転職回数が多いことを懸念し過ぎてネガティブな自己PRになっていませんか?
私自身8回も転職を繰り返している身なので、履歴書や面接で実際に自己PRをする際に後ろめたさのようなものが押し寄せてきた経験があります。
そんな状態で不安を抱えている人も、そうでない人にも、採用の確率をグッと上げることのできるコツを伝授したいと思います。
転職を繰り返し、その度に色々と調べまくったからこそ断言できることがあります。それは、自己PRの仕方を見直すことで採用の率が確実に上昇しますよ!ってことです。
自己PRには転職をスムーズに進めるためのコツがあるんです。それを知らないと、平凡で他の応募者との差別化がされず採用にも繋がりません。
今回は『自己PRと自己紹介の違い』から『転職が多い人の自己PRの考え方』。さらに『企業から見た転職回数が多いと思う回数と、印象』『自己PRで意識したいポイント』についてまとめています。
自己PRは面接に合格するための最大の見せ場だということを強く意識して、自分を際立たせる自己PRの仕方を学びましょう。
Contents
自己紹介と自己PRの違い

就活で必ず尋ねられる事項として、『自己紹介』と『自己PR』がありますが、その役割の違いを知っていますか?
えっ、自己紹介は名前とか伝えて、自己PRは特技とか話すやつじゃないの?と、やんわりとしか私は頭に浮かびませんでした。
しかし、この二つそれぞれの役割をしっかりと理解していると、自分の伝えたいことを整理しやすくなるのです。そこを踏まえて考えた回答はぼんやりと考えたものよりも何十倍も魅力的なものになります。
自己紹介とは
自己紹介とは、自分のことを分かりやすく簡潔に相手に伝える事を意味します。
自己紹介の効果とすると、導入として話ができることでその先の面接を進める際の緊張を解すことができ、滞りなく展開を進めることができるって事です。
大抵、面接の冒頭に自己紹介をするように求められますよね。その時には挨拶をした後に名前を名乗り、今までの経歴を説明できればOKです。
自己PRとは
自己PRとは簡単に言うと、自分を相手に売り込み、理解され認められることを意味します。
ただ自分の事を紹介するのではなく、「私を採用してくれたらこんなメリットがありますよ。」「入社できた暁には、今までの経験を踏まえてこんな活躍ができます。」といった、採用担当者からの評価に直接関わってくる内容でないと、自己PRとしては不十分です。
これまでの経験を通して得た自分のアピールポイントや仕事に対してのこだわりを具体的な成果やエピソードと共に伝えます。
自己PRとはなんのためにある?

そもそも、なんのために自己PRをするのでしょうか。
答えは簡単。企業の希望と応募者の人物像の擦り合わせのためです。
企業は事業を通し利益を出すことを望んでいます。なので採用する人材も『会社に貢献し、利益を生んでくれる人材』を探しているのです。
採用担当者は自己PRから、その人の長所や考え方、物事への取り組み方を把握して、採用した場合しっかりと活躍してくれる人物かを見ているってことなんですね。
転職回数が多い場合の自己PRの考え方

転職経験が多いと、つい弱気になりますよね。私も既に8回もの転職を経験している身ですから、気遅れしてしまうその気持ちは痛いほど分かります。
けど「それぞれの経験を積んだからこそ、今回の転職に踏み切れたんだ」という感じの自己PRをすることで転職回数の多さもカバーでき、むしろプラスに持っていくことが可能になります。
ではここで、”気を付けるべきポイントやフォローするべき所””転職をしたからこそ強みに出来る部分”の考え方を紹介します。
•組織適応力を強めにアピールし、人間性に問題ないと示す
•言い訳にならないように注意する
•それぞれの会社で経験を積んだことで得たものを示す
ザッと書くとこんな感じです。
当然ながら、転職の回数が多い時企業側が懸念するのは「せっかく入社しても、嫌なことがあるとすぐに辞められてしまうのでは?」という部分だと思います。
特に転職した理由が統一性がなかった場合や、キャリアビジョンに一貫性がないと、疑いの目が強くなるのも頷けます。
まずは企業からの不安を解消できる説明をすることを最初に行います。
具体的には転職をして経験を積んだからこそできる貢献や、自分のキャリアビジョンと企業の仕事内容や考えが一致していることを伝え、採用担当者に今後活躍している自分の姿をイメージさせることが大切です。
経験上、人間関係を構築することが苦手なのでは?と懸念されたこともあったので、そのあたりは問題なく良好に築けることをアピールするのも忘れてはいけません。
しかし反省すべき点はしっかりと反省していることを示す必要があります。誰でも「明らかに自分が悪いでしょ」ってことを人や会社のせいにしている人間と一緒に働きたいとは思わないと思います。
自分の見通しの甘さが原因となった事柄に関しては、逃げ出さずに反省の気持ちを表さなければいけません。
面接と書類で自己PRの内容が変わる

