“20人に1人くらいの割合で転職をしてる”と言われている現在、理由は様々ありますが基本的には皆さん“キャリアアップ”が目的で転職活動(いわゆる転活)を行っているかと思います。
参考:労働力調査(詳細集計)平成30年(2018年)平均(速報)結果の概要
そんな転活で困るのが、履歴書の書き方ですよね。
「いや、自分は困ったことはない」
という人も多いと思います。そういう人は基本的に”キャリア”があり既に業界で一定的な地位を確立しているから言えるのです!!
キャリアを持っていない人は転職できないの? いえそんなことはありません。長く働かなくても企業の人事からわかりやすく判断される要素があります。
それは”資格”や”検定”です。


Contents
まず資格、検定ってなに?

資格と検定の違い?
“資格”と”検定”は言葉としては似ているようで違うものになります。共通点としてはどちらも試験によって、知識、技量、力量が認められます。


そして検定というのは皆さんも学生時代に”英検”、”漢検”、”数検”というのを受けたことがあるかと思います。
しかし、あの認定書は合格はたまた最高点になったとしてもそれで専門家として認められることはあっても、職業として”漢検”保有者ってのはないですよね?
もう少し簡単に説明すると資格の一種である弁護士や医師は合格するとそれ自体がもう職業となります。これが“独占的な権利”です。資格を持っていないと仕事ができません。つまり検定と資格の大きくな違いは合格してそのまま職業としてなりたつかどうかなのです。


資格の種類
全部の資格が建築士や医師、弁護士のような資格ではないです。
まずそれを説明するたには資格の種類を理解してもらう必要があります。
“資格”には大きく分けて“国家資格”、”民間資格”、”公的資格”、”国際資格”という種類があります。それぞれ下記のような性質を持ちます。
■認定元:国
■特徴
持っていないと仕事ができない“業務独占資格”と専門的な技能を持っていることを証明する“名称独占資格”の二種類が特徴です。
▼公的資格:
■認定元:管轄の官庁及び大臣
■特徴
持ってなくても仕事はできるけど、持っていたら信用度などが高く国家資格に準ずる資格であり、審査基準は地方自治体、財団法人、社団法人、民間団体などによって行われている。民間資格のうち管轄の官庁及び大臣が国の基準に基づいた試験と判断すると“民間資格”ではなく“公的資格”となります。
※漢字能力検定は文科省認定となっているため、公的資格とも呼ばれておりますが、賛否両論です。
▼民間資格:
■認定元:民間団体
■特徴
いわゆる”検定”と言われているのがここに属くします。国家資格や公的資格に比べると種類がとても多いのが特徴です。基準も国ではなく企業や業界が決めているのも特徴です。
▼国際資格:
■認定元:国?
■特徴
基本的に国家資格のうち国際相互認証資格として扱われるものを言います。例えば、技術士、建築士は海外でも評価される資格となります。
ここまでご覧になれば、「あれ? 資格って一種のキャリアじゃないの?」って思うはずです。
その通りです!! 資格は勤務実績が長くなくても転職する際に企業の人事などから評価されやすいものです。


「さっきと言ってることが違うじゃないか!!」
って思う方もいるかと思いますが、世の中には沢山の資格があります。
ではその資格は全て転職を有利に進めることができるかといいますと残念ながらそれはNoです。
資格の中にも、その業界にとって有用なものと不要なものがあります。
極端な例でいいますと経理をやりたいのに持っている資格は弁護士や医師です!! では確かにすごい資格だけど、経理のスキルとしてはあまり意味ないですよね……

