
と妻に言われ、妻のスマホを見ました。
そこには、「安住アナ異例の大出世」の文字が。

異例の大出世ってどういうこと?
二階級昇進ってドラマの世界じゃあるまいし。
なんてツッコミながら、今まで見たことないニュースだったので、気になって読んでみました。皆さんもこのニュースは目にしたのではないかと思います。率直にどう思いましたか。
私は「アナウンサーに昇進とかあるんだ」と思ったのが正直なところです。あとは、純粋に「二階級昇進ってすごいな」とも思いました。
安住アナは好感度も高く、MCを務める有名番組も持っています。名実ともにアナウンサーの中ではトップに君臨しています。なので、多くの方は素直に受け入れられるのではないかと思います。実際、twitterやコメント等でも肯定的な反応が多いです。
そして、私はふと思いました。

「アナウンサーってサラリーマンなの?」と。
最近はアナウンサーの方がバラエティ番組やドラマに出ていたりしますよね。もちろん報道番組や実況というアナウンサー本来のお仕事もされています。でも、タレントさんや俳優さんと同じような活動をされているのをよく見るので、「サラリーマン」という感覚があまりなくて、芸能人だと錯覚してしまっていました。
今回の安住アナのニュースで「昇進」という言葉を見て、「あ、サラリーマンなんだな」と実感しました。私と同じような感覚を持っていた方もいるのではないでしょうか。
昇進するということは、一般企業と同じ仕組みですよね。でも、なんとなくアナウンサーやテレビ局の世界って想像しにくくないですか。未知の世界と言いますか。
アナウンサーの方が昇進しても、視聴者的には何の変化もなくて分からないものです。アナウンサーの入社年ごとの先輩後輩関係は時々話題になり、「あー、この人は後輩で、あの人が先輩なのか」というふうに知ることはできます。しかし、平社員か部長かなんてテレビを見ているだけでは分かりませんよね。
まして、部長がどういう役割を与えられ、どういう仕事をしているのかなんて知りようがありません。

ネットで調べても、これといった情報は得られないんですよ。
なので、ここではアナウンサーの役職についての詳しい説明は省きます。今回は「大出世」「二階級昇進」というキーワードのもと、アナウンサー業界で起きた二階級昇進という異例の出世が一般企業では起こり得るのかについて考えていきたいと思います。
Contents
安住アナ昇進ニュースの簡単まとめ&世の中の声ご紹介!


まずは、今回話題となる「安住アナ大出世」のニュースを簡単に振り返りましょう。
今回のニュースの主人公は、TBSアナウンサーの安住紳一郎アナ。
テレビ局での人事異動の季節、6月・7月に大きな人事異動が起きました。
安住アナが「部次長待遇」から「部長」を通り越して「局次長待遇」まで一気に昇進したのです。TBSでは「部」の上に「局」が位置しているので、「局次長」というのは「部長」よりも階級が上ということになります。
この二階級昇進というのは異例だそうで、先輩を抜かしての出世を果たしたと言われています。
参考:Yahoo!ニュース
人事のことについてはTBSからの正式発表はないので、今回の安住アナの昇進が本当に「異例」なのかは分かりません。しかし、この昇進が「大出世」であるというのは間違いなさそうです。
昇進の決め手は分かりませんが、安住アナの活躍・人柄・実力といったものが今回の昇進を後押ししたのでしょうか。先ほども述べましたが、安住アナは好感度が高く、国民的アナウンサーと言ってもいいのではないかと思える活躍ぶりですからね。その理由に、「好きな男性アナウンサーランキング」で2009年に殿堂入りしています。(参考:ORICON NEWS)
では、世の中の人はこの二階級昇進にどのような反応をしているのでしょうか。
https://twitter.com/ayayu244figure/status/351561549556621315
局に対する貢献度を考えれば、不思議なことではない。
彼がフリーになっていないことを、TBSは感謝した方がいいと思う。
引用:Yahoo!ニュース
頑張っている社員には高待遇。
これこそ、会社が本来、しなきゃいけないこと。
不思議でもなんでもない
引用:Yahoo!ニュース
安住アナの昇進を肯定的に捉えている声が目立ちます。昇進した安住アナへのお祝いコメントと同時に、TBSや日本の会社に対するお叱りのメッセージも見られますね。安住アナがどういう気持ちでいるのか、TBSと安住アナがどういう関係を築いているのか、どういう理由で昇進したのかは知りようがありません。
でも、一つ言えることは、多くの方が安住アナの今回の二階級昇進を好意的に捉えていて、安住アナに対する信頼度は高いということですかね。
テレビ局と一般企業の役職・階級をご紹介!