面接と書類の自己PR内容は同じものだと思ってませんか?実はそれ、大きな間違いなんです。
それぞれのチェックすべきポイントを抑えて採用をゲットしましょう。
書類での自己PR
まず先に伝えたいことは、書類の自己PRの場合とにかく文章を短く書くことです。
想像してみてください。
採用担当者は毎日数多くの履歴書に目を通します。文章が長いってだけで読まれないなんてことも実際にあります。
アピールポイントを一生懸命書いたのにヒドイ!と思うでしょうが、職務に関する自分の強みをなるべく簡潔に書くことを意識してみましょう。
面接での自己PR
面接での自己PRの場合は自分だけのエピソードを語ることを意識しましょう。
話すときには抽象的な話は分かりづらいので、具合的なエピソードを交えてPRを行うのがめちゃくちゃ効果的なんです。
たとえば営業職を希望している場合に、長所として行動力をエピソードと共にアピールするならこんな感じになります。
私の長所は行動力があるところです。1件でも多くの取引先に足を運ぶことを心掛け、取引先の現状把握やアフターフォローを徹底して参りました。
その結果、いち早くニーズに気づいて新規提案や受注ができたり、関連会社や他部署の担当者を紹介してもらい新規開拓につながったことで、2年連続対予算120%を達成することができました。御社でも行動力を生かして、営業活動に取り組んで参ります。
引用:マイナビ転職
このように具体的にアピールすることで「長所である行動力を活かしてどのように活躍してくれるのか?」と、入社後の姿をイメージしやすくなります。
企業が面接で特に重要視しているポイントとは?
企業が特に重要視しているポイントをグラフでまとめたものがあるのでご覧ください。

引用:en転職
これらを踏まえて自己PRを考え対策することで、スムーズに面接を進めることができますよ。
企業から見た”転職回数が多い人”の印象とは

では実際に企業からは転職回数の多い我々のような人材はどのように見えているのでしょうか。
数ある企業の中から、人事担当者の方に「転職回数が多い」と感じる回数と転職回数が多い人のイメージは?と尋ねたところ、思っていた以上に前向きな回答が返ってきました。
実際の人事を管理する立場の人の声を聞けると、かなり安心できるしモチベーションも上がりますよね!
GMOインターネット株式会社
20代は3回、30代は5回以上で多いと感じます。営業系やエンジニア系の職種で、転職回数の多い方が応募されるケースがあります。年齢によりますが、それぞれの就業期間が長い場合は「さまざまな業務経験を積んでいるな」、短い場合は「腰を落ち着けて仕事に取り組む意識がないのかな」と感じます。
しかし、面接で退職理由について質問するので、きちんと説明していただければ、マイナスに評価することはありません。
引用:マイナビ転職
心強い回答です。先ほども書きましたが、はぐらかしたりするのは絶対にオススメできません。
反省すべき点は反省し、どのように改善するかを示すことが採用への第一歩となります。
日本マクドナルド株式会社
20代は3回、30代は3〜4回で「転職回数が多い」という印象を持ちます。しかし、書類選考の段階では、先入観を極力抱かないようにしています。最も確認したい大切な点は、転職に臨む姿勢。「なぜ転職したのか?」という理由はもちろん、ブランク期間があった人には、「その間は何をしていたか」について、詳しく確認するようにしています。
引用:マイナビ転職
こちらも安心できる結果となりました。
転職回数が多いという時点で書類選考で弾かれてしまうことは悲しくも現実にありますが、先入観を抱かず前向きに話を聞いてくれる企業もあることを知るとチャレンジ精神やモチベーションに火が付きますよね。
自己PRのコツを徹底深堀

