会社を辞めたい、いっそクビになりたい。クビになりたくはないけれども、クビになりそうだ。ということがあるでしょう。なかなか思うようにはならないものですね。しかし、より良い選択をした仕事につくには、一呼吸して焦らないで考えていきましょう。
会社を辞めたいと思う時には、既にストレスは溜まり溜まって、冷静には判断ができず、焦って間違った選択をしてしまうかもしれません。それは、喧嘩して感情的になってしまい、思ってもないことを口走ってしまうことに似てるかもしれません。
クビになりたいと思っても、無鉄砲に行動しないで、あらかじめクビになるメリットとデメリット知って、クビになろうとするのではなく、別の方法はないか考えていきましょう。
また意に反してクビになりそうになりそうなとき、正当な理由でのクビなのか、クビにされないですむのではないかを知って、悔いることないようにしましょう。
長い人生の途中で運が悪いと思ってしまう時もあるでしょう。しかし、そこでの逆境に負けず勇気を出して不運に立ち向かっていきましょう。
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クビ(解雇)と辞職の違い

会社の退職には2種類あります。
- クビ(解雇)といわれる会社の都合による退職
- 辞職といわれる自分の都合による退職
失業保険の開始される日、給付される時期が異なってきますので、退職で失敗しないよう、クビ(会社都合による退職)と辞職(自分の都合による退職)の違いをわかっておきましょうね。
クビと解雇は同意語です。解雇は丁寧な言葉になり、クビは口語です。クビ(解雇)は雇う側が労働の契約を終わらせることです。
クビ(会社の都合による退職)とは
経営の悪化により人員整理リストラされてしまうこと、会社が倒産するなどの理由で契約を切られ退職になることです。場合により早期退職の制度がありますが、希望によって退職したとしてもクビ(解雇)ということになります。
決まりを破ったうえで、懲戒解雇になることは、もちろんクビ(解雇)ということになりますね。
クビ(解雇)には3種類あります。それぞれの解雇には法的な規制があり、注意すべきことが多くあります。よく考えて受けとめましょう。
- 整理解雇…人員整理
- 普通解雇…会社都合
- 懲戒解雇…規律違反した場合
懲戒解雇は懲戒処分として最も重くなります。少し軽い処分で不祥事をおこしたり、規律を守らなかったような場合に退職を促す処分は諭旨解雇です。諭旨解雇は会社と雇われる側と共に納得した上で解雇させる処分になります。処分になる雇われる者の将来のために懲戒解雇を避けた温情措置としての解雇となります。
辞職(自己都合退職)とは
自分の都合(転職したい、結婚や、妊娠、出産など)で退職を希望して退職することです。依願退職といわれます。依願退職は、雇う側と雇われる側ての両者の合意があって退職となります。
クビ(会社都合の退職)になりたいと思ったときどうする?

