仕事に追われるばかりの毎日で、俯いてばかりいませんか。
新社会人、新年度など環境が変わる季節で、入職してみたら想像していたイメージと違ったり、移動や退職者が多くでた事による業務のしわよせにより、業務量が増えた結果、残業が増えて定時に帰れないという話はよく聞くものです。
私の周りにもブラック企業に就職してしまい、自分がやりたいと思っていた業務はできずに雑務だけ押し付けられてしまって、仕事を辞めたいと呟いている友達もいました。

そんな人のために、仕事を辞めるための方法についてお伝えして行きたいと思います。
Contents
労働基準法とは

労働基準法とは、労働時間、賃金、休日等の、最低限の条件について定められた法律のことです。
引用:クエストリーガルラボ
労働基準法は、働く人を守るための法律です。生活を送る上で、最低限の労働時間や賃金の確証を保証したものという事になります。
会社が労働基準法で定められた条件と異なる場合は、違法となるため労働基準監督署によって指導・罰則を受けます。
労働基準監督署は、賃金の支払いや残業時間の上限、雇用契約など、労働基準法を違反しているケースに対して、会社と労働者の間に対して介入してくれる機関です。セクハラ、パワハラ、不当解雇等は対象にならないので、注意してください。

就業規則を知ろう

作成した就業規則は、労働者の一人ひとりへの配付、労働者がいつでも見られるように職場の見やすい場所への掲示、備付け、あるいは電子媒体に記録し、それを常時モニター画面等で確認できるようにするといった方法により、労働者に周知しなければなりません(労基法第106条第1項)。
労働基準法で、就業規則は労働者が開示されている権利があるのです。超過勤務や残業等が多いなど、入職したときの条件や実際の労働環境が異なっていると感じた場合、一度確認する事をお勧めします。
退職したい理由

- 給与や福利厚生が良くない
- 職場や人間関係が良くない
- 休日や残業時間の待遇が良くない
- 仕事内容にやりがいを感じない
- 会社に安定性・将来性がない
- 仕事を正当に評価してもらえない
- 経営理念や社風が合わない
- 職場環境が悪い
- 希望の勤務地でない
引用:マイナビ
一番は給与面で退職を考える事が多いみたいですね。給与面は精神的な安定にもつながりますし、一番大切なポイントかもしれません。私の周りでも、給与やボーナスが減ってしまって退職を考える人が多いですね。
職場や人間関係など、職場環境を理由にした項目も上位に上がっていますね。個人的には、職場での働きやすさって、仕事を続ける上で大切なポイントだと思っています。
私は会社で同じ計画を進める際に、上司からやり直しされたり、方向性を確認しながら進めているのに、ダメ出ししかしない上司がいて、一緒に働くのが嫌になってしまうことがありました。一度嫌になってしまうと、態度や仕草、会うだけでも嫌になってしまって、仕事自体が憂鬱になってしまいました。

退職時の流れ

引用:クエストリーガルラボ
- 退職願の提出
- 業務内容の引き継ぎ、挨拶回り
- 離職票の受け取り、会社での退職手続き
- 退職
おおまかにはこの4ステップになります。
退職したい意向を伝える退職願を提出し、現在行なっている業務内容の引き続きや挨拶まわりを行います。その次に退職票を受け取り、会社で退職の手続きをして、晴れて退職という流れになります。
意外と退職までの工程は少ないと感じた方も多いのではないでしょうか。退職したい意思がまとまっている場合は、予め業務内容の引き継ぎをすることで、負担も減らせることが可能だと思います。
退職するときの流れについてはこちらにも書かれていますので是非読んでみてください。
退職をするなら、1ヶ月前に申告する必要がある?

民法では期間の定めのない雇用契約については、解約の申し入れ後、2週間(ただし、月給制の場合は、当該賃金計算期間の前半に申し入れて下さい。)で終了することとなっており、会社の同意がなければ退職できないというものではありません。(民法第627条)
引用:大阪労働局
退職を考えるときは、すぐに辞める事ができないのです。もちろんルール的な問題だけではなく、現在の業務の引き継ぎ等を伝える必要もあるため、退職したい気持ちがあれば、1ヶ月以上前から伝えておくのがベストですよね。
退職にあたっての問題

