もう20年以上も前の話ですが、「上司に恵まれなかったら 022(オー人事)022(オー人事)」というCMが人気を博したのを覚えている方はおりますでしょうか。
というのも、昨年か一昨年これが現代版でリメイクされたという記事を今更ながら知りましてですね。古いCMも含めて「あー懐かしいなこれ」「こんな職場やだわ確かに」などと思いながら見させてもらいました。
参考:【伝説CM】「オー人事、オー人事」が現代版になってさらにパワーアップ! 意識高い系、インスタ映え、ジョブズ風のダメ出し上司が登場して…
ホントに懐かしいですね。そのシュールでナンセンスな展開に笑いを誘いながらも、嫌いな上司に我慢しなくていいんだ、というメッセージは強烈なインパクトを残しました。(まあ、部下・同僚バージョンもあったので上司だけが問題ではありませんが。)
上司が嫌いだという部下の悩みはそのくらい昔から深刻で根が深く、これはもう永遠の課題といっても良いでしょう。
意欲を持って楽しく仕事をしたいと思っているのに、嫌いな上司と仕事をするはめになったらどう対処すればいいのでしょう。
そもそもどうして嫌いになる上司が出てきてしまうのでしょうか。
少しでも前向きに問題を解決してより良く働きたいあなたのために一緒に考えましょう。
もうホント嫌!こんな上司あれこれ
平成無責任上司。保身こそ我が人生

働く人たちの現場では予測不可能な出来事が次々起きます。そういう時にどう対応するかが上司の腕の見せ所のはずなんですが、中には危機管理能力が欠けている上司っていませんか?
友人の勤める理容室では仕上がりに対する不満やら剃刀で切ってしまったやらカラー剤でかぶれたやら日々クレームや問題が発生します。チェーン店なので従業員の数も多く接客に対する苦情もありますが、友人のところの店長はそうした問題も自分に都合が悪いと本部に報告せずもみ消してしまいます。
自分が責任を取るから気にせずやれ、と言うならまだ良いのですが、あいにくそういうタイプではなかったようです。
部下が上手くできず困っているのを見てるはずなのにアドバイスもフォローもなし。お客さんに怒られて一応は謝罪に出てくるのですが、その後でやる事といえばスタッフへの叱責と「もういいよ、次は自分が入るから」の一言。
ああ、どこにでもいるんでしょうねこういう上司。そりゃついて行こうなんて思えませんわ。
上司たるもの威圧的であれ。人に厳しく自分を偉く

いますね確かに。必要以上に自分を怖く、強く、偉く見せようとして威圧的に振る舞う人。こういう人は外見が派手なタイプが多いですね。
男性は日サロで焼いたガッチリした体を高級スーツで包み、やたらとオレ仕事できるアピールに余念がありません。女性は目力強調メイクを施し、眉間に皺寄せ大股で闊歩。男に負けまいとピリピリして他人に厳しいオーラ全開のその様は女豹のようです。
それは偏見じゃないかって?仕方ないです、実際昔の職場にいた女性エリアマネージャーがそうだったんですから。
ですがそんなムダに威圧的な人ほど、自分の能力がそこまでではない事を隠そうとして強がっているんですよね。大丈夫ですみな知っていますから。
すぐ感情的になり怒り出す
これは本当に厄介です。自分の思い通りにいかないとすぐ不機嫌になり、自分より下の人間に当たり散らす。自分の感情、特に怒りのコントロールが出来ない人。子供っぽいなんて言い方は甘いです。大人としてダメです。
どこの業種にも満遍なくいる人種ですが、私の実感としてはサービス業やブルーカラーに特に多いと感じます。私とは学生時代から中が良い友人がおり、2人で様々なバイトをしてきましたが引越業者と飲食業の社員にはやたらボロクソに罵倒された経験しかありません。
その友人が居酒屋を急に辞めたと連絡があり、何事かと聞いて驚きました。オーダーを厨房に伝えにいった友人にある社員がなぜか突然ブチ切れて焼いていた熱々のコーンバターを鉄板ごと近くにいた友人へ投げつけたそうです。
元々些細なことで激昂してよく問題を起こす社員だったのですが別段なんのお咎めもなく、逆に彼を怒らせた友人がなぜ注意を受けたのか今だに納得ができないでいます。
何なのこの人?否定だけして仕事した気になっている問題
とにかく何をやっても文句ばかり。否定で始まり否定で終わる上司って一体どれだけエラいんだよ、とムカついてきます。
具体的にダメな点を指摘してそれに対する改善ポイントを提示してくれるならまだ良いのですが、それもなくただ否定のための否定では話になりません。
この人は自分の地位を脅かされるから部下の仕事を認めたくないのでは?と勘ぐってしまいます。
ダメ出しばかりする上司に提出する「週の反省」。
どう書けば角が立たないように、自分の気持ちもすっとするでしょうか?職場の上司がダメ出しばかりする人です。 大きな仕事が終わっても労いの言葉もなし。
先週うまくいかなかった仕事があり、「君にこの職業は向いていないね」と言われました。
指摘も的外れなことが多い。
そのくせ、仕事を周囲では私ばかりに振ってくる。
引用:Yahoo!知恵袋 ダメ出しばかりする上司に提出する「週の反省」。
ダメ出しされる側にも理由があるとは思いますが毎回毎回頭ごなしに否定されると確かにやる気はなくなりますよね。
仕事に関することはまだしも、これはちょっと意味がわかりません。
職場の上司に眼鏡までダメ出しされてしんどいです……
眼鏡が派手。光があたってきらきらしてるし レンズが大きくて目立つ 華やかで上品といえない。違う眼鏡を買ってこないと勤務は認められない。
と言われました……。正直納得がいかないです。
めがねなんて数千円でぱぱっと買える時代ですけど、こんな納得がいかない理由でなんでお金出さなきゃいけないのか……まったく理解ができません。
(中略)
そしてはっきり
「上品で華やかではないからビジネス向きではない」
「会社で使う眼鏡にファッション性はいらない」
と言われました。
思いっきり矛盾してる気がします。(中略)
ファッションで伊達眼鏡してるわけじゃないんです。
視力矯正の器具なのに、どうして(上司からの)見た目を重視しなくてはいけないのでしょう。(以下略)
引用:Yahoo!知恵袋 職場の上司に眼鏡までダメ出しされてしんどいです…
ここまでくると単なる難癖ですね。この人は具体的な理由を挙げて反論しているのですがそれに対してもいちいち筋の通らない理屈で却下されてウンザリしています。
セクハラ、パワハラ大解放。部下の気持ちとはうらはら
これはもう問題外ですね。立場を傘に来て精神的、身体的苦痛を与えてくる上司、露骨に性的嫌がらせをしてくる上司。社会人としてアウトです。
こうなると連絡先は022(オー人事)どころの話ではありません。労働局や弁護士などへの相談をしましょう。職場でのパワハラはもはや見過ごせない問題となっていますので以下の記事も参照の上、適切なやり方で対処することが必要です。
嫌いな上司の対処法