多くの人は、仕事をしていると、仕事上の悩みを抱え、人間関係に悩み、このままでいいのかなという思い、将来の不安などがでてくるような経験はあるでしょう。しかし、退職したいとはなかなか伝えられず、退職届を出すことはハードルが高いような気がして、いっそのことクビにしてくれないかなと思うこともあるでしょう。
クビになるために、率先して無断欠勤する、仕事をさぼる、ミスを繰り返す、上司に嫌われるように仕向ける、副業禁止にもかかわらず副業をするなどの手段がありそうです。しかし、そのようなやり方は好ましくないですね。また迷惑はかけたくないですよね。
また、一般的には会社都合でクビになると、その後のことを考えると仕事ができない人だと思われるかもしれません。他にも損してしまうかもしれません。
だからといってクビになりたいと思うほど、今の仕事は嫌になっているのに、どうしたらよいかわからず、じっと耐えるのも、心身ともにまいってしまいますね。
クビになりたいと思うくらいに辛いときには、どうしたらよいのかみていきましょう。
心の内を話す
親しい間柄の親や目上の人などに心のうちをきいてもらうだけでも、ずいぶんストレスは軽減されますよ。話して、助言してもらったり、経験話をきいたり、共感できることがあると必ず気持ちは軽くなります。リラックスして話してみましょう。
電話相談
知ってる人には言いたくないということもあるでしょう。そんなときには厚生労働省管轄の相談窓口があります。解雇、理不尽な配置転換、低賃金、いじめ、パワハラ、セクハラなど全ての仕事に問題を専門家と面談か電話で相談できます。総合労働相談コーナー(厚生労働省)
労働問題に限らず24時間体制で電話やSNSで悩み相談できる窓口もあります。絶対に1人で抱え込まないで、気軽に相談してみましょう。相談窓口(厚生労働省)
転職の相談をしていく
転職を見据えていくことは、きっと前向きになれることでしょう。キャリアアドバイザーへ無料相談もできます。電話相談は無料で利用できますから、気軽に相談してみましょう。わざわざ専門機関にまで出向かずにすみ、顔合わせる必要もないので、緊張しないで相談してみましょう。
辞職を検討する
冷静に考えても、どうしても辞めたい場合は、クビではなく、都合による退職をえらびましょう。
辞めると決めてすぐに、いきなり辞職届出すのではありません。辞めたい意思を1カ月半~2カ月前に上司に相談するという形で伝えるのがマナーです。
直接、社長や部長に話したのでは直属の上司の管理能力がないとされます。非常識になります。上司に「ちょっと、ご相談があるのですが…」という形でもちかけてみてはどうでしょう。先に同期や後輩に話すのトラブルになりかねませんから、やめときましょう。
上司から辞職の了解をもらえたあとは、後任、退職時期などを部長や社長と決めていくことになるでしょう。この時点で辞職が正式に決まることになります。正式に辞めることが決まるまでは周りの人たちに辞職することは言わない方がよいでしょう。
強い意志を持っ
辞めると強い意志を固めておくていないと、引き留められ、心が揺らいでしまい辞めないかもしれません。また、一度辞めたいと伝えてしまうと、会社で気まずい状態にもなるかもしれません。辞職を伝える前には、強い意志を持って自分のキャリアップを目標にして、よく考えて、辞めるようにしましょうね。
不平、不満があるからといった一瞬の感情で辞めてしまわないようにしましょう。
退職願を出すタイミング
会社が退職を了承した後に出します。退職日の1カ月前までに提出するのがよいでしょう。辞めたいという意志をつたえるのに、ドラマでよくあるように早々に退職願を出しても正式に決まったわけではないので、受けとってもらえない可能性があります。
退職理由
円満退職にするには個人的な理由て辞めるとするのがいいでしょう。辞めたい理由にはもちろん不平不満があるのでしょう。しかし、辞めるのにどんな理由があろうとも悪く言ってしまっては円満退職にならないですよね。また、上司は不満があるなら違う部署に異動させるか、給料を上げてあげるからなどと言って、引き留めるかもしれません。
会社に残ってる人々の心境を考えても、不平不満を理由に辞めるのはよくないですね。やりたい仕事がある、違う世界をみてみたいなどといった、前向きで理解してもらえるように伝えましょう。
退職時期
退職の意志を伝えて2週間経てば、法律上は辞めることは可能です。しかし会社の就業規則で1カ月前に申し出る等の規定があることが多いでしょう。その場合には就業規則を守りましょう。
また有給休暇はやるべきことを終えてから、取るようにしたいですね。ボーナスの支給額が決定してすぐに退職したい旨を伝えると、計画的にボーナスもらって退職すると思われるかもしれません。
退職代行サービスを利用する

