昨年12月、2019年シリーズをもって引退を表明した日ハムの田中賢介選手。当時の会見を覚えている人も多いのではないでしょうか。現在38歳の田中選手は、2000年にプロ初出場を果たし、20年現役で活躍しました。
華やかなイメージが強い野球選手。
会見をニュースで見ながら、ふと思ったんです。「野球選手って引退後どうしてるんだろう」って。だって、稼いできた金額、桁違いでしょう?
やっぱり悠々自適な生活かな。私には想像もつかない大金を得て、想像もつかない生活を送ってきた人達が、その世界から離れたら。なんて考えたら、気になりませんか?
私は気になりました。
ということで、今回はプロ野球選手のセカンドキャリアについて調べてみました。
正直、驚きです。
- 野球選手の引退平均年齢とは?
- 引退後にはどんな道がある?
- 引退選手をサポートするものとは?
Contents
プロ野球選手、何歳まで現役で活躍できる?その平均は!

プロ野球といえばアスリートの世界です。
先ほど、《想像もつかない大金》と言いましたが、そんな大金を手にするための努力も、想像もつかないほどしているんですよね。
日々身体を酷使しますし、ときには大ケガもします。精神面でもかなりのストレスや疲労を感じるはずです。
そうなるとサラリーマンでいう【定年】まで現役というわけにはいかないですよね。
じゃあ何歳ぐらいまで現役でいられるんだろう?って疑問が出てきました。
もちろん、ケガでの再起不能や戦力外での引退など、いろいろあると思います。
調べてみると、2018年の平均引退年齢は29.2歳でした。
33歳〜35歳くらいを予想していたので、想像以上に若く驚きました。29.2歳というとサラリーマンでは「さあ若手を卒業していよいよこれから!」って頃ですよね。そんなタイミングで野球選手は引退なんですね。高卒入団で10年、大卒だと7年ぐらいって事ですもんね。
やっぱり過酷なスポーツなんですね。
ちなみに、今シーズンでプロ年数が一番長いのはロッテの福浦和也選手で現在43歳、今年プロ26年目だそうです。
さっきの平均引退年齢から考えると、38歳プロ20年の田中選手や43歳プロ26年の福浦選手は、年齢・キャリアともに息の長い選手だということがわかりますよね。
そう思うと、現役時代にいくらサラリーマンとは桁違いに稼いでいたとしても、引退した後の人生のほうが長いわけです。ますますその後に興味が湧きます。
プロ野球選手のセカンドキャリアと就職支援サイト?!

プロ野球選手のセカンドキャリアを考えた時、私がすぐに思いつくのは、プロ球団の監督やコーチ、実況解説者。焼肉屋さんやラーメン屋さんなど、飲食店を経営しているイメージもありますね。
私の友人に、モータースポーツの世界で活躍している方がいます。その友人いわく、「ハードなスポーツだから、現役で活躍できる時間が短い上に、本当にプロとして生活できるだけの収入を得られるのはたった数人。引退後の受け皿は多少あるものの、現場に直接関われなかったり、デスクワークや営業職の定着は悪い。将来の見通しがないまま戦っている選手が多い。全く関連のない会社に就職する人も少なくない。」と話していました。
そういう意味でいえば、プロ野球選手はそんな心配は無用な気がしますよね。
収入面でも、プロ野球は1軍選手なら1500万、2軍選手でも440万という最低年俸がありますから、プロ野球選手だけでは生活できないということは無いです。
男の子なら一度は「野球選手になりたい」と憧れると言っても過言では無いくらい、野球は国民的なスポーツです。大手企業が球団を運営したり、メインスポンサーになるなど、引退後の進路もある程度選択の幅があるのではないかと思います。
もちろん、100%心配ないとは言い切れません。ですが現役時代に多くの人脈が出来るでしょうから、「引退しても今後の生活の見通しが立たない」という状況にはならないだろうと私は考えたわけです。
しかし、現実は違いました。
引退後の進路を見る

