私は前職ブラック企業に勤めていました。休みもなければボーナスもないヒドイ会社でした。どうにも怪しいと感じた私は、ネットでブラック企業の特徴を調べて、この会社は「黒」だと確信しました。
それ以来、私はどうしてもこの会社を辞めたくて仕方がありませんでした。日に日にその思いは強くなり、ついに退職届を提出。そしたら、上司から「今はだめだ」と言われました。それからしばらくは働き続け、結局、退職するまでに半年もかかりました。(法律上は最短2週間で辞められるはず・・・)
今はちゃんとした仕事について生活しています。ですが、ブラック企業に就職して、辞めるまでに時間と労力をどぶに捨てた思いです。
これを読んでくださっている皆さんには、私と同じ苦労をしてもらいたくありません。ブラック企業の特徴を知り、就職活動や転職でヤバイ会社を回避しましょう。
Contents
ブラック企業とは
ブラック企業とは、労働者を酷使・選別し、使い捨てにする企業のことをいいます。
私が知っているブラック企業はこうです。
度を超えた長時間労働やノルマを課し、耐え抜いた者だけを引き上げ、落伍者に対しては、業務とは無関係な研修やパワハラ、セクハラなどで肉体・精神を追い詰め、戦略的に自主撤退へと追い込む。計画的に労働者を使い潰す、まさに悪魔のような所業を平気で行うサイコパス集団です。
金融危機の影響で就職難が深刻化した2000年代後半から、こうした悪辣(あくらつ)な企業を“ブラック企業”というようになったといわれています。
経済の低迷により業績が悪化するなか、どんな手を使っても利益を上げたい企業の思惑と、就職先が無いから会社の無茶な要求に従わざるを得ない労働者の悲惨な状況が重なったために見られるようになった現象です。
では、そんなブラック企業には、いったいどんな特徴があるのでしょうか。私の体験談を交えて解説します。
残業時間が長い
ブラック企業といえば、残業を強要し、とにかく社員を働かせたがります。しかも、残業代が出ない、もしくはかなり少ないことも多いです。社員に対して適切な対価を支払わないため、これらの企業はいわば“労働者を搾取する”形で利益を得ているのですね。最悪です。
最近は取締りも厳しくなってきましたが、証拠がないために摘発されない企業もまだまだあると聞きます。もしあなたがブラック企業に勤めていて、これから転職を考えているなら、辞める前に証拠を集めて労働基準監督署にチクってやりましょう。ブラック企業は撲滅すべきです。
休日が少ない

ブラック企業の特徴に休日が少ないこともあります。我々労働者は休みなく働くためつねにへとへとです。やっとの休みは寝てばかり、気づいたら一日が終わることもあります。私なんて、働かされすぎて、昔馴染みの友人と疎遠になってしまいました。
もしカレンダー通りに休んだとすると、1年間で120日前後の休日になります。平均的な年間休日数も120日程度です。年間100日以下の休日の会社は少なくともブラック企業と言えるでしょう。
有給が取れない
ブラック企業は休みが少ないだけではありません。“有給”の概念がない会社もザラにあります。
労働基準法第39条では、6ヶ月間働き、しかも8割以上出勤した労働者に対しては、会社が有給休暇を与えなければならないと規定されています。つまり、有給の付与は義務です。そして、有給消化は労働者の権利なのです。
これを認めないのはまさにブラック企業と言わずして何と言いましょう?有給をの申し出に対して「うちは有給休暇は取れないから」なんて対応をされたら、違法です。真っ黒な会社と思って間違いないでしょう。
従業員の入れ変わりが激しい

ハローワークなどの求人を調べると、いつでも従業員を募集している会社があります。そのような会社にはブラック企業である可能性が否定できません。ずっと見てきたように、ブラック企業は待遇が最悪です。最低限の法律すら守りません。だから、人が定着せず、離職率が高いのです。
不足を補うために、常に人員を募集しなければ、会社運営が成り立ちません。また、ノルマを厳しくして、労働者を使い捨て前提で雇う戦略をとるブラック企業では、大量採用している場合があります。
いつも求人が出ている企業や、大企業でもないのにやたら多くの人を募集している企業は黄信号です。
上司からのセクハラやパワハラが多い

コレは本当に酷いです。私も経験しました。
上司という立場を利用して、女性社員にはセクハラを、男性社員にはパワハラをしている最低なヤツに遭遇したことがあります。
そのクソ上司は、女性社員のことをコンパニオン要員として扱っており、飲み会の席などで「完全にアウト」なことをしているところを何度も目撃しました。
もはや衝撃的すぎて、かなりのトラウマです。たぶん一生忘れられないと思います。
そして、私のような男性社員に対しては、横暴に振る舞います。
私の知人なんかは、殴る蹴るの暴力を日常的に受けていたと聞きます。そこまでいくともうめちゃくちゃです。来る日も来る日も、毎日ボコボコにされていたそうです。よく3年もの間、それがおかしいことだと気づかずに働き続けていたなぁと思います。私は、それを知ったとき、心の底から「マジで辞めてくれてよかった」と思いました。
ちなみに、知人の暴力男はセクハラも好きだったそうです。セクハラをよくする人って、パワハラも平気で行うのですね。黒いよくばりセットです。
もしあなたが、過度のセクハラやパワハラを受けているのであれば、それは本当にありえないことです。
それって人として扱われていないですし、一刻も早く逃げ出すべきだと思います。
もし仮に相談できるような人が社内にいないのであれば、そんな会社なんて辞めてしまいしょう。あなたが長期的に働く価値なんてありません。
最近は退職代行サービスなんてものがあります。ほぼ100%辞められますので、引き留めがヒドイ場合に利用しましょう。
残業代が出ないこと
給料が低いもっともな理由として考えられるのが、残業代が払われていないことです。ブラック企業は、残業が多いことがほとんどなのですが、更に働かせた分の賃金をそのまま払わないのです。いわゆるサービス残業ですね。
ただ、真正面から残業代を払ってないと、いまは労働基準監督署も少しは厳しくなり、悪い噂は簡単に流れます。あの手この手を使い脱法的に残業代を抑えるのです。
1ヵ月あたり所定外給与の平均は、28.132円という結果が出ています。年間に換算すると、33.8万円になります。ブラック企業に勤めている人は、少なくとも33.8万円も搾取されているのです!クソな会社にそれだけたくさん巻き上げられていると考えると、腹が立ちませんか?
休日なのに上司が自分の趣味のために社員を駆り出す

