30代のあなたは、今、転職を考えています。
「20代の頃は夢中だった。とにかく若さとやる気で乗り切ってきた。でももう我慢できない。すぐにでも辞めて次の仕事探すぞっ」
と勢い込んだあなた、ちょっと待って。「次の」ってそう簡単には見つかりませんよ。
そう、あなたは30代。20代のようにはいかないんです。なぜかって?
20代の若者は経験が少ない分、「やる気があるなら会社が育てる。いずれ高度なスキルを身につけて活躍してくれるだろう」と期待して採用してもらえるんです。
それが年齢を重ねるにつれて、「融通が利かない」と思われるようになり、採用も厳しくなります。
「でも私には経験と知識がある。若い子には負けないぞっ」
確かにそうかもしれません。でもどうやったらそれを証明できるのでしょうか。
そう、それが資格です。あなたの知識、能力を形にしてアピールしてくれる、転職の強ーい味方なのです。
資格があれば、30代という弱みが、逆に強みになります。3つの利点をあげてみましょう。
① 資格を持った30代は即戦力になれる
年齢的に管理職も期待され、更なるキャリアアップが見込めます。
②向上心をアピールできる
資格を取るためには勉強が必要です。そのため、向上心があり、仕事に前向きと高評価が得られます。経験が未熟でも、向上心のある人材を求める企業は多いのです。
③転職に有利な職種もある
資格があることで、「月○万円プラス」という特別補助が支給されることもあります。確実に月々の収入に反映されるという利点があります。
こうなったら、無資格で転職活動をするより、ぜひとも有資格で次の仕事を探したいものです。
ではどんな資格があるのでしょうか。あげたらキリがありませんが、ここでは特に人気のある資格をまとめてみました。
Contents
30代女性に人気の資格

事務・IT系
MOS (マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
これは、Word、Excel、Powerpointの基本的なスキルを証明するものです。IT業界ではなくても必要とされる技術です。
最近ではスーパーや小さなお店の仕事などでもパソコンの打ち込み作業が求められることがあります。パソコン操作の基本を学び、なおかつ履歴書に書ける資格であれば、心強いですよね。
30代の方であれば、学校でパソコン操作の授業を受けた経験のある方が大半でしょう。すでに仕事で使っているという方も大勢おられるはずです。
転職を考えるのであれば、まずはその技術を目に見える形で証明できる「資格」にしておきましょう。
MOSは知名度が高く、平均合格率も75%と、取得しやすい資格です。また、世界共通の資格でもあります。夢は大きく、海外での就職も目指せるかもしれませんよ。
日商簿記4~2級
知名度はピカイチ。企業の経営財務で役立つ資格です。会計事務所、個人経営の企業でも求められています。
多くの企業の経理部門の募集要項では、日商簿記2級、3級の取得を条件とする旨が書かれています。給料アップや、職能手当てがつくメリットがあります。
もちろん、さらに上を目指したい人は1級にも挑戦してみましょう!
秘書検定
主に、会社の役員や経営者の秘書として活躍するために必要な知識、技能を問う検定試験です。
この試験には、一般常識やコミュニケーション能力、ビジネスマナーやビジネス文書の作成、敬語の正しい使い方や電話対応、感じの良い態度なども含まれます。
この資格が無いと、秘書として働けないというものではありません。しかしこの資格を持っているなら、信頼度は高まります。
経営コンサルタント
企業などの相談を受けて経営状態を分析し、経営強化のための提案やアドバイスを行う仕事です。
将来的に、独立開業を目指す人に有利です。経営関連の資格は、会社の経営ポジション、管理職に昇進できる可能性があります。
キャリアコンサルタントは国家資格なので、本格的にキャリアアップを目指す人におすすめです。
医療・介護・福祉

