ブラック企業には入社しない!ありがちな求人の特徴とは?

「きちんとした企業に就職できるだろうか」
「特に最近はブラック企業なんてものがたくさんあるそうだし」
「ブラック企業だけは嫌だ!」

そんな思いを抱えているそこのあなた。分かります。

誰だって「辛い」「苦しい」なんて感情が常に湧き出してくる職場なんて、まっぴらだと思っているはず。当然です。現代人の”地獄”の代名詞と言えるほど浸透したこの言葉には、最悪の未来がつまっています。

終わらない残業、頭のネジが外れた上司、いじめ体質、根性論の押し付け、プライベートの消失、過労自殺

関わってしまったが最後、目を覆い、耳をふさぎたくなるような現実ばかりが広がっています。

そんなブラック企業に就職したくなくて、皆さんは必死に情報を集めていると思います。

ネットを使って口コミを集めたり、転職サイトへの口コミを調べたり、転職エージェントからの評判を聞いたり、知人から話を聞いてみたり様々な方法で情報を集めていることと思います。

中でも確実にチェックするのが、企業が募集をするために出している「求人」および「求人票」です。

求人票の中には、「仕事内容」「給料」「勤務地」「評価制度」「福利厚生」など、企業に関する情報が詰まっています。そして実はこの求人票にはブラック企業を見抜く多くのヒントが隠されているのです。

今回の記事では求人から見る、ブラック企業の特徴を解説します。紹介するポイントを暗記してブラック企業に入社しないようにしましょう。

 

求人票からブラック企業を見抜く10ポイント

ポイント1:常に求人を出している

常に求人を出している企業には注意が必要です。理由はどうあれ、常に求人を出しているということは人が集まってこない。もしくはすぐに人がやめていくのどちらかである可能性が非常に高いです。

特に「欠員」のための求人は注意が必要です。

欠員とは人が辞めたから求人を出しているということなので、ブラックの可能性があります。

ポイント2:アットホームな職場を全面的に出している

アットホームがアットホームでないことは周知の事実だと思います。私も過去1度「アットホームな求人」というのに騙されて入社し、うつ病寸前になり、出社できなくなったことがあります。他の社員も急に1週間くらい連絡がつかなくなったり、会社のエースが2週間療養するという職場でした。

その職場は、同族経営でした。おそらく家族にとってはアットホームだったのでしょう。

基本アットホームが売りの会社はそこしか売りがないという救えない職場であることが多いです。

ポイント3:写真にモデルが使われている

社員が酷使され、写真にすら応じることができない労働環境であることを容易に想像させてくれます。スーツはヨレヨレ、髪はボサボサ、表情からは感情が消え失せている可能性が高いです。

ポイント4:年収モデルが異常に高額

入社3年目で年収が750万円、入社5年目で1000万円を超えます。などの年収モデルが異常に高額な企業は注意が必要です。

実は過去、飛び込み営業をしているときに、このような求人を出している企業に訪問したことがあります。そのとき求人担当が名刺を持って現れ、面接の日程を入れられそうになりました。笑

ちなみに以下のデータをみても年収1000万円がいかに少ないかがわかります。

引用:国税庁 民間給与実態統計調査

年収1000万円以上は全体の4.5%ほどしかいません。その企業でボンボン生まれるとは考えにくいです。

ポイント5:若い人が多い

若い人が多いのはいいことじゃないの?と思われがちですが、確かに活気があっていい面というのものあります。

一方で、若い人が多いというのは「定着率」が低いことの裏返しです。また人の入れ替わりが激しい職場というイメージも抱けます。

ポイント6:残業なし

残業がない職場はおそらく全世界探しても無いと思います。海外にはあるはずだと思われるかもしれませんが、そんなことはありえません。

FNNのサイトにこんな記事を見かけました。

参考:アメリカのサラリーマンは残業代ゼロが当たり前?

その上で残業なしを押しているということは、残業代を払っていない可能性が考えられます。その時点でブラックですよね?残業なしを言っている時点でウソですから、やばい企業認定です。避けた方がいいでしょう。

ポイント7:社員旅行はなぜか海外

海外旅行に行けるという魅力を感じて入社する人がどのくらいいるかはわかりませんが、ブラック率が高いようです。

以前勤めていた企業が海外買い付けという名目で社長が海外旅行に行っていました。当然社員は日本で仕事をしています。フルコミだったので月数万円の稼ぎにしかなりませんでした。

ポイント8:仕事内容が不明確

仕事内容を具体的に書いてしまうと、応募者が集まらないので具体的に書けないケースというのがあります。

ただの訪問販売を、海外の有名メーカーブランド商品の販売、各地の高級スイーツの販売など、商品力があるように仕向けたりして、簡単そうに見せたりしてきます。

実際は名もなきメーカーの商品というのはザラにあります。

その会社はもうなくなってました。笑

ポイント9:若いうちから責任ある仕事ができる

実績や経験がある素晴らしい人材が会社を見限り辞めていくケースや、人の入れ替わり自体が激しく、若いうちから役職に就かせることで、退職をさせないために行っているケースがあります。

ポイント10:手当が多い

基本給を下げて、手当を手厚くするケースです。

手当が多いのは良いことですが、多くの会社のボーナスは「基本給がベース」として考えられていることが多いです。そのため給料の4ヶ月分がボーナスなどでも、基本給が5万であとは手当てだったので、実質20万円だったなんてことが実際にあります。