せっかくの休みの日なのに、ムリに社員を呼び出す上司がいます。私のかつての上司もそうでした。
完全に自分の都合だけしか考えていません。社員のことを何だと思っているのでしょうか?
ただでさえ、休みが少ない会社なのに。
私たちはあなた達の奴隷じゃないんです。立派な人間です。そんな上司に付き合っていても、本当に時間のムダです。休日まで関わる必要はありません。自分がやりたいことをやって、自由に過ごす時間がないなんて悲しすぎます。
たった一度きりの人生なのに、自分のやりたいことがやれないなんて、辛すぎると思いませんか?
ゴルフとか合コンなんて、断ればいいです。
好きな上司だったら問題ないんですが、ブラック企業の上司なんて大抵まともじゃないですから。尊敬できる点なんて一ミリもありません。
会社を辞めたくても辞めさせてくれない
すぐに首を切られる会社も、ブラック企業だと言われていますが、私の知人の会社はそうじゃありませんでした。本当に質の悪いブラック企業はその反対で、辞めたくても辞めさせてくれません。
自分が辞めようと思っても、周りがすぐに辞めていくので、辞めるタイミングがないんです。そんな状況が続くと、人がドンドンと減っていきます。そうなれば会社側も人員不足で困るので、できるだけ古株の社員を囲い込もうとしてくるのです。
そこでお前がいないと困る。会社が回らなくなるなんて言われてしまうと、自分が必要にされていると勘違いして、会社に居続けるという最悪な状態に…。
知人は、会社からよく分からない圧力をめちゃくちゃかけられていました。
ところが実際に会社を辞めてみると、今でも問題ないくらい企業として機能しています。なんというかとてつもなく悲しい気分になりました。知人は深く悩み、あんなに尽くしていたのに。
そこで私は気がつきました。
人間ひとりの代わりなんて、そこら中にたくさんいるので、自分ひとりがいなくなっても会社としてそこまで問題にならないということに。
これから数年後の未来にキチンとした生活を手に入れたいならば、周りのことなんて考えるよりも、あなた自身のことを考えて下さい。
早く行動に移さないと、手遅れになってしまいます。
親族や友達の冠婚葬祭に出る余裕が全くない
知人の会社では、全くもって休日をとることが出来ませんでした。それが、親族や親しい友人の冠婚葬祭であってもです。仲の良かった友人が何人か結婚したのに、彼だけ結婚式に出席できませんでした。
親友の結婚式なんて、一生に一度しかないのに。
知人の叔母が亡くなったときも、休日をもらうことが出来ませんでした。結局1日中仕事をし続けて、家に帰れたのは深夜だったそうです。
「もはやそのときは悲しさを通り越して、何も感じなくなった」と知人。
社内の人たちからは「一種のうつ病なんじゃないの」とからかわれていたそうですが、本当にうつ病だった思います。
その当時は、全くもって生きる気力が感じられませんでしたし、精神的にもだいぶ参っていた様子でした。身だしなみにも関心がなくなり、いつもヒゲぼーぼー。服装もかなり適当な感じだったと思います。
相談できるような人もいなかったので、ずっと一人で抱え込んでいたそうです。(私は彼とそれほど親しくなかったので「何かあるな・・・」と感じてはいましたが、相談されませんでした)
精神的にもかなり追い込まれると、次第にやる気や気力が失われていきます。そんなの生きてても何も楽しくありません。なので親しい友人や身近な人の冠婚葬祭には、最低限でも休ませてもらえるような会社を選びましょう。
本当にあなたのことを考えてくれている企業ならば、大事な日くらい分かってくれるはずです。
本当に今の環境がイヤならば、仕事を辞めて転職すればいい

じゃあ辞めてどうすればいいのと言われるかもしれませんが、答えは簡単です。
転職すればいいんです。
日本中にはあなたが知らないだけで、数えきれないほどの仕事や職業が存在しています。何も今働いている職業や仕事だけが全てではありません。
ブラック企業に勤めていても、何も始まらないのですぐに辞めましょう。
そして転職しましょう。
体を壊してまで、無理して働いても意味がありません。私の知人が完全にそうでした。
「今の苦しさを乗り越えた先には、何か幸せな人生が待っている。」
「この企画が成功したら、少しラクな生活が送れるようになる。」
そんな希望は幻想でしかなくて、全くもって意味がないものだったと今になってみると感じています。
ただただキツイことにも我慢して頑張っていても、人生報われるわけではありません。
自分で考えて行動していくことでしか、新しい未来を手に入れることができないんです。
まとめ
ブラック企業は、多くの場合休みが少なくて、家族や、友達との交流がなくなります。残業して仕事しても残業代は出ません。そんな会社で働きたいと思いますか。
ブラック企業は、上司からのセクハラや、パワハラなども多いことも多々あります。会社を辞めたくても辞めれないことが一番の難点です。これから就職する人は、会社のことをよく知る努力をしましょう。
入ってしまってから気づいたのではもう遅いのですから。


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