突然ですが、正社員・公務員として働いているあなたにお聞きします。鏡に映る表情は生き生きしていますか。
満員電車に揺られながら出勤。お客様や社内の理不尽に耐えてせっせと働く。クタクタになって帰宅したら、次の日の朝に備えて寝るを繰り返すだけの生活。
「もう働きたくない」「自分は何をしているんだろう」「会社に行くのが辛い」そんな想いで毎日を過ごしていませんか。辛いですよね。
「働きたくない、けど働かなくちゃ」と現実の間で悩み戦っているあなたに、少し考えてほしいのです。働きたくないと思っているのに、正社員・公務員を続けている理由は何でしょうか。
生活のためでしょうか。正社員・公務員でいれば安定するからでしょうか。
安定していると聞いて入社したし、手放したら今後の生活も不安だからと正社員・公務員を続けているとしたら、この先も働きたくない気持ちを我慢して働き続けるのでしょうか。
そんな毎日は苦しくないですか。
この記事では、正社員・公務員として働いているけれど「働きたくない」と思っているあなたに、自分を見つめるきっかけにしてほしくて書きました。
Contents
正社員・公務員に対する世間のイメージ

世間一般で、正社員・公務員はどんなイメージを持たれているか見てみました。まずはプラスイメージです。
<正社員のプラスイメージ>
- 給料・休暇面で安定している
- 社会的信用があり世間的イメージがよい
- 1日8時間、もしくはそれ以上バリバリ働いている
<公務員のプラスイメージ>
- 給与・休暇面で安定している
- 優秀な人である
- 社会的信用があり世間的イメージがよい
- 真面目で誠実な印象
実際に正社員・公務員として働いているあなたにとっては、笑ってしまうようなイメージかもしれませんね。「いや、実際はこんなんじゃないよ」という声が今にも聞こえてきそうです。では世間が抱くマイナスイメージも見てみましょう。
<正社員のマイナスイメージ>
- 有給はあるものの取りづらい
- 会社を辞めたくなっても簡単に辞められない。周囲からの辞めないでオーラに心折れそう
- 給料は安定しているが、ストレスも多くあまり他にいいところがない
- 残業が多くプライベートが犠牲になっている
<公務員のマイナスイメージ>
- 税金を払っている市民・国民からの厳しい目があり肩身が狭い
- 真面目すぎてお堅い印象を持たれる
- 上司は絶対的で、従わなければならないイメージがある
- 組織の歯車として存在しているだけで、自分の思うように仕事ができずやりがいがなさそう
- 生活は安定しそうだが、仕事は楽しそうに見えない
いかがでしょうか。こちらはプラスイメージと違い、うんうんうなづきながら読まれた方も多いのではないでしょうか。実際に働いている人たちの実態に近いのかもしれません。現状正社員・公務員で働いているあなたが「もう辞めちゃいたい、働きたくない」と思った理由はマイナスイメージ中にありましたか。
会社にもよると思いますが世間が抱くプラスイメージとマイナスイメージに差があることからも、安定と引き換えに働きたくないと感じる理由が多く存在するようです。
正社員・公務員のあなたが働きたくないそのワケは?

安定を求めて今の仕事を選んだはずなのになぜ働きたくないのか、同じように悩んでいる人たちの理由を見てみました。
働きたくない公務員の意見
今の職場は福利厚生がしっかりしてることも、賞与もしっかりしているのはわかっていますが好きでもなく、興味も持てない仕事を続けること、何より朝に起きて夕方まで働いてってすることが嫌で嫌で仕方ありません。
給料も天引きが無い分バイトしたり、派遣で働いた方が多いですし、自分の好きな時間に働ける環境に戻りたいです。
せっかく公務員になり、有給やその他諸々がしっかりしてるのにバイトに戻るなんて自分でもバカだと思います。けど働きたくないです。
引用:Yahoo!知恵袋
「安定だけを求めて公務員になったはいいけど、実際の職務にやりがいを感じられない」
「時間の拘束が厳しい」
「でも安定しているのは本当だし、将来を考えると続けるしかない」
この気持ちに共感する方は多いのではないでしょうか。
働きたくない正社員の意見
「正社員だからもっとしっかり責任を持て」「正社員はバイトの面倒もきちんと見なくてはいかん」
と、なにかにつけ「正社員だから」と注意を受け、それが重責過ぎたのもありその仕事はやめてしまいました。しかし、「働くなら正社員のほうがいい」という意見が圧倒的でその理由は
「給料が安定していて福利厚生がしっかりしているから」というものがほとんどです。たしかにもっともな意見だと思いますが、わたしは正直正社員としての責任を負いたくないし、
自分に自信がないので、いくら給料や福利厚生がよくてももう正社員では働きたくありません。
引用:Yahoo!知恵袋
アルバイト・パートにも仕事上の責任はある程度ありますが、正社員に求められる責任はさらに重いものです。
しかし「正社員だから」「正社員はちゃんとしてなくちゃいけない」「正社員は仕事が出来て当然」と正社員を連呼されると「正社員正社員うるさい」って思ってしまいますよね。正社員だろうとこちらも人間なので、しつこく言われ続ければ仕事が嫌になります。
現代人が仕事に求めていることは
正社員・公務員ともに待遇やお給料の面で、アルバイトやパート・派遣と比べれば安定しているのかもしれません。では、今の時代の人たちは果たして安定志向なのでしょうか。もしそうだとしたら、正社員・公務員が「働きたくない」と思い悩む人はいないはずじゃないかと思いませんか。
何よりあなた自身が、正社員もしくは公務員で働くのがしんどいと思っている。それは今の時代に働く人たちが安定志向ではなくなってきていることを示唆していると言えます。
ここでエン転職が調査した「仕事に求めること」についてのアンケート結果を紹介します。