履歴書に書くと有利になる資格紹介

先程の説明で資格の概要というのは理解していただけたかと思います。
章の最後には資格をいっぱいとったとしても、有利になるとは限らないと書きました。
「そうだそうだ。やっぱり資格って重要じゃないだろ」
と言われそうですが、そんなことはありません。
冒頭でも言いましたように“資格”は企業の人事が簡単に把握できる貴方のスキルの結晶なのです。
なので、今度は本題になる履歴書に書くと有利になる資格を紹介していきたいと思います。
ただ紹介すると「じゃあ紹介された資格を取ればどこの業界でも行けるのね!!」と誤った判断してしまう可能性があるため、職種別にまとめてみました。
IT職
▼基本情報技術者 | |
種別: | 国家資格 |
受験料: | 5,700円 |
合格率: | 25.6 %(2018年実績) |
“ITエンジニアの登竜門”や“ITエンジニアの人権”と言われるほどITエンジニアにとっては必要不可欠な資格です。持っていればITエンジニアとしてアピールすることができます。
▼応用情報技術者 | |
種別: | 国家資格 |
受験料: | 5,700円 |
合格率: | 23.1 %(2018年実績) |
基本情報技術者の上位資格になります。ITエンジニアの登竜門と言われている基本情報技術者とは違い更に上を目指したい資格となっています。そのためワンランク上のITエンジニアとしてアピールすることができます。
事務職・管理部門職
▼日商簿記2級 | |
種別: | 公的資格 |
受験料: | 4,720円 |
合格率: | 12.7 %(2019年実績)※難しい年に当たると10 %台になるが逆に簡単な年だと40 %ほどになる |
経理職や税理士事務所に有利ってのは当たり前かもしれませんが、営業で損益の数字がわかったり私の友人談になりますが、彼は製造業に勤めており自分で開発している装置の原価や予算などの考え方をすることができるので会社で重宝されていたりします。
またこの上位に日商簿記1級という資格がありますがこちらは税理士になりたい人が受けることが多いため、保持していると税理士を目指していると企業に勘違いされ、採用されにくくなったりする場合もあるので注意してください。
▼防火管理者 | |
種別: | 国家資格 |
受験料: | 6,500円(乙種) 7,500円(甲種) |
合格率: | 講習を受ければ誰でも基本受かります。 |
建物などの防火管理や予防及び消防活動などを行う責任者になる資格です。ビル管理とかで必須になりますが、実は企業でも一人は防火管理者を選任しなければならない決まり法律によって決められています。私の友人に防火管理者甲種の資格保持者がいます。
彼からの体験談になりますが、講習内容は座学と実際に消防活動の体験をするそうです。消防活動は地震体験や煙が充満している室内をくぐる体験、そして最後に消火活動をするそうです。消火活動中は消火器や消火ホースを持って走るそうですが、声が小さいと消防職員に怒られるそうです。
技術職
▼第二種電気工事士 | |
種別: | 国家資格 |
受験料: | 9,300円 |
合格率: | 47.1 %(2016年実績) |
電気工事が必要となる場所では必須の資格であり、電気工事士はいつの時代でも人材不足と言われているため持っているだけで転職に有利とさえ言われている資格です。そのため職業訓練校では電気工事士を取る人が多いと言われています。試験としては筆記試験と技能試験となります。
筆記試験はきちんと勉強すれば受かるレベルですが、技能試験はセンスを問われます。実際に制限時間内に電気工事作業を行い評価されます。まず完成してから採点されるためいくらきれいであっても完成していない場合は未完成として評価されます。また欠陥が一つでもあると不合格となるため減点方式の試験になります。
第二種電気工事士の上位資格に第一種電気工事士という資格がありますがこちらは取得しても実務経験がなければ免許が交付されません。
しかし、保持者である友人に話を聞くと第二種電気工事士を持っていれば、“認定電気工事従事者認定講習”という資格を受講することができるのですがこれを受講することによって第一種電気工事士と同じような工事などを行うことができるのです。“第二種電気工事士の拡張資格”とでも呼ぶべきでしょう。
講習は年に2度ありますがすぐに埋まるほどなのでやはり人気資格であると言えます。
▼危険物取扱者乙種四類 | |
種別: | 国家資格 |
受験料: | 4,500円 |
合格率: | 32.6 %(2018年実績) |
ガソリンや軽油などが扱える資格で工場などで薬品を扱う業務などであれば重宝される資格となります。乙種とされる資格は全部で6種類あります。上位資格である危険物取扱者甲種は乙種6種類を網羅している資格となりますので、化学系大学出身の方はたしなみとして取得していることが多いです。また友人の話によりますと乙種の下位資格である危険物取扱者丙種は小学生も受験しているとかとのことでしたので、年齢関係なく取得する方が多い資格と言えます。
営業職
▼中小企業診断士 | |
種別: | 国家資格 |
受験料: | 13,000円(一次試験) 17,200円(二次試験) |
合格率: | 21.7 %(一次試験2018年実績) 18.8 %(二次試験2018年実績) |
中小企業の経営課題を解決するためのアドバイスを行う専門家、つまり経営コンサルタントなどにあたります。幅広い知識が身につけられるため近年では難関資格でありながらも人気資格とされています。”コンサルティング業界”での転職では大きく有利になると言われています。
▼TOEIC | |
種別: | 民間資格 |
受験料: | 5,725円 |
合格率: | 点数として出されるため合格率などは存在しません。 |
検定などの民間資格の中でも一番有名と言っても過言ではないTOEIC試験は営業だけでなく海外と関わる職種であれば全てにおいて有利に働くとされています。履歴書に書く場合は600点(990点満点)からが良いと言われています。
上記で説明した資格を履歴書に書けば有利になること間違えなしです。
紹介した中では難しい資格などもありましたが簡単に取得でき、なおかつ役に立つ資格もあることを理解してもらえたかと思います。
しかし、資格を持っているからと言って絶対に転職できるわけではありません。
先程も書きましたが目指している職種や業種に関連する資格を持っていれば有利に働くことがあっても、関係ない資格なら逆に面接で突っ込まれることもあります。
私の友人の話になりますが、友人は会社に入ることは出来ましたが残念ながら本人が志望する部署には配属されなかったとのことでした。
その理由は志望する部署に関係ない資格を書いたからではないかと友人は言っていました。
関係ない資格を用いて逆に活用する方法もある?

前の章で話した内容から、でも持ってる資格は履歴書に埋めるべきじゃない?って思う人も多いかと思います。人間の心理で履歴書の資格欄を埋めないといけないって働いて全く関係ない資格を記載する人は多いからです。
なので逆に取得していても関係ない資格だと思ったなら書かないことも良いかと思います。
資格ってそんな役にたたないと思う人も感じる人もいるかと思います。
私の友人はこれを逆に活用しました。むしろ突っ込まれることを有利にさせた事例を紹介します。
そんな話あるの?そうあるんです!!
友人の話になりますが、彼は志望する部署に関係ない資格を履歴書に書いたため面接に突っ込まれましたが、彼は逆にこの資格は業務にこういう風に活用できるのですといって面接官達を驚かせ、採用後の現在、実際に業務にも使用しているとのことでした。


友人のように、業務に関係ないと思われる資格を活用できる方法をアピールする方法も私はありかと思います!!
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回紹介したのは履歴書に記載すると有利になると言われている資格を紹介しました。
私の友人のように資格を関係ない職種でも活用できるようにアピールする方法や記事で紹介した正攻法で資格を書く方法、履歴書には一切書かないという三種類の書き方がありますので皆さんも活用できる方法を使ってほしいと思います。
また今回紹介した以外にも世の中にはまだまだ使える資格はいっぱいありますので興味がある方は調べてみることもオススメします。


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