












夫婦円満の秘訣を聞ければよかったのですが、妻ゆかりの話から現代の働く女性像が見えてきました。
あなたが独身男性で今後結婚を考えているようであれば「家族になる彼女を養っていけるだろうか」と不安になったことはありませんか。「自分の収入では生活がキツイから、きっと彼女も引き続き働いてくれるよな」と楽観的に考えているかもしれません。
ではもし彼女が「結婚するなら働きたくない」と言い出したらどうしますか。あるいは結婚した後、妻から急に仕事を辞めると言われたら対応できますか。「俺には甲斐性がないから、結婚はしたくない」と結婚に難色を示す男性もいるかもしれません。
日本は晩婚化・未婚化が進んでおり、結婚しても3組に1組が離婚する時代です。
女性の価値観を知らずして結婚すると、幸せな生活を送るはずがギクシャクした苦しいものになりかねません。「彼女とはよく話をしているし、意思疎通もできているから大丈夫」と危機感のない人に限って、離婚危機に陥りやすいです。あなたは大丈夫ですか。
お互い想い合って結婚したのに別れの結末を迎えてしまうのは、女性が社会に進出しライフスタイルや価値観が変化していることも関係しています。
この記事では現代女性が労働に対してどんな意識でいるかを見ていきながら、結婚を考えたときの要チェックポイントを解説していきます。
こんな方におすすめ
- 現在恋人がいて結婚を考えている人(記事は男性向けに書かれていますが、女性にもおすすめです)
- 恋人はいないけれど将来結婚したい人
- バリバリ働くよりも、プライベート重視で働きたいと思っている人
Contents
現代で働く女性の本音

結婚は男女二人の人生に関わるライフイベントです。特に妊娠・出産・育児は女性のライフステージに大きく影響します。
とはいえ多くの女性は生活のために働いていますし、仕事で自己実現したいキャリア志向の女性もいます。現代の女性が労働に対してどんな意識を持っているのか、日本FP協会が調査した2018年のデータを元に考察していきます。
バリバリ働くよりゆるく働きたい現代女性
下図は、働くならバリバリ働きたいか、ゆるく働きたいかについて既婚女性・未婚女性を含む合計1200人を対象に行ったアンケートの集計結果です。

バリバリ働きたいは34.3%、ゆるく働きたい (家計の足しになる程度)は65.8%で、バリバリ働きたいキャリア志向の女性はおよそ10人に3.4人の割合という結果でした。
家庭やプライベートを大切にしながら、家計の足しになる程度にゆるく働きたいと考える女性が多いことがわかります。仕事と生活どちらも犠牲にしないワーク・ライフ・バランスを重視する傾向が表れていますね。
男性に負けじとバリバリがむしゃらに働くというスタイルは薄れてきていると言えます。

バリバリ働くの意味は変わってきている
バリバリ働くというと、あなたはどんな姿を想像するでしょうか。朝は定時より早く出勤して、夜の帰宅は午前様のイメージですか。
近年はバリバリ働くの意味が、限られた時間の中で最大限の成果を挙げることに変わってきています。
これまでは「長時間残業や休日出勤もいとわない」「転勤もOKです」とプライベート返上で働いていればと評価される傾向にありました。年功序列の中で給料も少しずつ上がっていたかもしれません。
国が推進する「働き方改革」を受けて、企業は労働時間の短縮化や社員の生産性向上に取り組んでいます。ノー残業デーやプレミアムフライデー、週休3日制度などを取り入れている企業も増えました。労働時間が短くなっていくのは世の中が良い方向に向かっていると言えるでしょう。
しかしその結果労働時間が短くなるほど、限られた時間の中で仕事の成果を挙げることが求められるようになりました。今後は成果主義の企業が増え、なんとなく会社にいるだけでは評価されなくなるでしょう。
キャリア志向の女性にとっては、仕事とプライベートの両立がしやすい環境が整っていくことが期待できますね。逆を言えば、労働時間は短くほどほどに働きたい人こそ、実力をつけて成果主義にこだわる必要があります。成果を出すのはほどほとに、給料がもらえればそれでいいという人を企業は歓迎しません。

