先日、高校の同窓会に参加しました。
懐かしい昔の友人たちと再会できて楽しかったです。
授業中は寝てばかり。サッカー部に所属。ポジションはフォワードで我が道をひたすら行くタイプだった友人の流川。
同窓会で連絡先を交換してから数日後、早速連絡がありました。





友人の流川は面接の自己紹介に苦戦しているようです。
私自身、8回の転職で自己紹介には悩まされてきました。面接官から「それでは簡単に自己紹介をお願いします」と言われると心臓がドキドキしてしまう。自分の経歴を一生懸命説明してみるものの、言いたいことが言えてない。煮えきらない気持ちで毎回面接を受けていました。
「どうしよう。やっぱりもう転職は無理なのかな。妻に合わせる顔がない。」
当時の私は絶望の淵にいました。
それもそのはず、転職エージェントを利用するまでの私は自己紹介の目的すら理解していなかったのです。もっと言えば、面接官と会話のキャッチボールすらできていなかった。これじゃ採用されないよな、と今になって思います。
あなたは面接での自己紹介に悩んでいませんか?
転職回数が多かったり、職歴が短いことを気にしていませんか?
この記事では、転職回数が多い人でも対応できるよう自己紹介のポイントを解説しています。
こんな方におすすめ
- 転職回数がかさんで面接がうまくいかない人
- 面接での自己紹介に苦手意識を持っている人
- 自己紹介の例文を読みたい人
Contents
自己紹介はなぜ面接で求められるの?

自己紹介はほとんどの場合、面接の冒頭に求められます。そもそもなぜ、面接で自己紹介を求められるのでしょうか?
面接官も人間です。「今日はどんな人が来るのだろう」と多少の緊張感を持って面接に臨んでいて、応募者がどんな人なのか率直に知りたいと思っています。
面接官は応募者本人の自己紹介を通して、エントリーシートや履歴書ではわからない雰囲気や第一印象を知ることができます。話し方や表情から明るくはつらつとしているのか、落ち着いているのか、話を要約できるのかなどを見ています。
応募者の人物像を知ることで、その後の話をどう掘り下げていくか概要を理解したいという意図が面接官にあります。言い換えると、自己紹介がスムーズにできればその後の志望動機や自己PRを伝えやすくなります。
一緒にしてない?自己紹介と自己PRは分けて考える

突然ですが、自己紹介と自己PRの違いをご存知ですか?
自己紹介と自己PRは別ものであり、目的も違います。簡単に言うと下記になります。
自己PR・・・自分の魅力や強みを伝えるアピールタイム
転職エージェントから私も指摘されたことなのですが、自己紹介を求められているのに自己PRをしてしまう間違いはよくあるそうです。

面接官からすると唐突に感じる上、質問の意図を理解していないと思われてしまいます。繰り返しになりますが自己紹介は挨拶タイム、自己PRはアピールタイムと分けて考えましょう。
自己紹介と自己PRの違いについては以下の記事でも詳しく書いています。
あわせて自己PR対策も解説していますので参考にしてみてくださいね。
自己紹介のポイント