引用:エン転職
ご覧の通り「安定したい」という回答がありません。働く人たちが仕事に求めることは、安定第一ではないと言えますね。
このアンケート調査からわかることをまとめてみました。
- 求めているのはプライベートの充実や自己実現
- 身を粉にしてバリバリ働くような働き方をしたいと思う人は少ない
- 自分の成長や人の役に立っていると実感できるやりがいを重視する傾向にある

正規雇用と非正規雇用の待遇を比べてみた

働く人たちが安定志向ではなくなってきていることがわかりましたが、実際の待遇面ではどうなのか、非正規雇用’パート・アルバイト・派遣)と比べてみました。
平均年収の比較
年収で比較すると、やはり正社員・公務員の方が圧倒的に高く生活は安定すると言えそうです。平均データなので会社によって違いはありますが、非正規雇用と比べると300万ほどの差がありますね。
- 正社員:年収 493.7万円
- 公務員:年収 673万478円
引用:民間給与実態統計調査より
年収 175.1万円 (参考:年収ガイド)
引用:民間給与実態統計調査より
雇用契約期間の比較
2018年に労働契約法の一部が改正され、有期労働契約が通算で5年を超えて繰り返し更新された場合は、労働者の申請によって無期労働契約(正社員)に転換できるようになりました。(引用:近江法律事務所)
非正規雇用として働いても、その仕事をずっと続けたいと頑張っていれば正社員に転換できるよい法改正ですよね。働く会社が自分に合うかどうかわからないうちから正社員を目指せなくても、非正規雇用からキャリアを積み上げていくことも可能な時代になりました。
期間の定めのない無期雇用契約が主流
(会社によっては有期雇用契約もまれにあり。退職の申し出が無い限り都度更新可能など)
1年、半年など期間が定められている有期雇用契約
福利厚生の比較
福利厚生も会社によるので、下記は一般的な例になります。正社員のほうが休暇の種類が豊富であったり、賞与の金額が大きかったりする部分はありますが、非正規雇用でも正社員と同じ福利厚生が受けられるところが増えてきたようです。
- 健康診断
- 有給休暇
- 記念日休暇
- フレックスタイム制
- 通勤手当
- 福利厚生施設
- 退職金制度
- 住宅手当
- 賞与(ない会社もあり) あど
- 健康診断
- 有給休暇
- 通勤手当
- 福利厚生施設
- 賞与(ある場合のほうが少ない) など
引用:厚生労働省
上記を見る限りほぼ同じ待遇に見えますが、会社によっては同じ福利厚生の名目でも、制度は正規雇用と非正規雇用で異なる場合がありますので、入社時にしっかり確認したいポイントです。
実際に非正規労働者が待遇格差で訴えを起こす事例もありました。
日本郵便の契約社員8人が正社員と同じ仕事をしているのに手当などに違いがあるのは違法として待遇改善を求めた訴訟で、大阪地裁は一部を違法と認めた。
労働契約法20条は、正社員と契約社員、パートらとの間で賃金や手当、福利厚生に不合理な差をつけることを禁じている。不合理かどうかは、仕事の内容や責任の程度、転勤の有無などを考慮して企業が判断することになっている。
裁判所は8種類の手当について一つずつ検討した。そのうえで年末年始の勤務手当と住居手当、扶養手当の三つについて非正規社員に支給しないのは不合理で違法と認めた。
引用:毎日新聞
政府は非正規雇用の不安定さを改善するため、働き方改革の一環で「同一労働同一賃金」の導入を進めています。大企業は2020年4月から、中小企業は2021年4月から施行されますが、国としても正社員と非正規雇用の不合理な待遇差を解決していく対策をとっています。
考えてみれば正社員だけで運営されている会社は少ないですよね。アルバイトを始め、様々な雇用形態の社員がいて、会社は存続できています。国として同一労働同一賃金の導入を進めていくのは、ライフスタイルが多種多様な現代において、国民が働きやすいと思える環境を作っていく取り組みでもあります。
目先の安定を求めて正社員・公務員の職につこうとしなくてもいい時代がやってきそうですね。
正社員・公務員という鎧を脱いで現状を変える

