この記事を読んでくださっている方は、今ブラック企業をやめたい、ブラック企業に労働環境を改善してほしいと思っている方だと思います。なおかつ、ブラック企業で働いていることで、少なからずご自身の体調がよろしくないのではないのでしょうか。
今のままでは、ご自身の心と身体がぼろぼろになってしまいます。しかし、やめたいと思ってもなかなかやめられないのがブラック企業です。自分ひとりの力ではなかなかやめられないのではないでしょうか。
私の友人もその一人でした。彼女がようやく就職した会社は、ブラック企業でした。
休日出勤もあり、残業時間は月80時間を超えていました。仕事のストレスが積み重なり、彼女が病院へ行ったときにはうつ病でした。
医師の診断書を持って会社へ行きなんとか病気休暇を取得しました。休養期間中に考え、彼女が出した答えは退職する。でした。
彼女は、ブラック企業と分かっていながら、「周りの人に迷惑をかけてしまうから」と休むことができなかったようです。しかし、一度会社から離れて冷静に考える時間があったからこその決断ができました。
ブラック企業を抜け出す切り札の一つとして診断書があります。自分の心と身体を守るためにも有効に使いましょう。
あなたの会社はブラック企業かも

ブラック企業と言われる会社は存在しています。あなたの会社は大丈夫でしょうか。ブラック企業では労働時間・給与・人間関係の3点のバランスが崩れた状態を指します。
あなたの周りの優秀な人が次々やめていきませんか?車内の空気が重いと感じることはありませんか?それはブラック企業です。 また、ブラック企業は退職したいと願い出ても「それは逃げだ。ここでやめても、他の会社もあなたを雇わない」などと洗脳してきたり、明らかなパワハラなどがあっても自己都合退職に追い込んできたりします。 厚生労働省によると、過労死は業務における過重な負荷による脳・心臓疾患や心理的負荷による精神障害を原因とする死亡や疾患のことです。また、過労死ラインは月80時間を超える残業が2ヶ月以上もしくは月100時間を超える残業が1ヶ月以上とされています。 自分の今働いている会社は大丈夫でしょうか。ブラック企業はあなたを労働力の一人としてしか見ていません。自分の身は自分で守る必要があります。 仕事のストレスで脳・心臓疾患やうつ病などの精神疾患になってしまうことがあります。この場合は、第一選択として仕事を休む必要があります。 本来労働者のメンタルヘルスは企業の責任でありますが、ブラック企業はあなたを助けてはくれません。自分自身で健康を守る必要があります。 今からだの不調はありませんか。簡単なストレスチェックをしてみましょう。 当てはまる項目はありましたか?うつ病は目に見える病気ではありません。周りに気づかれにくい病気です。自分は大丈夫と思っている方がうつ病だったとはよくある話です。 あくまでうつ病は自分自身の気持ちの病気です。あなたが弱いからなってしまうのではなく、過度のストレスなど環境が要因です。周りと比べないでください。自分の心は元気ですか。 うつ病になってしまうと、程度の差はありますが、まずは休養が最も大切な治療になります。必要に応じておくすりを使って治療、ひどいときには入院加療が必要となります。 また、一度うつ病になってしまうと、心が元気になるまで最低3ヶ月から半年は休養が必要です。うつ病は再発しやすいとも言われています。うつ病と時間をかけて付き合っていく必要があります。 早く発見できればうつ病は怖い病気ではありません。きちんと休養を取ればもとのあなたの元気な心に戻っていきます。自分がいつもと違うなと思ったら近くの病院へ行きましょう。 一般的には企業に産業医として専門医がいるので、産業医に診断書を依頼することがスムーズです。 もしくは近くの精神科・心療内科へ診察へ行ってください。 精神科・心療内科ってなんだか怖い・行きづらいイメージはありませんか。風邪を引いたら行く内科と違って行ったことがないので、イメージがなかなかつきにくいと思います。 安心してください。精神科・心療内科では診察は、基本的に医師とのカウンセリングのみです。カウンセリングって何を話したらいいの?と思うかもしれません。まずは、今あなたが困っていること・悩んでいることを話していただければ十分です。 やはり、心の病気なので、医師もあなたの心の状態を聞かないとわかりません。ありのままで結構です。今思っていること、もし眠れない・食事が思ったように取れないなど症状がありましたらその症状も伝えてください。 医師が休養が必要であると判断すると診断書を書いてもらうことができます。