スムーズな自己紹介をするにはいくつかのポイントがあります。順番に見ていきましょう。
自己紹介=挨拶タイム
少々精神論っぽくなりますが、アピールしなくちゃ!と気構えるのではなく「はじめまして○○と申します。私、こういう者です」と挨拶をして、コミュニケーションのきっかけをつくる時間と考えましょう。
内容のポイントは後述しますが、面接の機会をいただけたことの感謝の気持ちを持って、好印象が残るように意識しましょう。
- 明るい表情で話す
- ゆっくり落ち着いて話す
- 大きな声でハッキリと話す
- 面接官の顔を見ながら話す
自己紹介の所要時間は1分程度
自己紹介の所要時間は指定がなければ1分程度、300文字ぐらいが目安です。簡潔でOKです。長ければいいというものではありません。
え、1分しかないの?と思うかもしれませんが、案外多くの内容を話せるものです。
原稿を用意して、実際に読み上げる練習をしましょう。1分に含められる情報量と、時間の感覚をつかむことができます。
面接によっては「3分で自己紹介をしてください」と長めに時間を設定してくることもあります。
その場合もベースは1分自己紹介に置き、内容の肉付けをしていきます。
自己紹介テンプレートを覚えよう
自己紹介用の原稿を作って丸暗記しても、いざ面接となると棒読みになったり、原稿をど忘れして頭が真っ白になってしまうことがあります。
自信を持って自己紹介できるようになるために、私が転職面接で使っている自己紹介用のテンプレートとその利用手順を紹介します。
時期や期間、実績を表す数字を入れるよう意識する
- 「本日は貴重なお時間ありがとうございます」
- 名前
- 年齢
- 【省略可】最終学歴
- 卒業してから今までの経歴(職務経歴)
- 修得したスキル・学んだこと
- 【省略可】前職の入社動機、退職理由
- 現在の転職活動の軸(または応募先企業に興味を持ったポイント)
- 「よろしくお願いします」
テンプレートを使って、1分間300文字程度の自己紹介を書いてみました。
転職太郎と申します。年齢は30歳です。簡単にですが私の自己紹介をさせていただきます。
2010年より8年間、3社の会社でスマホのゲームアプリ開発を担当しました。使用言語はUnity、Ruby、Pythonです。
現職では開発チームリーダーとしてクライアントとの調整も行っています。毎年年間で4本〜5本のアプリリリースに携わり達成感はあるのですが、開発の分野だけではなく、上流の企画から携わりたいという思いが強くなりました。
これまでのゲーム業界とは異なりますが、より市場規模の大きい業界にチャレンジしたく御社に応募いたしました。改めまして、どうぞよろしくお願いいたします。
注意点としては、エントリーシートや履歴書と食い違った話をしないことです。真実味が薄れてしまい、信憑性がなくなってしまいます。
面接の自己紹介では仕事以外の趣味や出身地、関心事を言う必要はありません。(仕事に関わるキーワードであれば触れてもOKです)
面接官が知りたいのは、あくまで「仕事」に関する自己紹介です。職務経歴や自己PRは入れたとしても触れる程度にして、詳細は面接中の会話に盛り込んでいきましょう。
テンプレートを使って原稿を作ったあとは、以下の手順で読み上げ練習を行ってみましょう。
- テンプレートを利用して原稿を作る
- 何度も原稿を読んで練習する
- 原稿ではなくテンプレートだけ見て自己紹介できるよう練習する
- テンプレートを見なくても自己紹介できるようになる(ゴール)
過去〜現在〜未来のストーリーと一貫性を意識する
1分バージョン、3分バージョンどちらにも言えることですが、過去・現在・未来の時系列に沿ってストーリーを構成した自己紹介にすると面接官に伝わりやすいです。先程の1分バージョン自己紹介の例をもう一度見てみましょう。
転職太郎と申します。年齢は30歳です。簡単にですが私の自己紹介をさせていただきます。
2010年より8年間、3社の会社でスマホのゲームアプリ開発を担当しました。使用言語はUnity、Ruby、Pythonです。【→過去:自分は何をやってきたのか】
現職では開発チームリーダーとしてクライアントとの調整も行っています。毎年年間で4本〜5本のアプリリリースに携わり達成感はあるのですが、【→現在:自分の強み、その根拠】
開発の分野だけではなく、上流工程から携わりたいという思いが強くなりました。
これまでのゲーム業界とは異なりますが、より市場規模の大きい業界で企画職にチャレンジしたく御社に応募いたしました。【→未来:この会社でやりたいこと】
改めまして、どうぞよろしくお願いいたします。
上記のように過去→現在→未来の順でストーリーが仕立てられていれば、3分バージョンにも応用ができます。3分の場合は、テンプレート項目4〜7のボリュームを増やして肉付けしましょう。
注意点としてストーリーに一貫性があるかどうか、前後関係が矛盾していないかどうかを確認してください。一貫性がないと「場当たり的に仕事を選んできた、行き当たりばったりな人」という印象を面接官に与えてしまいます。
自己紹介のOK事例とNG事例が紹介された5分程度の動画です。時間のある人はこれまでの解説を踏まえて見てみてください。
YouTube動画:転職面接「自己紹介・自己PR」の事例とポイントその1 – Career Rules
転職回数が多い場合の自己紹介例文