結婚しても働きたいけど、量は減らしたい
下図は、結婚後も仕事を続けたいか、仕事の量は減らしたいかについて未婚女性(610名)を対象に行ったアンケートの集計結果です。

結婚後も仕事を続けたいかでは、「そう思う」が 71.0%、「そう思わない」 が 29.0%でした。未婚女性の7割が結婚後も仕事を続けたいと考えているようです。一方で3割の女性は結婚したら仕事を辞めたいと考えているようです。
また結婚後仕事の量を減らしたいかでは、「そう思う」が 70.7%、「そう思わない」が 29.3%となりました。結婚後は仕事量をセーブしながら、家庭と両立して働きたいと考える未婚女性が多いようです。
学校を卒業後就職し仕事に没頭していても、結婚願望のある女性が家庭のことを視野に入れると、同じペースで働くのはしんどいと感じているようです。社内で仕事量を調整できればいいのですが、実質不可能である場合は転職で対応しようと考えるケースも多いのかもしれません。

未婚女性が結婚を意識し始め、結婚後の仕事量をセーブしたいと感じているのであれば、何をほどほどにしたいのかを具体的にした上でキャリアの棚卸しをする必要があります。とはいえ、パートナーの男性からキャリアの話をすると角が立ちますので、転職エージェントの利用をオススメしてみてはいかがでしょうか。
こちらの記事では転職エージェント利用の利点や使い方や選び方について詳しく書いています。
転職エージェントは転職活動の目的や方向性、戦略を一緒に考えてくれるので、彼女が転職を考えているようであればきっと力になってくれますよ。
働きたいけど本当は家庭に注力したい
未婚女性の7割が結婚後も働きたいと思っているという結果でしたが、働きたいと思いながらも家庭に注力したいと考えている働く女性も少なくないようです。
下図は、働きに出たいか、家庭に注力したいかについて、既婚女性・未婚女性を含む合計1200人を対象に行ったアンケートの集計結果です。

年齢別にみると、年代が上がるにつれ「外に出て働いていたい」が増加傾向にあります。また子どもの有無別にみると「外に出て働いていたい」の割合は、子どもがいる人のほうが高くなっています。教育費などの費用を補いたいと考える人が多いのかもしれません。
結婚したら働きたくない女性の意見
働く女性の意識を見てきましたが、結婚したら働きたくないと言っている女性が3割もいるのが気になりました。
妻ゆかりが友人から聞いた、結婚したら働きたくない理由は以下の通りです。
- 社会での男性との格差やセクハラ・パワハラが嫌
- 今現在独身だから生活のため仕方なく働いている。楽して生きたい
- 男性は外で働き、女性は家を守るのが昔からの文化だから
- 共働きでも家事負担が妻9割になりそう。割に合わない
- 男性は家事ができないから、自分が家庭寄りの方が合理的
- 子育てに専念したいから
- 産休を取得しづらい。保育園に入園できない可能性がある。入園できても発熱時は会社を休んで引き取らないといけない
なるほどとうなづける理由もあれば、自分本位に感じる理由もありますね。

働きたくないから結婚する女性については注意したほうがいいです。こちらの記事で詳しく書いていますので参考にしてみてください。
バリバリ働きたくないのは女性に限らない
さて、世の女性が働くことをどう意識しているかはわかりましたが「よーし、彼女と結婚したらこの俺様がバリバリ働いて養ってやるぜ。男は身を粉にして働いて、背中で語るもんよ」と決意新たに明日から頑張れそうでしょうか。
そう思えたなら、静かにこのページは閉じてください。

僕だってバリバリ働きたくないんですけど。ワーク・ライフ・バランスプリーズ!
とつぶやいたあなたは、引き続きお付き合いくださいね。
一言で言うと仕事と生活の調和です。「仕事と生活どちらもないがしろにすることなく、やりがいや充実感を感じながら働く一方で、子育てや介護・家庭・自己啓発等にかかる時間を確保した暮らしを送ること」がワーク・ライフ・バランスの実現です。
詳細は内閣府の仕事と生活の調和推進サイトを参考にしてください。
結婚前にしておこう!価値観のすり合わせ3つ