医療事務
病院やクリニックなどの医療機関で、医療費の計算、保険者に診療報酬を請求する仕事です。
シフト制が多く、出産・育児でフルタイムでは働けない方も、短時間の勤務が可能な所が多くあります。女性の割合が高いので、理解してもらいやすいのもうれしいですね。
現在、全国の医療機関はコンビニの数よりも多いと言われています。それだけニーズも大きいということですね。
参考:資格の学校TAC
登録販売者
薬局などで、医薬品販売ができる資格です。薬剤師というと、グンとハイレベルになってしまいますが、この資格なら平均合格率45%と、手の届かないものではありません。
パート・アルバイトとして働いても、高時給が望めます。日本全国に需要があります。チャレンジする価値はあると言えるでしょう。
介護職員初任者研修
介護には二種類あります。
「身体介護」 食事・入浴・排泄 (体に触れる)
資格がないと、身体介護はできません。この資格は新人向けですが、身体介護ができるので、すぐに即戦力となれますし、信頼も得られます。資格手当がつき、給料アップも期待できます。
すでに介護の仕事をしている方で、さらにキャリアアップしたい方は次の資格を目指してみてはいかがでしょうか。
介護福祉士
これは国家資格です。
食事・入浴・排泄歩行の介助を行います。また介護者からの相談に応じてアドバイスし、介護者の精神的なサポートを行います。
介護現場で働くヘルパーへの指導やアドバイスも行います。介護の専門知識や技術を伝え、指導する、いわば現場のリーダーです。
国家資格ゆえに信頼性は高いです。合格率は毎年60~70%ですから、取得しやすいと言えます。より深い知識で介護をサポートしてくれる、頼れる存在ですね。
介護保険請求事務
介護サービス施設・事務所などに勤務して、受付業務、介護報酬請求業務や、介護保険に関する手続きを行います。
資格が無くてもできる仕事ではありますが、資格を持っていれば有利なのは間違いありません。介護保険に関する専門知識がありますので、業務の理解も早く、スムーズに仕事ができるでしょう。
介護の現場で働いている方は、この資格を取っておけば、体力の限界を感じた時に、ハードな介護職から事務への転身も可能になります。
また逆に、介護事務を足掛かりに、後に介護福祉士、ケアマネジャーなどの資格を取得し、事務から介護職への転身を目指すこともできます。
常にニーズのある仕事ですので、安定した就業環境、長期的なキャリア形成が見込めます。
30代男性に人気の資格

事務・IT系
基本情報技術者試験
日本で最も有名なIT系資格のひとつ。パソコンに関する基本的な知識をまんべんなく得られます。
IT企業の多くで取得が勧められており、技術者のスキルの判断材料とされています。合格率は20%と言われていますので、決して易しくはありませんが、チャレンジのしがいはあるでしょう。
日商簿記
会計事務所、個人経営の企業でも求められています。この資格があるなら、給料アップや、職能手当てがつくメリットがあります。
数字を読みとく力が養われるので、将来、会社の幹部や役員などのポジションを目指す人にとって役立つスキルと言えるでしょう。
年齢が上がってからの転職は、上位の級を求められるので、1級を持っているなら、大手企業への転職にも大きな武器となります。
TOEIC
英語力の指標となる資格です。
外国人が社員にいる、海外出張時に英語でのコミュニケーションが求められるなど、この資格を持つ人は注目されるかもしれません。ただし、点数が重要です。
実践レベルアピール 800点 (ビジネスで業務を問題なくこなせる)
とりあえず受けてみることで、現在の自分の実力が分かりますよね。そこから力を入れて勉強するのも良いでしょう。
その他
宅地建物取引士
不動産の取引において、契約を締結する際に必要な資格です。
契約時に重要事項の説明をしなければならないのですが、この資格を持つ人がいないと、契約できない決まりになっています。特に営業職として優遇されます。
危険物取扱者 乙種4類 (通称 乙4)
石油プラント、化学工場での仕事、タンクローリーの運転などに必要な資格です。ガソリンスタンドでの勤務にも役立ちます。
30代が資格取得の際に考慮すべきこと
①難易度を見極める
勉強時間を取れるでしょうか。難しすぎると忙しい合間の勉強は、体力的、精神的にもきついですよね。自分の能力も見極めて、取り組む資格を選びましょう。
②実務経験を要するか
実務経験が無いと、受験資格すら無いこともあるのです。
③業務に関係するか
希望する職種に本当に必要とされる資格でしょうか。目指す仕事に関係ないものは時間とお金のムダです。資格を取るにはお金がかかります。中には目を丸くしてしまうほど高いものもあります。
じっくり考えた上で資格取得を目指しましょう。
この記事で紹介したもの以外にたくさん資格がありますので、以下の記事をご覧ください。あなたのキャリアアップにつながる資格が見つかるかもしれません。
まとめ

ここまでいくつかの資格を見てきましたが、いかがだったでしょうか。男女別にはしましたが、それにとらわれず挑戦してみたい資格もあったことでしょう。
もしまだ仕事をしておられるのなら、あまり時間は取れないでしょう。ですから効率的で有効な方法を選んで取得を目指す必要があります。
30代の利点は、経験・知識・知恵が20代のころよりも増した上に、まだまだ体力があることです。転職を決めたのなら、ポジティブに取り組んでみましょう。きっと新しい扉が開きますよ。


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