しかし、診断書は別途費用がかかります。病院によって異なりますが、2000から5000円のところが多いようです。初診で診断書を書いてもらうことも可能です。まずは病院へ足を運んでください。 友人が精神科へ初回足を運んだときもやっぱり怖いと思ったそうです。何より自分は病気じゃない、ただ疲れているだけと思っていたそうです。しかし、家族が病院へ連れて行ったところ、うつ病だったというわけです。 彼女は、精神科って怖いイメージが合ったけど、行ってみたら案外若い女の子から働いていそうなサラリーマン風の人、はたまたおばあちゃんが眠れないとやってきていたりしていて、特別な病院じゃないんだと思ったそうです。 家族にも会社にも相談できないと悩んでいるなら、専門の医師に相談しましょう。医師はその道のプロです。安心して相談してください。 診断書を書いてもらったとしましょう。その後必要になってくるのが、会社への報告です。これが一番腰が重たいのではないでしょうか。ましてやパワハラ上司だったらと思うと怖いです。 産業医に診断書を書いてもらった場合は、産業医から企業へ一方入れることで休職をすることができます。直属の上司によるパワハラが原因だったら、産業医から報告することが適切でしょう。もし自分で報告するとなったら人事部・総務部など企業によって異なります。もし窓口が明確でない場合は、一番報告しやすい上司に相談しても良いでしょう。 休職の制度も企業によって整備されているかは異なります。一度就業規則を確認してみてください。基本的に休職とは雇用を継続したまま一定期間休みを取ることができる制度のことです。基本的には無給です。企業によっては一部給与が出る場合もあります。しかし、雇用は継続しているので社会保険の支払いは継続するので注意が必要です。 突然働くことができないとなると心配になるのが収入の面ではないでしょうか。病気や怪我のため働くことができない人のために傷病手当金という制度があります。条件を満たしていると一時金を受け取ることができる制度なので確認してみてください。 連続する3日間の休みが必要となってきますが、これは有給を使った場合にも適応されます。報告のために会社に出勤してしまうと連続した3日間の休みにならないため、こちらは注意が必要です。 休職をしたい場合は産業医もしくは近くの病院へ相談をしてください。そのときに自分の会社の休職制度について確認しておくことが大切です。診断書をもらった際には体を休めることが必要です。傷病手当金などの制度を利用しながらゆっくりと休養を取りましょう。 休職期間後に考えられる選択肢としては、 などではないでしょうか。 休職期間中に自分自身の体を休めることが一番大切です。ゆっくりと自分自身を見つめ直すきっかけにもなるでしょう。時間をかけて冷静になって今後のことを考えるのが良いでしょう。 ブラック企業によって診断書をもらって休職するまでの流れをお話させていただきました。まずは自分自身のこころとからだを守ってください。過労やストレスで不調が生じているのなら、迷わず専門の医師に相談してください。 医師に相談することがはじめの一歩です。あとは、診断書を切り札として会社へ報告しましょう。ブラック企業によっては上司が診断書を受け取ってくれないなどあるかもしれません。その時は、産業医を介してやり取りしましょう。 また、診断書を持っていく際に、自分の会社の休職制度について確認しておくことが大切です。こちらは企業によって窓口や対応が異なるので、事前に確認しておきましょう。 休職期間中に傷病手当金など利用できる制度もあるので、まずはゆっくりと休養を取りましょう。休職期間に冷静に今後のことについて考えれば大丈夫です。 ブラック企業によってこころとからだを守るのは自分自身です。ブラック企業はあなたを守ってくれません。不調が生じているのならいち早く専門医に相談して、診断書をもらってきましょう。一枚の診断書があなたを守ってくれる切り札、そしてスタートとなります。後のことは元気になったら考えれば大丈夫です。休むことは逃げではありません。安心してくださいね。
過労・ストレスは大丈夫?うつ病になる前に
診断書ってどうやってもらうの
診断書は、医師が診断した病名・加療について明記する書類となっています。
休職してまずは休養を
退職するのか冷静に考える
少し休めばなんとか復職できそうという場合であれば問題ありませんが、ブラック企業によってあなたが長期的に休職となる場合には転職を検討しましょう。
まとめ
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