では、テレビ局と一般企業の役職・階級についてお話します。
テレビ局はTBSを対象とします。
TBSアナウンスセンターの役職・階級をご紹介!
まず、TBSの組織図をお見せします。

引用:TBSテレビ
組織図の通り、TBSにおいてアナウンサーはアナウンスセンターに属しています。つまり、安住アナはアナウンスセンター所属ということです。
では、TBSアナウンスセンターの役職・階級を見ていきましょう。

と言いたいところなのですが、すみません!
TBSアナウンスセンターにおける役職・階級を調べてみたのですが、どこにも公表されていませんでした。
なので、ニュースで言及されていた、他局アナウンサーの人事異動や一般企業の役職などを参考に、TBSアナウンスセンターにはどのような役職が存在するのか、どのような階級になっているのかを考えてみました。
副主任<主任<係長<課長<部次長<部長<局次長<局長<センター長
こんな感じだと予想されます。「部」と「局」に関してはテレビ局、企業によってどちらが上に位置するかは変わります。ただ、TBSの場合は「部」の上に「局」が位置すると言及されていたので、このような位置づけになります。
安住アナは「部次長」から「局次長」への昇進なので、「部長」を飛び越えての昇進になります。よく考えたらすごいですよね。部長として経験を積まなくても、局次長としての役割を果たせると判断されたということですから。相当な実力・実績と信頼がないとなかなかこのような抜擢はないと思います。
ここで言葉の説明をしておきます。
まずは、今回のニュースで何度か目にした「次長」という言葉について説明させてください。
では、「部次長」「局次長」とはどういう立場なのでしょうか。それぞれ説明します。
- 部次長とは、部長の下で、部長の補佐的役割を担う立場です。
- 局次長とは、局長の下で、局長の補佐的役割を担う立場です。
TBSの場合、局次長は部長よりも偉い立場ということになります。
参考:minibook.jp
部次長が具体的にどういう仕事をし、局次長は具体的にどういう役割を担っているのかという詳しいことはTBSに入社してみないと分かりません。なので、ここでは、安住アナの昇進に着目し、「部次長」と「局次長」の間には「部長」という役職があり、「局次長」は「部長」の上に位置する役職であるということをご理解いただければ大丈夫です。
では、続いて一般企業の役職・階級について見ていきましょう。
一般企業の役職・階級をご紹介!
では、早速一般企業にはどういう役職があり、どのような階級になっているのか見てみましょう。
一般企業において一番偉い人は「会長」なんです。

ところで、一般企業の階級に「局次長」「局長」がないのにお気づきですか?
一般企業においては組織をまとめるのに「局」という単位を使うより、「部」や「本部」という単位を使う方が多いです。そのため「局長」「局次長」というのは一般企業ではあまり馴染みのない用語になります。
一般企業における役職・階級についての説明はこの辺で終わりにして、続いては本題の「安住アナの二階級昇進が一般企業ではあり得るのか」ということについて考えていきましょう。
二階級昇進は一般企業ではあり得るのか?