野球選手の引退後の進路について、参考にしたのはNPB日本野球機構というサイトです。
過去数年の、引退後の進路を調べてみると、引退後プロ野球に関係する職に就いた選手は例年40%前後です。意外と少ないなと思いましたが、冷静に考えればわかることです。
球団は全12球団。となれば監督は多くの有力者の中からたった12人しかなれないのです。監督として契約できれば収入的に困る事はないですが、多くの場合で長期契約ではないことや、監督としての手腕を発揮出来なければ、継続しての契約はあり得ません。想像以上に狭き門なんですね。
同じくコーチや球団スタッフとしての人数にも当然限界があります。引退していく選手全ての面倒を見られるわけではないんですね。
さらに、多いと予想していた解説者も、実際になる人の割合は、全体の3%前後と非常に少ないものでした。理由として、解説者1本で生活していこうと考えるひとがまず少ないこと。これは、例えば飲食店をしながらでもスポットでできる仕事です。
兼業になる理由としては、プロ野球の地上波放送などが全盛期に比べ減った事や、当時に比べ報酬がとても減った事が一因だと考えられます。
さらに、需要と供給の関係もあると思います。
解説者も監督同様、枠は限られていますからその椅子の倍率は高いです。定年もなく、需要があれば何歳でもオファーがきますから、倍率は上がる一方です。そこだけで食べていこうと思うひとが少ないのでしょうね。
また、プロ野球では無い、独立リーグや社会人野球など、野球関連の道に進む選手も毎年25%前後います。
独立リーグはそのリーグでのプロとなりますが、運営や資金面でもプロ野球には大きく劣ってしまうため、当然収入的にも大幅な減額となってしまいます。独立リーグだけで生計を立てていくのは困難に等しいと言えるでしょう。
こうしてみると、野球に関わる仕事を継続していけて、なおかつある程度の収入を得るというのはなかなか容易でないことがわかります。
一方で社会人野球は野球に関わるとはいえ、プロではありませんし選手としての報酬もありません。あくまで企業の一社員として雇用され、他の社員と同様で職務をこなすことで収入を得ています。
正社員として雇用されていれば、社会人野球での成績が給与に影響を与えることもありません。チームを抜けてもそれを理由に解雇されることもないのです。
そして、一般企業に就職または自営を選択した選手を合わせても、毎年15%〜20%でした。一般企業への就職という選択をする選手が少ないんですね。
自営に至っては、1人〜2人程度にとどまりました。野球選手は引退後、飲食店を経営しているイメージがあったのでこれは意外でした。
就職率が低いのはナゼなんでしょうか。そこまで切迫した金銭状況ではないから?なんて考えていたら、興味深いものを見つけました。
野球選手のセカンドキャリアを応援する イーキャリア NEXT FIELD

イーキャリア NEXT FIELDって聞いたことありますか? これは、イーキャリア という転職サイトを運営するソフトバンクグループが、プロ野球を引退した選手のセカンドキャリアをサポートするために立ち上げたものです。
引退から5年以内・引退してからの転職が2回以内という条件はありますが、所属していた球団関係なく、プロ野球を引退した選手はサポートを受けることができます。
どうしてこんなサポートが必要なのでしょうか?
これはプロ野球に限った話ではありませんが、アスリートとして活躍している選手は幼少の頃から真剣にプロを目指して努力してきた人達がほとんどです。
先ほどの友人も例外ではなく、2歳の頃からモータースポーツを真剣にやっていました。学校がお休みの日は毎週欠かさず練習に行くため、ちびっ子が大好きな戦隊系テレビや日曜日の国民的アニメも見たことがほとんどないそうです。
そうやって、小さい頃から色々なものを犠牲にしてプロになる為、アスリート選手たちはその世界以外を知らない人達がとても多いんですね。つまりそれは、社会人として働く為の知識や手段を知らないという事です。
先ほど、「一般企業への就職率が低いのはナゼなんだろう」と書きましたが、その背景には「仕事はしたい。でもどうしていいのか分からない。」という問題があったんですね。
これはプレーするスポーツが「マイナーだから」とか「メジャーだから」とかいうのとは関係なく、ある世界で頂点を目指している人の多くが抱える問題と言えるでしょう。
そういったことを少しでも解消するために、プロ野球では現役引退した選手と、そんな選手たちを採用したい企業との架け橋になろうとできたのが、このイーキャリア NEXT FIELDなんですね。
参画企業は多種多様で、自動車メーカーや建設会社、保険会社、不動産業やアパレルメーカー、電気屋さんなどの他、静岡県警や警視庁の名前もあるのには驚きです。
また、ソフトバンクグループと聞いてお気付きの人も多いでしょうが、プロ野球の球団、ソフトバンクホークスを運営するあのソフトバンクです。自分たちが抱える問題に、自分たちで取り組む。簡単なようでなかなかできない事ですよね。
それだけ選手としての価値だけでなく、彼らの人生を真剣に考えているというのはとても素晴らしいと思いました。
まとめ

今回は野球選手が引退した後のセカンドキャリアについて見ていきました。華やかに見える世界の裏側には、意外と厳しい現実がある事や、大きな問題点があることもわかりました。
そして、その問題に真剣に向き合おうとする姿もありました。
現役時代は桁違いの収入を得られるとしても、野球だけをがむしゃらにやってきたがために、その後の人生に苦労するというのにはなかなかの衝撃を受けました。
プロ野球選手は、なりたいと憧れる子供も多い職業ですから、そんな子供たちにほんとうの意味で夢を与えられる職業であってほしいですね。
- 引退後もプロ野球界に関わって仕事をしていくのは、狭き門であった
- 会社員として第2の人生を送るには、これまで多くの事を犠牲にしてきたが故の問題が多くあった
- その問題解消のため、イーキャリア NEXTFIELDという就職支援があった


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