非正規雇用の割合が増えていますからね。もう正社員だけを相手にしていたら「ふざけんなこら!俺たちの所得無視して都合のいいデータ作んじゃねぇ!」と大炎上するのは目に見えています。
それでも平均年収467万円ですか。羨ましいですね。こちとら8時間週5で働いても…。(以下グチが続くので省略)
失礼しました。それでは業種別の平均給与の分布、つまりどんな業種がどれだけ稼げるのかを見てみましょう。
業種別に給与階級別分布をみると、全業種平均では年収300万円超400万円以下の者(17.1%)が最も多くなっている。
平均給与の最も高い化学工業で800万円超の者(18.3%)が最も多く、一方、平均給与の最も低い農林水産・鉱業では100万円超200万円以下の者(31.3%)が最も多くなっている
(第17図参照)
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金融・不動産業では約45%が500万オーバー?そのうち800万以上が全体の22%って何ですかそれ。
この前、居酒屋でスマホで株価チャート見ながら高そうな日本酒と馬刺しと白子ポン酢に舌鼓をうってた夫婦がいましたが投資家ってやつですがあれが。
ああいう人を相手に土地や数字を転がして高収入って世の中おかしい気がしますがどうなんでしょう。お金を持っているところに情報は集まりますよね。情報をお金で買う時代ですからね。
それに加えて第2次産業も強いですね。近年IT系の情報通信事業が伸びているとはいえ、まだまだ繊維以外の工業、建設系が稼げる仕事であり続けているようです。
逆に低いのがサービス業、卸小売業、繊維工業ときて、ひどいのが農林水産・鉱業です。繊維工業は中国や東南アジアなど、材料費や人件費の安い海外に流れている現実もあって大変ですね。
我が家で着る部屋着は中国産のユニクロです。バリューが高いわけですね。
というか人間が生きていくうえで何より大事な食べ物を作る農林水産業がこの扱いってどうなんでしょう。食品しかり輸入で成り立つ日本は国産が非常に高いですね。
新鮮で安全な美味しい日本酒や馬刺しや白子ポン酢を食べられるのは彼らのおかげだというのに。
数字が教えてくれること

たびたび失礼しました。そろそろ冷静になって話を進めましょう。
ではこうした分布データや業種・年齢の比率を知ることで何がわかるのでしょうか。
言うまでもなく今現在の自分の立ち位置に他なりません。
例えば45歳で女性のあなたが卸売業で450万の年収でも破格の高給取りとなるわけですが、今33歳で男性のあなたが工業や運輸・通信事業の正社員なら同じ450万円だと少ないと見なされてしまいます。
男女格差は今世の中で批判され続けていますし、業種や職種での格差を取り上げるとまた腹が立ってきますがこれが今の現状です。
要はこの数字をきちんと把握していなければ、自分の収入は正当な額なのかを判断できません。相場より安い賃金で働かされて、自分の年数や経験に見合わない給与しかもらっていないことに気づかないまま過ごすことになってしまいます。
仮に年収が相場より20万円違ってもそのまま20年経てば400万円。車一台買える値段をもらえていないことになります。これはもったいなさ過ぎですよね。
年収を増やすには?
それではあなたの今の年収が業界的にも年齢的にも全然標準以下で、せめて平均並みの給料を求めるとしたらどうしましょうか。
あるいは今自分が働いている業界・職種の収入ではやってけない、将来不安だ、という場合はどうしたらいいのでしょうか。
当然プロ野球選手のように契約更改でこれくらい欲しいなどと交渉できるはずもなく、結果を出してから出直して来いと一蹴されて終わりです。契約社員であればその年で契約を切られるだけです。
より平均年収の高い会社や業種に転職する

これは誰もが考えますね。転職も今では当たり前になり、終身雇用を前提に就職する学生も少なくなっています。
同業他社ならばそれまでの経験をそのまま活かしていい条件の所に移れますし、異業種でも営業や経理など俗に言う「つぶしがきく」職種なら通用します。
今まで日本では転職して年収アップは難しいと言われてきました。
長く勤めるほど収入が上がっていた終身雇用制の名残もまだあります。転職者は即戦力として結果をすぐ求められるので新参者に高い給料を出すのはちょっとね、という感じもありました。
ただそうした問題も今後解消されていくものと思われます。
転職市場が今以上に活発になり、人手不足にあえぐ業界はより有能で生産性の高い人材を求めるようになります。転職マッチングサイトで企業の求める人材とより高い給料を求める転職者とのギャップがなくなっていけば、年収アップも充分見込めます。
自営業者・フリーランスに転身する
いわゆる脱サラです。サラリーマン辞めるんです。自分で仕事するんです。
一国一城の主。腕一本で生きていく。人に使われない。自由業。ノマド。
働く人なら誰でも一度は憧れるキーワードてんこ盛りですねー。
成功すれば確かに稼げます。美容師の友人はランドクルーザーに乗ってサーフィン行ってますし、義理の兄はフリーのプログラマーですが松戸にマンション買ってますし。
友人の彼女もフリーのベテランSEとしてウィスキーのボトルを年間50本入れてます。
いい話ですね、成功すればの話ですけど。
当たり前ですが、自営業者は成功するも失敗するも全ては自分次第です。
商売は水モノです。床屋さんはお客さんが一日3人でも1万円くらいですが、一人も来なければその日はゼロです。
居酒屋では一日3組しか来なければ平均6000円×3で18000円。バイトを2人いれていたら時給980円×6時間×2=11760円。人件費だけ引いても6240円しか儲けがありません。
国税庁の統計情報「事業所得者」によると、 個人事業主(自営業)の平均年収は384万円、 平均手取り額は264万円です。
また、会社員(正社員)の平均年収(※7)は、 420万円(男性:521万円、女性:276万円)であることを考えると、 平均年収では個人事業主の方が約36万円低いようです。
※7:国税庁:平成27年分民間給与実態統計調査結果について」
また、会社員とは、 税金の種類と給与所得控除の額が異なることから、 手取年収で比較すると、個人事業主と会社員の手取りの年収の差は、更に大きくなってしまいます。
引用:自営業者の平均年収
うーん。現実は厳しいですね。とはいえ自分の裁量で仕事を動かせる充実感は収入以上のものがありますし、サラリーマン生活でこれなら独り立ちできる武器がある!という人はチャレンジしてみてもいいかもしれません。
副業・複業をする