二階級昇進という大出世はサラリーマンにとって魅力的なものなのではないでしょうか。給与の面はもちろん、昇進するということは自分の仕事が認められ、部下からも上司からも信頼を得、認められるということです。昇進が全てではないですが、大きなやりがいを感じる瞬間ではあると思います。
しかも、安住アナのように二階級昇進できたらどんな気持ちになるのでしょうか。「信じられない」「嬉しい」「責任重大だな」なんて複雑な気持ちになるのでしょうか。私は二階級昇進をしたことがないので、どういう心境なのか安住アナに聞いてみたいところです(笑)
私はこのニュースを初めて見たとき、「ドラマの世界かよ」と思いましたが、皆さんはそう思いませんでしたか。だって「二階級昇進」ですよ。めったにありませんよね。
でも、そう思っているのは私だけで、意外と起こりうることなのでしょか。多くの方が勤めている一般企業では「二階級昇進」というのは可能なのでしょうか。この疑問を解決していきましょう。
まずは、基本的なことから。一般企業の昇進事情についてお話します。
一般企業での昇進事情
一般企業における標準的な昇進スピードでは、係長に昇進するのが30代前半、課長に昇進するのが40代後半です。これはあくまで平均であり、企業によっては若手を積極的に起用する場合や実績を重視する場合があり、30代前半~20代後半で管理職(係長や課長)に昇進することもあります。
以下のデータは「役職別の実在者の年齢を示した表」と「昇進スピードの変化の理由を示した表」です。
<データ1:役職別の実在者の年齢>

引用:日本の人事部
<データ2:昇進スピードの変化の理由>

引用:日本の人事部
データ1の「実在者の年齢」の「現時点における最年少者」という欄を見てください。係長では31.4歳、課長では35.9歳が最年少者の年齢であり、若くても昇進できるという根拠になります。逆に「最年長者」の欄を見ても分かる通り、50代で係長・課長の立場にいる人もいます。
続いて、データ2の「早くなっている理由」という欄を見てください。比較的若い年齢で昇進する人が増えている理由として、5割以上の企業が「成果主義・能力主義の浸透」「若返りを図るため、若手を積極登用した」と答えています。
これらの結果から、年齢による昇進ペースというのはあくまで参考程度のものであり、実際は企業の方針・考え方によって昇進ペースは変わってくるということが分かります。つまり、単なる「年功序列や勤続年数に応じる」という考え方ではなくなってきているということです。

一般企業の昇進事情は分かりましたか?
ここで、今までのお話したことをまとめておきましょう。
- TBSアナウンスセンターの役職・階級:副主任<主任<係長<課長<部次長<部長<局次長<局長
- 一般企業の役職・階級:主任<係長<課長<次長<部長<本部長<執行役員
- 「次長」とは部長もしくは局長の補佐的な役割を担う人物を指す
- 一般企業における昇進ペースは企業により異なる
- ただし、年功序列や勤続年数に応じた昇進が100%ではない
- 実績や若手起用など、企業の方針によって昇進する年齢は異なる
安住アナの二階級昇進は一般企業において現実的と言えるのか
「安住アナの二階級昇進は一般企業でもあり得るのか」という本題の核心に迫る準備は出来ました。
先ほど見てきたように、一般企業においては、年齢や勤続年数というより実力重視や若手起用といった新たな指針で昇進するか否かを決定する企業が多くなっています。
ということは、安住アナのような二階級昇進も夢ではなさそうですよね。二階級昇進が認められるくらいの実力や実績があれば可能になるということです。