例文1:キャリアに一貫性がない場合
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
転職花子と申します。年齢は30歳です。
面接大学の経営学部を卒業後、約8年間の間に事務職、アパレルの販売員、ウェディングプランナーをなどを経験しました。職種や業種などは異なるのですが、私の中では相手とコミュニケーションを取り、相手のサポート役に徹するということを大切にしながら仕事に携わってきました。
大学在学中から保育関係の仕事に興味は持っていたのですが、違う仕事に就くことで本当にやりたい仕事を認識することができ保育士の資格を取得しました。これまでに培ったサポート力を活かし、子供たちの役に立ちたいと思い応募させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
職業に一貫性がない場合、各々の仕事を選んだ自分の気持ちの共通点を見つめ直してみましょう。職種や業種は違っても、転職の背景には自分の軸となる想いが隠れているはずです。また、一貫性のないキャリアだからこそ培われたスキルや能力を振り返ってみましょう。
回り道をしたからこそわかることってありますよね。職を転々としてきたことを負い目に感じるのではなく、悩みながらも職歴を重ねてきた結果、今後どうしていきたいかを素直に語った方が面接官の心に刺さります。
例文2:転職回数が多くて何を話せばいいか悩む
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。
転職次郎と申します。年齢は33歳です。
これまで大手通信会社のインフラ構築、システム会社でのポータルサイト設計など様々な業務経験を積んできました。2012年より5年間携わった大手通信会社のインフラ構築業務では契約情報10万件のデータベース化を進めて業務効率化を図ったり、困難な状況でも冷静に社内外との交渉を行うことで調整力が身につきました。また多くの現場を経験することでいち早く環境に適応し、的確な業務分担を行える能力も得られました。
今後はインフラ構築業務の専門性を高めつつ、マネジメントスキルを向上させたく御社に応募いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
ズバリ一言。これまでの職務経歴は、全部言わなくて大丈夫です。
これまでの経験からどういうスキル・能力を身につけたのかを説明できればOKです。
面接官はあなたがどこの会社で何年働いていて、何をしていてということを細かく知りたいのではなく、あなたがどんなスキルを持っていて、自社にどう貢献してくれそうかを知りたいのです。
「応募する職種に関することで売りになる経歴」にスポットを当てて話しましょう。ストーリーに一貫性を持たせることができます。
おわりに
面接の自己紹介は事前に準備をしておけるので、テンプレートを活用すれば好印象を与える自己紹介が可能です。ところが転職回数が多いことを引け目に感じていると、必要以上に話してしまい、弁解になってしまいがちです。
短所は長所になるとはよく言ったものです。転職回数が多いことを長所にとらえるよう意識しましょう。今回は自己紹介についての記事だったので詳しく触れませんが、転職回数が多いことで得られた経験やスキルを強みに、自己PRにつながっていく自己紹介ができれば鬼に金棒です。
- 変化に対応できる適応力がある
- 好奇心が強い
- 迷ったらやってみることを選ぶ行動力がある
- 物事を多角的に見ることができる など
自己PR対策の解説も読みたい人はこちらも参考にしてみてください。
どうしても自己分析がうまくいかない、自分で研究するのはキツイと感じたら、転職エージェントを利用してみましょう。客観的な意見やアドバイスをくれるので、あなたの気づかなかった強みが発見できるはずです。あなたの転職をサポートしてくれますよ。


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