転職や脱サラのリスクを避けつつ収入を上げる手段として、副業・兼業があります。
空き時間を利用してコンビニや飲食店でバイトしたり、ブログやアンケートサイト、アフェリエイトでお小遣い稼ぎをしたり、資格や技術を活かしてクラウドソーシングサービスで仕事を請け負ったりと、やり方は様々です。
バイトは敷居が低くてすぐ収入に結びつく反面、場所と時間に拘束されて体力的にも負担がかかるし、ネットを使った内職や複業は手軽で場所や時間を問われませんが、金銭的に軌道に乗るまでが大変です。
どれがいいとは一概に言えませんが、今の自分の仕事の状況を考えて合ったやり方をとりあえずやってみるのが良いと思います。
もちろんまだまだ多くの会社では社員に副業を認めていません。いざ副業をしようと思っても法的・労務管理的にも面倒な問題が立ちはだかります。
言いたいことはわかりますが私自身はそれでも副業・兼業はするべきだと考えています。
会社は会社で「ウチの仕事おろそかになるから副業ダメね、お金が心配?でも給料は増やせないから知らない」
国は国で「副業?してもダメじゃないけど勧めてはいないからね。働き方改革って言った手前いっぱい働かれると困るし。企業には賃上げしてねって言ってあるからあとは向こうの問題だよ知らんけど」
こんなの頼りにできますか。どっちも自分たちの都合ばかりで働く労働者の事情など知ったことではないのです。もはや自分のことは自分で守るしかないし、自分の収入は自分で増やすことに文句を言われる筋合いはないと思います。
実際会社の服務規定やら労働時間やら税務のことやら問題もついて回るのは確かです。それでもあなたが自分の収入を上げたい!と本気で思っているのならよく考えて取り組んでみましょう。
生活コストを下げる
少ない年収でも使うお金を減らせば手元に残るお金は増えるという理屈ですね。
節約術や節約生活を実践している人の本やサイトは山ほどありますし、日常生活で消費している物を自分で作ってみるという手もあります。
例えば家庭菜園で野菜を栽培してみる、車の使用を減らして自転車を利用する、手芸が趣味の方は服や編み物を自作するなどいろいろです。上手くいけば上記の副業にもつながる物も出てくるかもしれません。
まとめ
年収の分布や比率からだいぶ話がそれましたが、ここまでの内容をまとめてみたいと思います。
- 会社員の平均は約467万円くらい。
- 男女や業種で大きな格差が生じる
- 数字やグラフは自分の収入の現状をはっきりと見せてくれる
- 少ない年収をどうにかしたいならば何をすべきか
「格差社会」という言葉が日常的に使われるようになってだいぶ経ちます。特に日本ではスタートの時点で上手くいったものだけが分布図の上位で良い思いをし続け、レールに乗りそこねた者や途中でレールから落ちた(降りた)者は下位の分布から出ることが出来ずその比率は年々増え続けています。
こういう状態がまともな世の中であるはずはありませんし、誰でも、何歳でも、どんな仕事をしていても今の生活を改善させるチャンスは無くてはならないはずです。
ただ残念ながら国も企業もそのための努力をしているとは言い難い現在、自分で収入を増やすためには地道に努力を重ねていくしかありません。
転職を考えている方は今の会社にいながらより高い職種へ移るための準備をする。
自営業を志す人は会社に勤めているうちにノウハウや人脈、資産を積み上げる。
副業を試みる人は本業との兼ね合いを取って上手に行う。
いずれにしても私たちに必要なのは常に自己研鑽を怠らず、学び続けなければいけないということです。
ラクして収入が増えることなどありません。ほんの少しずつでもいいので他人より光る何かを求めて勉強や訓練を積み重ねたり、少しの時間でも有効に活用して収入アップにつなげていきましょう。



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