結論として今言えることは、
安住アナのような二階級昇進は一般企業でもあり得る
ということですかね。これは、最後に少しだけ訂正させてください。
とりあえず、一般企業において二階級昇進があり得る根拠を2つ示します。
一つ目の根拠は、実際に二階級昇進したことがあるという声です。
本日付で仕事の役職が二階級昇進しました。まだまだわからないことだらけですが頑張っていきます!
— ゆう#桜桃# (@YuU_tanukisan) March 19, 2016
https://twitter.com/1WjOatAtYA6tcxF/status/965750574745399297
二階級昇進と言っても、平社員から係長、係長から部長など「どの役職からどの役職に昇進したのか」というのはそれぞれ違うと思いますが、いずれにせよ二階級昇進は一般企業でもあり得ると言えるでしょう。
一般企業でも二階級昇進があり得る根拠として、もう一つお伝えしたいのが、昇進の基準が年功序列や勤続年数ではなくなってきているということです。
どういうことかと言うと、年功序列や勤続年数が昇進に大きく影響する場合、どれだけ優秀な人材でも年齢が若く、勤続年数が短ければ先輩を差し置いて昇進は出来ませんし、二階級昇進となると到底不可能です。
しかし、先ほど見たデータ2において、5割以上の企業が「実力重視」「若手起用」によって昇進ペースが速くなっていると回答しているように、現在は企業側も年齢ではなく実力や実績を重視し、新しいアイディアや柔軟な発想力を求めて積極的に若手を起用しようとしています。
つまり、上司が認める実力があり、会社への貢献度が高いと評価されれば、安住アナのように先輩を抜かして昇進できるのです。先輩を抜かすということは二階級昇進できるということですよね。どういうことか、例え話で想像してみてください。
A会社勤務の田中さんと山田さん
A会社は昇進について、実力・実績重視の会社。
田中さん→係長 山田さん→課長 (現在部長のポストが空いている)
田中さんには目を見張る才能があり、多くの実績も挙げてきた。その実績は会社の利益に多大なる貢献をした。また、田中さんは部下や上司からの信頼も厚い。
これらのことを踏まえ、会社は山田さんより田中さんの方が部長としての役職に適していると判断した。
その結果、田中さんは先輩である山田さんを抜かし、かつ課長という役職を通り越して部長職に就いた。
これは現代の企業ではあり得る話です。
というのも、安住アナが二階級昇進した要因は公表されていませんが、世の中の声やニュースを見ていると、やはり安住アナの活躍や実力、信頼度の高さというのが関わっているのではないかと想像できます。安住アナはアナウンサーであり、サラリーマンでもあります。つまり、一般企業に勤めている方と同じなんです。
テレビ局、アナウンサー業界といった少し独特な職場ではありますが、昇進に関しては一般企業と変わりない考え方だと思います。実力や貢献度というのはどの会社でも重要視するものです。
ということは、先ほどの例え話も現実的になりませんか。
安住アナがフリーにならないように昇進させたという声もありますが、それも一般企業ではあり得る話ですよね。優秀な社員が引き抜かれたり、独立したりするのを防ぐために昇進させて、安定を与える。同じことです。
以上、二階級昇進したという実際の声、そして昇進に関する考え方、この2点から、私は安住アナのような二階級昇進は一般企業でもあり得ると考えます。
皆さんはどう考えますか。すべての企業に私の考え方が通用するとは思いませんが、二階級昇進というのは社員のやる気ややりがいを生み出す一つの手段だと思います。そして、現代にあるべき昇進制度だと思います。
自分の仕事ぶりを認めてもらう、自分の実力を正当に評価してもらうための一つの基準が「昇進」です。「やりがいを感じられない」「何をしたいのか分からない」という声をよく耳にするようになった現代。そんな現代には「二階級昇進」と言った思い切った人事異動が必要なのかもしれません。
最初に、結論として「安住アナのような二階級昇進は一般企業でもあり得る」と言い、話の中でもそのように言ってきましたが、ここで訂正させてください。「安住アナのような二階級昇進は一般企業においても現実的であるのはもちろん、これからは正当な評価手段としてより浸透しなくてはいけない」というのが本当の結論です。
まとめ

ということで、「安住アナのような二階級昇進は一般企業ではあり得るのか」という問いの解決を目指してお話してきましたが、納得できましたでしょうか。
「安住アナの昇進ニュース」は単なる「安住アナ凄いな」ということだけではなく、現代の一般企業が昇進についてどのように考えているかを知る良いきっかけでもありました。
アナウンサー業界という未知の世界で起きた大出世の人事異動のニュースでしたが、考えてみれば一般企業でも起こり得る人事異動です。というよりも起こってほしい人事異動です。
一般企業に勤めているサラリーマンの方、この二階級昇進に魅力を感じた方、是非とも頑張っていただきたいです。もし、今の会社では無理そうだと思っても、あなたが初代二階級昇進者になる勢いで頑張ってみてください。
何度も言いますが、安住アナの二階級昇進は「異例」であってはいけない。実力や実績を正当に評価するための重要な手段である「昇進」については柔軟に変化していかなくてはいけないのです。
では、最後に今回のまとめをしておきましょう。
- TBSアナウンスセンターの役職・階級:副主任<主任<係長<課長<部次長<部長<局次長<局長
- 一般企業の役職・階級:主任<係長<課長<次長<部長<本部長<執行役員
- 「次長」とは部長もしくは局長の補佐的な役割を担う人物を指す
- 一般企業における昇進ペースは企業により異なる
- 二階級昇進は一般企業でもあり得る


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