困った上司ばかりですね。
ここからは実際どうしたらいいか、具体的な方策を見ていきます。
礼儀は正しく。報告、連絡、相談はしっかりと
社会人の常識です。たとえ嫌な上司でもそのへんはキッチリやりましょう。
曲がりなりにも上司ですので仕事をする上での情報やら手続きやら指示やらはそこが中心になります。いくら嫌いでも必要なコミュニケーションを怠ると大きなミスにつながったり業務に支障をきたしたりして、結果的にあなた自身の評価を下げます。
無双モードで仕事に集中。話しかけないでくださいね
いくら上司が嫌いでも仕事はしなければなりません。
とにかく上司の存在が頭の中から消えるくらい仕事に集中して、一気呵成に終わらせてしまいましょう。上司に声をかけられたら作り笑顔で対応しすぐさま仕事へ戻るのです。
終了時には丁寧に「終わりました!では次の仕事に移ります」とやはり作り笑顔で報告し足早に去りましょう。
そうして結果が出ればもしかしたら昇進や他部署への栄転につながるかもしれません。
できるだけ距離を取る
触らぬ神に祟りなしと申します。極力嫌いな上司とも顔を合わせることの少ない距離で仕事をすることをお勧めします。席が近くて難しいという時は書類のファイルやPCで隠れられるような配置を工夫しましょう。
図書館に勤めていた友人Aの話です。彼の上司Bは常に不機嫌でちょっとしたことで周りに当たり散らすためみな辟易していました。
そこでAはどうしたかというとですね、フロアの様子を見てくると理由をつけては巡回や本の整理、カウンターの補助、後輩スタッフの指導、利用者への対応などの仕事をしてなるべく上司Bと同じ空間にいないよう努めたそうです。
ただやり過ぎたせいか事務室での仕事が滞り、件の上司Bから「アイツは何をしているんだ?」と陰で言われてしまっていたそうです。何事もほどほどが大事ですね。
他の上司に相談する
もしあなたに信頼できる別の上司がいるなら相談にのってもらうのも手です。
ただし以下の点には気をつけた方がいいでしょう。
- 信頼できる上司と嫌いな上司との関係性
最初に考慮すべき点です。信頼している上司があなたの嫌いな上司より地位や肩書が下ならあまり当てにはできません。また信頼している上司が嫌いな上司と仲が良くないならあなたの力になってくれるかもしれませんが逆だと面倒な事になります。
- 信頼できる上司とあなたとの親しさ具合
普段あなたは信頼できる上司と良い関係を築けているでしょうか?あなたを助けてやりたいと思ってくれるほどあなたはその上司のために力を尽くしているでしょうか?
- あなたの言い分には正当性があるか
たとえどうにかしてあげたくとも上司は会社の業務を優先に考えなければなりません。あなたが上司を嫌いな理由に何となくイヤだからとかミスをすると怒る、とかではあなたを庇う必然性はありません。
誰が聞いてもそれはその上司に問題があるよね、と納得できる材料が必要です。
相手の立場になって考えてみよう
ここではちょっと視点を変えます。今現在あなたに部下はいますか?役職でなくても構いません。あなたより後に入ったいわば「後輩」から見ればあなたは「先輩」であり上の立場。疑似的な上司といえます。彼ら彼女らから見てあなたは絶対に嫌われてなんかいないという自信はあるでしょうか?
嫌いな上司に対してあなたがとっている態度を、部下や後輩もあなたに対してとっていたとしたらどうでしょう。頭にきますか?それとも自分の何が悪いのかと悩みますか?そのことに気づけばあなたの上司に対する考え方も少しは変わるはずです。
人の振り見て我が振り直せです。
人を呪わば穴2つ。いくら嫌いでもしてはいけないこと
相手したくないです。無視しちゃダメですか?
ダメです。先ほども言いましたが仕事をする上で必要最低限のコミュニケーションはおろそかにしてはいけません。
相手がどうあれ無視をしたり露骨に嫌悪感を表すのは良い結果をもたらしません。上司本人にしてみれば嫌われている自覚がなかったり、嫌われる理由が分からなければあなたの態度にも納得はしないでしょう。
海外や外資系企業などでは部下も上司を評価することもありますが基本はボスの立場が上なのはどこも一緒。職場でのあなたの評価をするのも直属の上司であることをお忘れなく。
職場で陰口、SNSで悪口。その「いいね!」はどこから?