- 退職日を先延ばしにされてしまう
- 会社が退職を認めてくれない
- 有給消化を認めてくれない
- 退職金制度を利用できない
引用:キャリアコンパス
いざ退職といきたい所ですが、すんなり退職できたら苦労はしないですよね。職場とのやりとりの間で、問題となりやすい4点をまとめてみました。
退職日を先延ばしにされる
退職を考えた時に、職場に退職したいという意思を伝える事が難しい場合もあるのではないでしょうか。
退職日は業務内容の引き継ぎや、挨拶周り等があるため、基本的に会社のルールに則って決めていく必要があります。しかしルールを守った上でも退職日を引き伸ばされてしまう場合は、法律に基づき、労働者側の意思表示があれば合法的に雇用契約を終了する事が可能です。
会社が退職させてくれない
退職したくても、会社側から脅されたり、慰謝料を請求するなどを言われてしまい、難しい場合もあると思います。その場合は会社とのやりとりではなく、第三者の介入が必要となります。
最初に相談すべきは、労働基準監督署です。退職の意思を伝えても退職できない事を伝える事により、会社側に指導が入るようになります。
それでも効果がない場合は、労働基準管理監督署の上部機関である労働局に相談する事ができます。労働局では会社を指導する事に加え、専門化の仲介によって労働者と会社の話し合いで問題を解決してくれる環境を作ってくれます。そこでも解決しない場合、最終手段としては裁判所で法的に話し合う必要があります。
また、退職時の意思表示として、直属の上司や人事課長へメールを送ったり、退職届を配達証明付き内容証明郵便で会社に送る事で、意思表示したことを証明する事ができるため、ぜひ覚えておきたい手段です。
有給休暇が取れない
労働者であれば使う権利がある有給休暇の取得をしたくても、拒否される場合もある事でしょう。
勤続期間に応じた日数の年次有給休暇を与える。
法律で定められているため、有給休暇は取得する権利があります。会社が退職時に有給休暇を取得できない事は違法行為となるので、拒否される場合は法律で定められている事を会社側に伝えましょう。
退職金制度が使えない
退職金制度は必ず設けなければならないものではありませんが、設けたときは、適用される労働者の範囲、退職金の支給要件、額の計算及び支払の方法、支払の時期などを就業規則に記載しなければなりません
退職金制度は労働基準法で定めないといけないものではありません。つまり会社によって退職金制度がない場合もあるのです。しかし会社の規則で制度がある場合は、自分で試算してみてその金額で間違いがないかを、人事部に確認しておきましょう。
何のために退職をするのか

転職を考えての、退職
労働環境は大切です。職場における人間関係もそうですし、職場までのアクセスであったり、労働環境の不満はそれぞれあると考えます。
転職によって、自分にとって働きやすい環境を手に入れる事が出来るのではないかと考えます。
自分が5年後、10年後のビジョンを見据えての、積極的な退職であれば、退職に前向きな気持ちを持って、進んで行ってもよいと思います。
私も新人の頃からお世話になっている会社だったのですが、更なる分野について勉強をしたいと思い、7年いた場所から転職を選びました。理由としては、同じ環境に慣れてしまうと成長していく事が難しくなることや、給与面での不満がありました。
自分をスキルアップしたいという、内的な欲求もありましたが、生活を送る上で給与面のアップは大切なポイントだと思います。
現在働いている環境では、業務内容も覚えていて、働きやすい環境で慣れている人も多いと思いますが、自分のスキルアップのために、思い切って転職を選ぶことは良いと考えます。
試用期間で辞めてしまう
今の業務内容が大変で、楽をしたいから転職したいという理由もあるでしょう。それは立派な転職理由となると考えますが、注意してほしい点があります。
就職してから2.3ヶ月しか経っていない段階で、業務内容がきついからとか、自分が想像してなかった業務が増えたから退職を考えるのは、少し落ち着いて考えて見ても良いと思います。
私の周りでは、新人で試用期間が終わる位のタイミングで退職を選んでしまう人が多くいました。体調が悪化したなどの理由の人もいましたが、多くは学生の延長から離れられず、「自分には合わない」と見切りをつけて退職してしまう人が多かったのが印象的でした。
個人的には試用期間で辞めてしまうのは勿体無いと考えます。仕事に入ってから3ヶ月程度では、職場の人間関係や仕事を行う上でのスキル等を学ぶ前に退職を選んでしまっているという事になります。私たちの生活を送る上でも、仕事から学ぶことも多くあるので、自分が違うと思っても続けてみることが大事だと思います。
しかし、こんなパターンでは退職を考えてもいいかもしれません。
周りと比較して、明らかにブラック企業である
働き方を強調されたり、仕事を教えてもらえないのに周囲からいじめにあうなど、明らかにおかしいと感じるような場所であれば、退職を選ぶのも賢い選択だと思います。最終的に自分を苦しめてしまうくらいなら、履歴書に書かなくても良い3ヶ月の間で吟味して、選択をしましょう。
自分の会社がおかしいと感じたら、周囲の友達に相談することも大切なことです。自分だけで溜め込んでしまうと、今いる会社や自分の立ち位置等を、客観的に把握できていない可能性があるからです。

こんな意見が多数あるようでしたら退職をお勧めします。こちらの記事では、そんな限界を感じた時の方向けのために退職届の書き方をご紹介しています。
自分が挑戦したい分野が見つかった
平均寿命が伸びてきており、人生100年時代とまで言われています。自分の進路を高校生から決めて、大学に行ったものの、自分が本当にやりたい事が、人生経験を重ねる度に明確になってくる事ってあると思います。高校生の内に人生決定を行うのって、難しい事ですよね。
特に年齢が若い方は転職時は有利になります。自分がやりたいと思える事があって、それに向かって挑戦したい気持ちがあれば、軌道修正して飛び込んでみる事もいいかもしれません。人生は一度きりですからね。
自分がどんな未来を想像するか、その未来のためになる仕事であるのかを、今回紹介した退職したい理由と照らし合わせて頂けると、よりよい選択を選べるのではないかと考えます。
まとめ
今回の記事を簡単にまとめると以下の通りです。
- 退職するなら1ヶ月前に申告する
- 退職がスムーズに進まない場合、労働基準監督署を間に入ってもらう事ができる
- 退職を考えるなら、一度自分の将来を考えて決める必要がある
人生の分岐点を決める「退職」は、勇気がいるものだと思いますが、この記事を参考になると嬉しい限りです。


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