辞職をなかなか言い出せない場合には退職代行サービスがあります。よく考えた上で利用してみてはどうでしょうか。退職代行サービスの1つに労働組合が運営する株式会社ワン「SARABA」があります。電話、メール、Lineで24時間問い合わせができます。一律29800円です。
通常、退職したいと上司に相談し、引き継ぎなどをしてから辞めるまでに数か月はかかるでしょう。退職したいと申し出ても叱られることがあるかもしれません。また人手不足などを理由に退職できず、辞めさせてもらえないかもしれません。
辞めると決まってからも退職までを過ごすのは辛いこともありますね。会社を辞めるのにも転職するのに非常に労力をつかいます。
SARABAは、会社を辞めたくても辞めない人たちを助けてくれる退職代行のサービスです。相談当日より代行してもらえ、会社と直接交渉してくれます。自分で退職の旨を伝える必要もありません。人材派遣会社との提携もあり無料転職のサポートもしてもらえます。
クビ(会社都合による退職)デメリット

クビ(会社都合退職)といえば、どうしても次の転職において不利になるのではないかと考えてしまいますね。
次に転職しようとするとき、会社都合による退職と履歴書に記載しなければなりません。すると転職先の担当者や面接官は理由をただしてくるでしょう。会社の倒産の場合はしょうがないとされるでしょうね。
しかし退職理由が解雇ということになると、能力の不足や勤務態度が悪いのだろうか、人間関係をうまく構築できない人なのだろうかと、トラブルを起こす可能性があると思われ、疑問をもたれてしまうかもしれません。辞職(自己都合退職)と比べると不利になる可能性があります。
書類に記載や面接の対策を慎重にしましょう。
早く失業給付手当もらいたいと考えて、会社に無理やり理由をつけてクビ(会社都合退職)に仕向けるのは転職への影響を考えると避けたほうがよいでしょう。
クビ(会社都合の退職)のメリット

整理解雇や普通解雇になった場合にはメリットがありますから、前向き捉えていきましょう。
早くに長い期間 失業保険をもらえる
失業給付金(失業手当)の支給は手厚く早い時期から支給されます。
クビ(会社都合の退職)の場合は、7日間の待機期間プラス1カ月が経てば支給されます。自分から申し出た退職の場合は、ハローワークへ離職票提出後7日間の待機期間プラス3カ月が経たないと支給されません。2ヶ月も違ってきます。
会社都合の場合、雇用保険の被保険者期間、年齢で違ってきますが。給付日数も長く定められています。自分の都合による退職の支給される日数は90~150日、会社都合退職の支給される日数は90~330日に定められています。
会社から「解雇予告手当」をもらえる
クビ(会社都合の退職)では解雇予告手当をもらえます。(場合によります)覚えておきましょう。
クビになる場合には会社は退職する30日以上前に解雇通知しなければならない義務があります。もし通知しない場合には会社から30日分以上の平均賃金を解雇予告手当がもらえます。
例えば、通知されないで翌日の解雇ですと言われたら、30日分以上の給与が支給されます。20日後に解雇と言われた場合は、20日分をひいた10日分以上の給与が受けとれます。
クビになりそう!どうしたらいい?