ここまで正社員・公務員の世間体や待遇について見てきましたが、現状、働きたくないと思っているあなたはどんな心境でしょうか。公務員の友人がこんなことを言っていました。



正社員・公務員でいることが安定に繋がると思っていても、もしかしたらデメリットの方が大きいかもしれません。安定と引き換えに自分がこうしたい、と思う何かを失っていませんか。
大切なのは正社員・公務員という肩書よりも自分の気持ちです。
一度正社員・公務員の職に就くとその鎧を脱ぐのは難しいのかもしれません。人生80年、そのほとんどを働いて過ごすのですから、これから紹介する選択肢を参考に将来を考えてみてはいかがでしょうか。
自分にあった職場を探して転職する
今の職場で何かしら頑張れない理由があるのなら、転職エージェントを利用しての転職はいかがでしょうか。自分一人で悶々と悩むより客観的なアドバイスをもらえるので効率的に転職ができますよ。転職エージェントについては下記の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
結婚や老後の将来を考えると収入の不安は常につきまといますよね。転職をして、違う職場で正社員として働くことで不安は抑えられますし、新しい出会いや学びが得られます。自分が仕事に何を求めているかを今の職場の経験から振り返ってみて、自分にあった職場を探してみるのも1つの方法です。
もし転職を過去に何度かしている方には、下記の記事もオススメです。参考になりますよ。
フリーターで自分探し
収入面での不安は大きくなるのでおすすめするものではありませんが、貯金が潤沢にある、実家の援助を受けられるなどの条件がある場合は、思い切って期間限定でフリーターになる選択肢があります。
学生の頃就職活動をして、なんとなく進んだ道が正社員や公務員だったという場合、自分が本当にやりたいことをじっくり考える時間もなくキャリアを積んでいることもあります。
日々の忙しさに追われて「果たして自分は何がしたいのだろうか」と自分が見えない場合は、自分探しの旅に出てはいかがでしょうか。
一つ興味深い調査データをご紹介します。子供の頃のなりたい仕事を実現できているかについてアンケートを調査をした会社のデータです。

引用:VSN
「実現できている」「ほぼ実現できている」人が全体で26.6%、10人中2.5人の人しか実現できていないことになります。自分のやりたいことを仕事にするのは理想ですが、現実は難しいですね。
あなたが子供の頃なりたかった職業があれば、なぜそう思っていたのか見つめ直すことで、自分のやりたい仕事や行動の源泉がみつかるかもしれません。
アルバイトや派遣の非正規雇用で働く
すでに解説しましたが、2018年に労働契約法の一部が改正され非正規雇用者でも一定の条件の元、申請をすれば正社員雇用に転換できるようになりました。
今後の働き方改革の進み具合では、正規雇用と非正規雇用の格差は小さくなっていき、非正規雇用だからといって収入が不安定ということも減っていくのではないかと思います。
今後は正社員で働かなくとも生活していける時代になっていくことが予想されます。正社員や公務員は一度就職してしまうと辞めづらいですが、「この会社の事業内容や企業理念、共感できるな」「この会社で頑張ってみようかな」と思える会社があるのなら非正規雇用者として勤めてみると、自分とのミスマッチも減りより働きやすくなるのではないでしょうか。
継続勤務した結果、その会社で長く働きたいと思えた場合には5年以上務めることで正社員雇用に切り替える申請が可能です。立場が変わることでより大きな仕事を任されるようになり、自分の成長ややりがいを感じれるようになるはずです。
雇用形態を気にしすぎず、やってみたいことに気軽に挑戦できる社会になっていくといいですね。
やりたいことが明確なら起業する
働きたくない理由が、叶えたい夢がある、どうしてもやりたいことがあるというなら起業という選択肢もあります。最近は10代、20代で起業する人も増え、個人が事業を起こすことが珍しくない時代になりました。
私も数年前に同級生が起業した話を聞いて、「いいよな。自分のやりたいこと自由にできて。」とうらやましくなったのを思い出します。
自由である一方で、起業で成果を挙げることは簡単なことではありません。給料をもらって働いている時とは違い、収入もすべて自己責任になります。
起業に興味がある人は、起業して成功するために最低限やるべきことの24のチェックリストを参考に準備してみてはいかがでしょうか。
24個もあって途方にくれますね。相当な覚悟が必要になりますが、やりたいことがあるのに安定志向で会社員・公務員を続けてるようであれば、自分で新しいステージに踏み出すのも一つの方法です。
まとめ
正社員・公務員は給与面では安定しており、世間的なイメージはいいかもしれません。
でも安定を選んであなたらしく自由に生きることを犠牲にしているとしたら、正社員・公務員の立場で得られる「安定」にしがみついたままではもったいないです。
回の記事をきっかけに、自分を見つめ直していただけたら嬉しいです。会社で働くだけではなく、収入を得る方法は他にあります。こちらの記事も参考にしてみてください。


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