3組に1組が離婚している日本人の離婚原因第1位は、ダントツで性格の不一致です。「結婚する前にわかるのではないか?」と思われるかもしれませんが、一緒に生活してみてわかることも多いものです。
結婚前に性格の不一致の幅を事前に知っておくことが、離婚を防ぐことにつながります。そのためには「仕事・家事・子供」について価値観をパートナーと共有しておくことが大切です。
この「仕事・家事・子供」の3つの価値観をお互いに理解しあって結婚した夫婦は、多少意見の不一致やすれ違いが起きても、自分の価値観を押し付けてばかりにならず、話し合いを持って相手の価値観を受容できます。
そのようになる理由は、パートナーのよくないところ、価値観の違いを含めて一緒になることを決意しているからです。
恋人同士の頃は、相手のよいところや好きなところに視点が向きがちです。結婚して何十年と一緒に暮らしていけるのかどうか、お互いの生活スタイルを結婚前から知っておく必要があります。
先に結婚して暮らしながら理解していってもかまいませんが、育った環境が違うので不満を持ちやすいです。
それでは共有する3つの価値観について順に説明します。
仕事の価値観を共有する
パートナーとの結婚を考える上であなたが最初にすることは、あなたの仕事の価値観を日頃から伝えることです。
仕事の価値観と言われてもピンとこないかもしれないので、例を挙げてみます。
- 最低限生活ができればいいので、稼げなくても楽な仕事がいい。趣味やプライベートに時間を使いたい
- 仕事は生活のためにする。でもやるなら好きな仕事や楽しい仕事がいい
- 仕事で成功して自己実現したい。かなえたい夢がある
- たくさんお金がほしい。仕事は稼いでナンボ
- 人の役に立っている実感のある仕事がしたい。社会貢献がしたい
- 仕事を通じて成長したい。スキルアップしたい
当てはまるものはありましたか。
あなたの仕事の価値観を伝えるとともに、パートナーにも同じことを尋ねてみてください。お互いの仕事の価値観が共有できると、自然と結婚した後の仕事をどうするかの話につながっていきます。
パートナーの仕事の価値観や、結婚したら仕事はどうしたいと思っているかをよく聞いてあげてください。
そしてあなた自身の収入に不安があるようであれば、プライドもあるかもしれませんが恥ずかしがらずに結婚前に伝えてください。パートナーに結婚後も働いてほしい場合は素直に伝えましょう。
結婚生活は共同作業の連続です。家計の柱となるあなたの収入はあなた自身の問題かもしれませんが、それも二人の問題になります。
自分の至らないと感じている点を伝えず強がっていると協力しあうことが難しくなり、パートナーも一人で考えて行動するようになってしまいます。
また、「男は外で働き、女は家を守る」とよく耳にしますが、そのスタイルがあなたとパートナーに適しているかはわかりません。極端な例ですがあなたが主夫をして、パートナーに働きに出てもらう選択肢も存在しますよね。

家事の価値観を共有する
2つ目は家事の価値観の共有です。結婚したら働きたくない女性の理由の一つに、家事負担が大きいというのがありました。この家事問題は結婚生活で不満を持ちやすい要素です。
家事の分担割合で不満を持つことはもちろん、パートナーの家事のやり方が気に入らなかったり、細かすぎてパートナーのルールについていけなくなったりと、生活環境の違いが大きく出ます。
家事の価値観は、会話で共有することもできますがキリがないかもしれません。そこでてっとり早いのは同棲を経験することです。
一緒に暮らすことで「付き合っている時はこうじゃなかったのに」「こんな一面があるなんて知らなかった」などの性格の不一致を防ぐことができます。
ケンカが増えるかもしれませんが、結婚後の生活がイメージできるので私は結婚前に同棲をオススメします。
ちなみに日本FP協会の既婚女性に対するアンケート調査では、夫にもっと家庭で頑張ってほしいと思うことについて食事の片付け、整理整頓、お風呂の準備、ゴミ出し、掃除などが並びました。未就学児がいる家庭では、子供の世話が圧倒的にトップとなりました。