身近に言えない鬱憤はどこかに吐き出したくなるもの。昔は木の穴に王様の耳はロバの耳と言えばそれで済みましたけど結局バレましたよねアレも。SNSなんて実はもうダダ漏れです。なので上司の悪口も絶対やめましょう。
「その気持ちわかるわー」とか「なんて酷い上司なんだろう」といった「いいね!」も寄せられるかもしれませんが、ネットはあっという間に世界中に広がる以上、立派な公共の場であるということを忘れないでください。そこで他人を貶める発言は当然人間性を問われますし炎上は免れません。
書き込んだ事実が特定されれば会社からも処分を受けますし、下手をすると名誉棄損で訴えられる可能性もあります。
陰口も感心できません。先ほどの友人Aもスタッフとの軽口で失敗をした一人です。
スタッフ「事務室の仕事は大丈夫なんですか?」
友人A「事務室はBさんがいて居心地悪いからね。フロアで仕事してた方が気が楽だよ」
周りにいたのは気心の知れたスタッフばかりだからと油断したのでしょうが、この時近くでは上司Bと親しい古参スタッフが聞き耳を立てていたことに気付かなかったようです。彼がその後どうなったかは言うまでもありません。
こんな風にネガティブな言動はどこからでも広まってしまい、結局全方位的に悪影響を及ぼします。
どうしても人は他人の悪口をやめられないものですが、余計なことは言わないですむのならそれに越したことはないですね。
それでもムリなものはムリ!というあなたへ
言いたいことはわかるし自分でも何とかしなければならないとは思う。でもどうしてもダメ、もうあの上司とは働きたくないという人は仕方がないですね。そこまで我慢して働き続けるのは仕事にも悪影響を及ぼしますし、精神衛生上も問題があります。
ならば転職をして上司どころか職場ごと変えるのはどうでしょう。
とはいえせっかく苦労して入った会社。そこを出て新しい場所でやり直すというのはリスクもデメリットもあり、人生を左右しかねません。
本格的に転職を検討し始めたらいろいろ確認しなければならないこともあります。まずあなたは転職先で即戦力になれる実績やスキルがありますでしょうか?
もちろん転職時の年齢や経験年数にもよりますが、それ相応の能力も必要とされることも考慮しましょう。
準備は慎重に、周到な予定を立てて行いましょう。間違っても辞めてから転職活動を行うことはしないようにしてください。
退職理由は前向きなものであるようにしてください。どうせ辞めるからとここぞとばかりに、「◯◯さんが嫌いで精神的に疲れたから」などと言うのは感心できません。後に残った同僚がイヤな思いをしますし、同業なら転職後もいずれどこかで会う可能性があります。
いざ転職しようとなるといろいろ大変です。ですが転職はマイナスな人間関係をリセットするというだけでなく、求められる能力を検討するために自分自身のキャリアの棚卸しができるきっかけにもなります。新しい考え方や仕事のやり方を身につけることにもなり、社会人としての幅も広がります。
客観的にどんな企業にどれだけの人材が必要とされているかを把握するのは簡単な事ではないと思います。そういう人は転職サイトや転職エージェントなどを使って後悔しない転職活動を行いましょう。
まとめ
以上、上司が嫌いでしょうがない時にはどうしたら良いかという話について、いろいろな事例を取り上げてその対処法を見てきました。上司と部下、組織で働く以上人間関係のしがらみからは逃れられません。
最後に転職を検討しましょうとは言いましたが、その転職先で出会った上司が今よりもっと嫌いなタイプである可能性もあります。人間社会で生活する以上、どうしても合わない人というのは出てきてしまいます。ある程度は相手の身になって考えたり、距離の取り方を工夫したりという努力や歩み寄りも必要になってきます。
それでもまたあなたが同じような問題で悩むようなことがあれば、ここで書かれていたことを思い出してください。うまくいかなければ何度でもやり直すことはできるので、後悔のない人生を送りましょう。


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