そういう小細工を使ってくる時点でブラック企業認定です。

訪問時に分かるブラック企業の特徴

ポイントは大きく分けて2つ。それは「人」「場所」です。

まず「人」ですが、これは「会社で働く社員」です。案内の時の態度が悪い、働いている人が道具を乱暴に扱っているなど、問題点を抱える社員が多くみられるようなら注意しましょう。

次に「場所」とは受付やオフィス、トイレ「外部の人間の目にふれやすい会社設備」のことです。そういうところが汚く、雑然としているような会社は外部への気配りが足りず、良い会社とは言えないかもしれません。

 

就職活動に対する心構え

さて、ここまでブラック企業の特徴を確認し、ブラック企業に就職しないようにするため、就職活動で重視するとよいポイントを紹介してきました。

すでにほかのサイトも見てきたという方なら、このサイトに書かれていた情報を知っていた人もいるでしょうし、このサイトに書かれていない情報を手に入れている方も多いかと思います。

ブラック企業を知り、リサーチを重ねて、多くの情報を集めて安心しているのではないでしょうか。

ですがそれだけでは不十分だと思います。

なぜそう思うのか。前置きとして、少し、ある男の体験談を聞いてください。

優良企業でも退職してしまった友人の体験談

これから話すことは私の友人、ある男の体験談です。

友人は現在、アルバイトをして生計を立てていますが、以前は誰もが一度は社名を耳にしたことがある石油元売会社に技術職員として勤めていました。

石油元売会社とは原油を輸入し、精製して石油製品を作っている会社のことで、具体的にはガソリンや灯油、ジェット燃料などの生産・販売を行っている会社です。

友人が就職した会社は給料も他の会社に就職した同期に比べれば割高で、休日も保障され、福利厚生も充実した素晴らしい会社で、およそブラック企業とは呼べる要素など一つもない、優良企業だったそうです。

先輩たちは皆さん優しく、頼めば休日にもかかわらず、日用品の買い出しのために車を出してくれたり。

石油を扱う職場だからというのもあるでしょうが、間違った知識で仕事をしないようにと、現場の上司たちが厳しくも、的確に、そして丁寧に仕事の習得について面倒を見てくれたりもしました。

扶養家族がいる社員に対する手当が最も厚く、そのおかげか生涯就職率も高く、全国で見ても上位に入るような会社でした。事実、そんな会社の雰囲気と、福利厚生の充実さから、友人は就職を決意しました。ですが友人は2年ほどでその会社を自主退職しています。なぜか。理由は単純です。

その会社が友人の気質に合っていなかったために、精神が疲弊していったからです。

「優良企業に勤めて精神が疲弊するなんて、自分に問題があるからじゃないの?」そう思った人もいると思います。

ですが友人が陥った負のスパイラルの入り口が、まさにその考えだったのです。

少しくらい雑に扱われないとストレスをため込んでしまうなんて、面倒くさい性格だと思いますが、それが自分なのだと受け入れてからは心穏やかに過ごすことができるようになり、現在は体調も回復し、普通の生活を送っています。

この体験をもとにして、私が何を皆さんに伝えたいのかというと、それは「自分の気質に合わない会社にはいかに優良企業であろうとも就職すべきではない」ということです。

そもそも、あなたが就職したいのは優良企業ですか。それともブラック企業ですか。

違います。あなたが就職したいのはあなたが就職したい企業なのです。

彼はそのことをおろそかにしていました。条件の良さに目が眩み、自分に合っているのか、自分がやりたいことなのかという考えを煮詰めなかったのです。

ブラック企業だけは嫌だと、特徴を調べて、求人を見て、条件ばかり気にしていませんか。

世間全体から見たら、ブラック企業は一握りです。優良企業もそうです。多くの企業は、ブラックと優良の間にあるのです。

両極端ばかりに目を向けて、自分がどうしたいのか、どう生きたいのか、どんな風に働きたいのか、ちゃんとわかってあげられていないんじゃないですか。

もしそうなら、一度立ち止まって考えてみてください。そして立ち止まったというあなたには、次の言葉を贈ります。

すばらしい仕事をするには、自分のやっていることを好きにならなくてはいけない。

まだそれをみつけていないのなら、探すのをやめてはいけない。

安住してはいけない。

心の問題のすべてがそうであるように、答えを見つけたときには、自然とわかるはずだ。

ースティーブ・ジョブズー

引用:転職と天職

友人は現在の自分の暮らしを気に入っているそうです。給料は安いし、仕事時間も不定期で、贅沢もあまりできませんが、楽しそうに過ごしています。

前に会った時、酒の席で彼はこう話してくれました。

「自分が嫌になってしまった時もあったが、今は自分が少し好きになれた。そのことに気づけただけで、俺の就職も退職も、とても意味のあるものだったと思えているよ」

まとめ

今回は求人票や訪問時にわかる、ブラック企業の特徴をお伝えしました。

求人票からブラック企業を見抜く10ポイント
  • ポイント1:常に求人を出している
  • ポイント2:アットホームな職場を全面的に出している
  • ポイント3:写真にモデルが使われている
  • ポイント4:年収モデルが異常に高額
  • ポイント5:若い人が多い
  • ポイント6:残業なし
  • ポイント7:社員旅行はなぜか海外
  • ポイント8:仕事内容が不明確
  • ポイント9:若いうちから責任ある仕事ができる
  • ポイント10:手当が多い
訪問時に分かるブラック企業の特徴
  • 案内の時の態度が悪い
  • 働いている人が道具を乱暴に扱っている
  • 受付やオフィス、トイレが汚い

こういった特徴を避けつつ、友人の話でもお伝えしたように、自分にマッチしていない求人は選ばないようにしましょう。

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