世の中には家事が得意な男性もいますが、一般的には女性のほうがマルチタスキングに優れ、家事も得意な傾向にありますよね。しかしこの一般論もあなたとパートナーに当てはまるのかはわかりません。
彼女が料理ができなかったらどうしますか。できるようになってとお願いしますか。それともあなたが料理を担当しますか。
共働きともなればパートナーの家事負担は重くのしかかります。分担も必要になってきますが、お互いの得・不得意な家事は結婚前に共有しておくと、不満も減ります。
悲しいことですが、同棲でうまく行かなければ離婚を経験することなく、結婚前に別れを選ぶこともできますしね。ということで同棲はお互いのために有益です。
子供はどうしたいと考えているか共有する
3つ目は、結婚したら子供はどうしたいと考えているか共有することです。
子供が欲しい、欲しくないについては結婚前にお互い共有しておかないと離婚原因になることもあります。パートナーの片方が子供は欲しくないと思っていて、もう片方は欲しいと思っている場合は慎重になりましょう。
「今はほしくないと言っているけど、結婚したら気が変わるかもしれない」は危険です。
なぜなら子供が嫌い、育てたくないという価値観を持っていた場合はよほどのことがない限りその人の価値観が変わることはありません。
結婚後気が変わると思って数年待った。あらためて子供が欲しいことを伝えたら「子供はいらないって言ったよね。ほしがられても困るよ」と言われて絶望したという話はよくあることなのです。
またお互いに子供が欲しいと思っていても、不妊や性の不一致など別の要因で授からないこともあります。結婚前から子供についてのイメージを二人で持っておくことは、円満な家庭を築くために重要なポイントです。
妊娠・出産・育児は女性のライフステージを大きく変化させます。一時的に働けなくなるのはやむを得ませんが、あなたの収入のみで生活していけるのか、パートナーの仕事をどうするか含め考えておくことが多くあります。
下図は、現在の仕事を続けたまま子育てと両立は無理だと思うかについて、既婚女性・未婚女性に行ったアンケートの集計結果です。「そう思う」が合計54.7%で、5.5割の女性が現在の仕事では子育てとの両立は無理と感じています。
あなたが出産後のパートナーにしてあげられることはそう多くありません。
生まれたら生まれたでなんとかなってしまうとよく言われますが、どう子育てに関わっていきたいかを漠然とでもいいので想像しておくとよいです。家事を担当するのか、育児休暇を取得するのか、実家の親に頼るのかなど、イメージしてみてください。
つるの剛士さんのインタビューで、素敵な言葉があったので紹介します。
昔、親父が言った言葉があるんです。「男は、社会に出て仕事をするのは当たり前だけど、家庭というベースがしっかりないと仕事はうまくいかないからな。だから、ちゃんと両立しろ」って。(中略)
事務所のスタッフと話し合いをして、最終的に2ヵ月の休みをもらうことになりました。〜つるの剛士第7回「パパたちには、育児休業ではなく、“家庭訓練”を経験してもらいたいです」〜より
引用:ママスタセレクト
まとめ
いかがでしたか。
パートナーがあなたの価値観に反論することなく共感してくれたとしたら、あなたの結婚生活は幸せいっぱいになることでしょう。価値観が違ってもいいんです。むしろ違って当たり前。
夫婦共通の目標を持ち、違いをお互いに認めていれば年を重ねるごとに素敵な夫婦になっていきますよ。
この記事が、微力ながらあなたの結婚を幸せなものにする手助けとなれば幸いです。
- 価値観の押し付け合いは溝を深め、夫婦関係は破綻していく。結婚する前にお互いの価値観を知ろう
- 仕事・家事・子供についてお互いの価値観を認め合い、共通の目標を持つことが結婚生活がうまくいく秘訣
- 現代女性はバリバリ働きたくない傾向にある。パートナーに働いてもらいたかったら事前に素直に伝えておこう
- 結婚する前に収入や仕事量の見直しを行いたいと考えているなら、あなたもパートナーも転職エージェントを利用しよう







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