会社をクビ(解雇)になってしまっては、収入もなくなり困ってしまいますね。不安ですね。
再就職するしなければならなくなりますがスキルなどがないと、順調に就職できないかもしれません。できればクビにはならないようにしたいですね。
不当解雇の可能性はないか確かめる
不当解雇ではないかを確かめてみましょう。法律が守ってくれることがあり、会社は簡単にクビ(解雇)できないようになっています。次の場合には不当解雇の可能性があります。
- 能力の不足
- 業務態度
- 病気やけが
- 要件を満たしていない
能力の不足
リストラされたのに求人が出ている場合、いきなり明日からと来ないでよいと言われた、嫌われているのでリストラではないかと思うような場合には不当解雇の可能性があります。他に良い人材がいるというのは、解雇にできないようになっています。
クビ(解雇)になるには、成績が著しく悪い、誰が見ても能力の不足、指導や研修をしても改善できなかった、個人の能力の不足が原因で、支障をきたしているような場合です。
業務態度
意見してクビ(解雇)になるのは不当解雇になりますよ。
クビ(解雇)になるには、仕事中に出かけてしまう、暴力をふるうような、一般的にも悪いとされるような場合、指導、注意を繰り返しおこなっても改善されないような場合です。
病気、けが
病気や手術、入院で休むことになったり、例えば、腰を痛めてはかどらない、妊娠したと報告したらクビ(解雇)されるのは、不当解雇の可能性があります。
知り合いにも、妊娠して、切迫流産で休まなければならなくなった人がいました。上司に「あなたが、辞めてくれないと、新しい人を入れられないから、辞めてほしい」と言われ、いわれるままに、辞めてしまいましたが、不当解雇の可能性がありましたね。
重度のうつ病など病気により業務に耐えられないような場合、動けないほどの病気やケガの場合はクビの対象になります。しかし病気によって仕事に支障があっても、法律で療養期間とその後30日間は解雇できない決められています。
リストラ要件を確かめる
リストラするための条件はクリアされているのか確かめてみましょう。
- 人員整理(リストラ)の必要がある。リストラをしなければ、経営が成り立たない
- 希望退職者の募集も行い、役員の報酬カットなどをし、リストラを避けるため、様々な努力はしている
- 公平にリストラ対象者を選んでいる
- リストラになる者、労働組合、労働者の過半数を代表する者と話し合い、リストラになることを納得してもらうようにしている
クビになりそうな時の対処方法
解雇を受け入れる意思はないと伝える
伝えても変わりはないと思う方も多いかもしれませんが、解雇を受け入れないとした意志を伝えるタイミングおそいと、後の裁判などで、「なぜ、抗議しなかった」「すぐに言わなかったのは解雇されてもしょうがないと思ってたのではないの」と思われてしまい不利になります。
納得できない、働かせてほしいと速やかに意思表示をしましょう。
交渉する
改善を出して交渉するのです。
労働基準監督署に相談する
会社に悪印象を与えることになりかねないので、安易に利用しないほうがよいのですが、解雇の理由が不当で、納得できないときは労働基準監督署へ相談しましょう。能力の不足だと感じてる場合には労働基準監督署に相談するのではなく、上司に交渉しましょう。交渉できなかった場合には利用するのがよいですね。
労働基準監督署は、各都道府県の労働局の管轄です。労働基準監督署は法律に基づいて労働条件のや改善指導、安全衛生の指導、労災保険の給付をしています。
熱心に仕事している姿勢でアピール
ミスや業績の不良が原因な場合は、努力している姿勢をアピールすることも大切です。ミスがなくなったり必死に努力している姿勢で、上司の考えも変わるかもしれません。努力する姿勢は評価されます。クビになりそうだからと言って、投げやりにならないで諦めないで謙虚にやっていきましょう。
退職奨励されたら
会社と雇われ側で合意がないと退職奨励による退職は成り立ちません。辞めたくない場合の対処には、断り続けましょう。断っているのにもかかわらず、退職を促されるのは退職強要になります。証拠を残しておきましょう。
退職奨励を受け入れさせようと、怒らせて「辞めてやる」と言わせようとする会社もあります。弱気にさせて、受け入れる発言をさせて、了承したと解釈する流れにすることもあります。会社から書類にサインするよう求められ、その書類は退職勧奨の同意書になっていることもあります。気をつけましょう。
最善を尽くしてもクビ(解雇)になることもあるかもしれません。そうなったら、前向きに次のスッテプを踏み出しましょう。
まとめ

冷静にメリット、デメリット、様々な可能性を考えて行動すれば、できる範囲での最大限のメリットを得られるでしょう。
仕事は、日々の生活を支えてますし、喜びや生きがいももたらしますね。より良い選択をして素晴らしいワークライフバランス(仕事と生活の調和)にしましょう。
仕事は元気のもとだね。仕事がなければ恐れと不安があるだけだよ。
Work is life, you know, and without it, there’s nothing but fear and insecurity.
引用:ジョンレノン名言Qtotes
- 心の内を話す
- 電話相談
- 転職の相談をする
- 退職を検討する
- 退職代行サービスをりようする
- 解雇を受け入れる意思がないと伝える
- 交渉する
- 労働基準監督署に相談する
- 熱心に仕事している姿勢でアピール


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