前もってコツを知っておくことで、面接本番への対策ができます。
ポイントを把握しているのとしていないのとでは、天と地の差がでる事は間違いありませんので、一度のみならず何度でも目を通すことをオススメします。
自己PRをする際のポイント
より効果的な自己PRにするためのポイントを紹介します。
アピールポイントをは多すぎない方が良い
自己PRをするとき、アピールしたい気持ちが強くなりすぎて項目が多くなりすぎてしまうことがあります。実は私もやらかしたことがあるんですが、良く見せようと思うあまりにあれもこれもと自分のアピールポイントを引っ張り出して最終的には「結局何が言いたかったんだ?」となってしまうパターンです。
逆効果になってしまっては、せっかく内容を考えても残念な結果になってしまいます。
アピールポイントなどの強みは多くても2つまでに絞って伝えましょう。そうすることで”ここぞという強み”を印象付けることが出来ますよ!
企業が求めている人物像を把握し理解する
HPや求人の概要欄をしっかりと確認して、企業の求めている人物像を理解しましょう。
例えば企業が『何事も慎重に考えることができ、行動も考えた上で行う』人材を欲しているとして、「私の長所は、考えるよりもまず行動!という活発なところです」とアピールしてしまっては、当然逆効果になります。
重要なのは、まず企業が望む人材を把握し理解することです。それを理解することで面接の際にも採用担当者から「おっ、弊社の事をちゃんと分かっているな。」と一目置かれ、ほかの応募者と差をつけることが叶うのです。
一番の困難にぶつかったときの行動や考えたこと、その時に学べたことをアピールする
仕事は課題や納期など、様々な困難がありますよね。そんな時、それらを前にしても諦めずに解決しようと考えて取り組み、ノウハウを蓄積しなければなりません。
自己PRも同じように、エピソードについて話すときには困難にぶつかったときの行動や考えたこと、その経験を通して学べたものを述べるようにしましょう。
採用担当者は課題や困難に直面したときの姿勢や、そこでどんなことを学べるのかを聞くことで、入社した際にも活躍してくれるかを見極めています。
自己PRで気を付けるべきポイント
さきほど転職が多い場合の気を付けるべきポイントについてお話ししましたが、今度は自己PR全体で気を付けるべきポイントをご紹介します。
より効果的な内容の自己PRにするために、以下のポイントを気を付けて本番に挑んでください。
自己PRは重要度が高い項目ですので、いろいろな角度から考え確認してアップデートすることがとても大切です。
長所と短所は紙一重であることを理解する
私の短所は、かなりの心配性で、何かするときにはついビビッて慎重になりすぎてしまうことです。けどこれって、裏を返してみると”リスクを想定した上で計画的な行動をとることが出来る”という長所とも言えます。
短所は長所にもなりうり、長所もまた短所になりうるという話です。
なので自己PRをスムーズに進ませるためにも、自己PRで長所と短所について語る際には長所と短所を同じようなものに寄せるのがコツですよ。
自分を客観的に見た評価や評判も伝える
突然ですが、何かを買い物するときになにもクチコミや評判の知れないものを買うのって、なんか不安じゃないですか?
私はそんなところも結構心配性なので、つい周りの人のクチコミやネットでのレポートを探したりします。
実は、自己PRでも同じことが言えるのです。
自己PRで長所を語る際は「私の長所は〇〇な所だと思います」ではなく、「周囲の人からも〇〇だと言われます」と付け加えることで、客観的な評価や評判を盛り込むことができ、その信憑性を高めることができます。一緒に具体的エピソードを伝えることができれば更に効果的なアピールになりますよ!
履歴書と面接での矛盾が無いように意識する
次に気を付けるべきポイントは、履歴書に書いた自己PRと面接で話す自己PRに矛盾が生まれないようにすることです。
履歴書と面接での発言が大きく違っていると、採用担当者に「この人はその場を取りつくろうために、嘘を言ってるんじゃないか?」と疑われ、悪いイメージを与えてしまいます。
なので両方の内容に矛盾がないように、前もって準備をしておくことが大切です。その場しのぎの軽はずみな発言は避けるようにしましょう。
積極性を前面に出し過ぎて自慢話になってはいけない
積極的に自分の良い部分をアピールしようとし過ぎて、自慢話になってしまうのも注意したいポイントです。
どんなことを話すにしても、強く言いすぎると自慢に聞こえやすいです。とはいえ積極性が弱すぎてもいけませんし、その辺りはめちゃくちゃ難しい塩梅だと思います。
言い方によって自慢話に聞こえるものでも、どこを強調して伝えるかを考えると、相手に嫌な気を与えずに良い印象で受け入れてもらえるので、意識付けをしっかり行いましょう。
林先生の本気授業〜たった50文字の自己PR〜
個人的に林先生のお話は分かりやすくて好きです。そんな林先生が自己PRについて本気で授業してくれている動画がありました。
内容は、出演者が50文字で作った自己PR文を林先生が添削するというもの。林先生に学ぶ、短くても質の高い自己PRのポイントをいくつかピックアップしてみました。
- 最もアピールしたいことは、「why?(なぜ?)」という質問を投げかけて、深堀する
- 5W1H(いつ、どこで、誰が、なぜ、何を、どんな)を入れると明確に伝わりやすい
- 数字を入れると説得力が増す
- アピールしたいことを詰めすぎると、一つ一つの要素が弱くなる
- 他人からの評価を自己PRに入れる
上でご紹介したのは大事なポイントのほんの一部です。面接とはまた違うかもしれませんが、自己PRする時に必要なものとそうじゃないものの考え方を林先生が的確に教えてくれます!転職活動中の方、これから転職を始める方には必見の内容ですよ!
自己PRを一分間スピーチ

数ある面接の中では、自己PRに制限時間を設けるようなものもあります。その代表的な時間が1分です。
以前私も面接で面接官に「では、1分間で自己PRをスピーチしてください」と言われた時、冷や汗を尋常じゃなくかいた苦い過去があります。当時の私は頭の中でなにかと自己PRを考えてはいたものの、”1分間にまとめる“なんてことを意識したことが無かったんですね。
ぶっつけ本番でまとめあげた1分間の自己PRはどんな物だったか、焦りすぎてまったく覚えてません(笑)
そんな事態を避ける為にも、端的かつ効果的に伝える自己PRの仕方を前もって対策しておく必要があります。具体的には、1分を文字にすると約300文字程度ということで、テキストで用意する場合300文字を目安にしておくといいと思います。
良い感じにまとまった文でも、300文字を大幅にオーバーする分量になった場合は収まるように削れる箇所はないかを一度考えてみてください。
話をするスピードで大体時間を調節するのも一つの手ですが、本番で時間を気にして早口になるのも内容が伝わりづらくて逆効果になってしまうので、適度な分量であらかじめ準備しておくことを心がけましょう。
まとめ

いかがだったでしょうか。今回は自己PRに特化した考え方のコツの紹介を致しました。
ポイントのおさらいはこちら。
•組織適応力を強めにアピールし、人間性に問題ないと示す
•言い訳にならないように注意する
•それぞれの会社で経験を積んだことで得たものを示す
•企業が求めている人物像を把握し理解する
•一番の困難にぶつかったときの行動や考えたこと、その時に学べたことをアピールする
•長所と短所は紙一重であることを理解する
•自分を客観的に見た評価や評判も伝える
•履歴書と面接での矛盾が無いように意識する
•積極性を前面に出し過ぎて自慢話になってはいけない
以上です。
何度もお伝えしましたが、自己PRは採用を勝ち取るためにとっても重要な部分です。
「こんなもんでいいかな?」と投げやりにせず、気にするべきポイントをしっかり抑えて確実に採用率を上げられるように頑張っていきましょう。


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